デトックスに◎毎日食べたい春野菜とその栄養とは?

新しい命が次々と芽吹く春は「デトックス」の季節。旬食材の中にも、デトックスをサポートしてくれる成分を豊富に含む種類が多い時期です。
今回は、そんなデトックスに嬉しい春野菜とその食べ方をご紹介します。

毎日食べたい春野菜とは?

春と言えば、どんな食材を思い浮かべますか? みずみずしい春キャベツや、香りのよい新ごぼう、甘みの強い春人参、ほど良い苦みがやみつきの山菜類などなど……本当に多くの種類が出回る春は、料理も楽しみになりますね。

デトックスってなんだろう?

「デトックス」とは、ひとことで表すと「体内の余分なものを外に排出すること」です。
腸活の要となる「便通が良くなること」はもちろん、疲労物質を溜め込まない体作りや、リンパの流れをよくすることなども「デトックス」に含まれます。
むくみやすい、便秘がち、肌荒れしやすい……そんな方は春野菜でデトックスを!

季節の変わり目、リズムの乱れに注意!

季節の変わり目は、腸や自律神経など体のリズムが乱れがち。花粉の飛散もあり、肌荒れも起こりやすいですよね。
こんな春は、生活習慣を整え、新しい季節や環境に合わせて体調を整えていく努力がいつも以上に欠かせません。
体やお肌の調子が整えば、毎日気持ちも上向きに、ごきげんで過ごせますよね!

デトックスをサポートする栄養素とは?

【1】カリウム体内にある余分なナトリウム(塩分)を排出する働きが期待されています。
山菜類や春キャベツなどに豊富に含まれています。
【2】ビタミンB群細胞内の余分な糖質や脂質をサポートしてくれる働きがあるビタミンB群。疲労物質「乳酸」の代謝サポートにも欠かせません。
春が旬の豆類(いんげん豆、そら豆、スナップエンドウなど)に豊富です。
【3】食物繊維腸の蠕動運動をサポートして便通を整えてくれます。腸内の不要物を排出することで、腸内の善玉菌を増やす働きもサポートしてくれます。
腸内環境を整え腸活をサポートすることは、吹き出物など肌トラブルを防ぎ、美肌作りにもつながります。
新ごぼうや春人参、山菜類に豊富に含まれます。
【4】抗酸化成分ビタミンA・C・Eや、ポリフェノール類などは細胞老化を防ぐ抗酸化作用が高いのが特徴。細胞老化のもとになる「活性酸素」の働きを抑えることで、エイジングケアはもちろん、デトックスをもサポ―トしてくれます。
お肌や血管を含む体内の全ての細胞が健やかな状態であることは、腸活をはじめとした各器官が正常に働き、デトックス作用の促進にもつながります。
春野菜全般に豊富に含まれています。特に山菜類の苦み成分や、人参の色素成分などに豊富です。

春におすすめ!山菜のデトックススープ

3〜4月は様々な山菜が手に入ります。筆者のおすすめは、山菜を使ったスープ。
山菜類は、食物繊維・抗酸化作用・カリウムなどを豊富に含んでいます。
いつもの汁物に、食べやすい大きさに刻んだ山菜を具材として入れるだけでOK! 山菜の水煮を使えば手軽です。
お味噌汁やコンソメスープは、スープの旨味で山菜の苦みが緩和しておいしくいただけます。お好みのきのこ類も加えれば、食物繊維たっぷりのヘルシーなスープになりますよ。
旬の新玉ねぎを加えれば甘みも加わり、さらに味わいも栄養バランスも整います。
山菜と言えばてんぷらのイメージが強いかもしれませんが、汁物なら手軽ですよね。
また、鶏肉などと一緒にトマト煮込みにすれば洋風テイストで山菜のおいしさを味わえます。
たらの芽・うるい・ぜんまいなどはアクが少ないので、アク抜きの手間も省けます。ほどよい苦みがお好きな方は、あく抜きしたフキノトウなどもおすすめです。

【まとめ】春の食材(野菜、山菜)でデトックス!

溜め込まない体作りのためにも、美肌作りのためにも、春食材でデトックスを!
お好みの食材で是非様々なお料理を楽しんでみて下さいね。

國塩 亜矢子( フードコーディネーター)
【保有資格】
・女子栄養大学認定・食生活指導士1級
・べジフルビューティーアドバイザー
・調味料ソムリエ
・キッズキッチンインストラクター
【著書】
・決定版!節約・冷凍レシピ(宝島社)
【プロフィール】
フードコーディネーター・インナービューティー料理研究家。「インナービューティー」を軸とした自宅での少人数制レッスン、メディアでのコラム執筆、レシピ開発等の仕事を通じ、「正しい食のあり方」×「美」についてのエッセンスを伝えている。
出産後は離乳食レシピや妊活・マタニティ・授乳ママレシピの開発にも積極的に取り組み、女性のライフステージごとに関わる「食」の大切さを幅広く発信中。