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歴史好きは必見!和歌山「紀三井寺」絶景や建築物を堪能

2024-02-08

和歌山県にある紀三井寺(きみいでら)は1200年以上の歴史を誇る由緒正しい寺院。「紀州(和歌山)にある3つの井戸がある寺」という意味で紀三井寺という名称になったとされ、境内にある三井水(さんせいすい)、歴史のある本堂や多宝塔が見どころです。さらに日本遺産に認定されている「和歌の浦」の絶景も一見の価値があるので、ぜひ実際に足を運んでみてください。

神聖な井戸が湧く由緒正しい寺院

写真:島塚 渓

紀三井寺は、奈良時代の宝亀元年(770年)に中国出身の僧である為光上人(いこうしょうにん)によって創建されました。霊験あらたかな土地として、自ら彫った十一面観世音菩薩を草堂に安置したことが紀三井寺のはじまりだと言われています。江戸時代には将軍家に次ぐ家格の徳川御三家が紀州に置かれ、歴代藩主が参拝し繁栄を祈願する寺として重要視されてきました。

写真:島塚 渓

境内には清浄水(しょうじょうすい)、楊柳水(ようりゅうすい)、吉祥水(きっしょうすい)という3つの井戸が湧いており、これが紀三井寺という名称の由来になりました。この井戸の水は「紀三井寺の三井水(さんせいすい)」として、昭和60年に日本名水百選に選ばれています。特に参道の石段途中にある清浄水は小さな滝のようになっており、古来より観音様のご利益がある霊水として、茶の湯や酒造りに利用されてきました。

石段を登った先の絶景に注目

写真:島塚 渓

紀三井寺の楼門をくぐり231段の石段を登ると、本堂や多宝塔がある境内の中心部へと続いていきます。この急な石段は結縁坂(けちえんざか)と呼ばれ、江戸時代の伝説的な豪商とされる紀ノ国屋文左衛門(きのくにやぶんざえもん)が妻と出会った場所とされています。良縁に恵まれさらには商売繁盛へとつながったことから、このような縁起の良い名称が付けられました。今では2022年に完成したケーブルカーと2020年に完成したエレベーターを乗り継ぐことで、石段を登らずに本堂に参拝することもできます。

写真:島塚 渓

石段を登りきり背後を振り返ると、日本遺産に認定されている「和歌の浦」の絶景を眺めることができます。和歌の浦は古来より風光明媚な土地として知られ、万葉集にも歌われている由緒正しい名所中の名所です。潮の満ち引きで変化する美しい干潟の光景は古くから多くの文人墨客に愛されてきました。

歴史を誇る建築物

写真:島塚 渓

現在の本堂は江戸時代後期の宝歴9年(1759年)に建立されました。紀州徳川家の藩主が休憩所として利用した「御成御殿(おなりごてん)」や耐震耐火の収蔵庫である「大光明殿(だいこうみょうでん)」が隣接し、広大で荘厳な雰囲気を持ち合わせた建物です。本尊の十一面観音像は大光明殿に安置されており、50年に一度開帳される秘仏となっています。

写真:島塚 渓

鮮やかな朱色が印象的な多宝塔は、遠くからも眺めることができる紀三井寺のランドマークと言える建物です。室町時代の文安6年(1449)に建立され、下段は四角形、上層は円形になっているニ重の塔です。現在建てられている多宝塔は、嘉吉元年(1441年)に倒壊した際に再建されたもので、その後何度も修理を重ねて受け継がれてる貴重な文化施設です。

紀三井寺の基本情報

住所:和歌山県和歌山市紀三井寺1201
アクセス:JR和歌山線「紀三井寺」駅下車、徒歩15分
拝観時間:8:00〜17:00
拝観料:大人 400円、小中学生と70歳以上 200円
2024年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
紀三井寺公式ホームページ(外部リンク)
https://www.kimiidera.com/
一般社団法人和歌山市観光協会公式ホームページ(紀三井寺ページ)(外部リンク)
https://www.wakayamakanko.com/sightseeing/history2.html

【トラベルjp・ナビゲーター】
島塚 渓

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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