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チーズ市でも有名!オランダ「アルクマール」の印象深い観光スポット

2024-05-10

オランダと言えば、風車にチューリップ、運河など、他のヨーロッパの街とは一味違う雰囲気の童話の世界のような国。そして忘れてはならないのがチーズです。
首都アムステルダムの北部に位置する「アルクマール」はチーズ市でも有名な町!町の中心地は美しい運河に囲まれ、レトロ感満載の煉瓦造りの建物や路地が魅力いっぱいです。家畜や乳製品、穀物の集散地としての役割を果たし、教会オルガンの生産地としても知られています。

運河に囲まれた可愛らしい町並みが広がるアルクマール

写真:Hiroko Oji

町の中心地となる旧市街を運河が取り囲み、石畳ならぬ煉瓦畳の通りが縦横に走るアルクマールの町。まるで童話の世界?と錯覚してしまいそうな可愛らしい建物が軒を並べており、ただただブラブラするだけでも訪問してよかったと思える町並みが広がります。
アルクマールは家畜、乳製品、穀物の集散地として、また教会オルガンの生産地としても知られ、かつては、帆船に使われる帆布生産も盛んだった町。さらにはエダムやゴーダと並んでチーズ市が開催されることでも有名で、アルクマールでは毎週金曜日に開催されます。

写真:Hiroko Oji

運河沿いの石畳の広場にあるのは、アルクマール生まれのヒロインであるトゥルース・ヴァイスミュラー・マイヤーの像。
彼女は両親から、最も抑圧された人々のために立ち上がるように教えられ、助けを必要としている人々のために立ち上がった人。ユダヤ教、イギリス、オランダの団体の助けを借りて、ナチスの手からドイツやオーストリア、ポーランド、チェコ共和国などの10,000人以上もの子供たちを救出したことで知られています。子供たちからは「トゥルースおばさん」と呼び親しまれ、故郷のアルクマールでも称えられているのです。

写真:Hiroko Oji

通り沿いには煉瓦造りであったり、屋根の形や出窓がそれぞれ独特の可愛らしい形をしている建物が軒を並べ、見て歩くだけでも楽しくなってきます。

中心地のワーフ広場

写真:Hiroko Oji

アルクマールの中心地はワーフ広場。煉瓦が敷き詰められた広場の周りはオランダらしい可愛い建物で囲まれ、カフェやレストランが軒を並べています。
広場の南側に面した塔のある建物はチーズ計量所の建物。元々14世紀に建てられた礼拝堂だったもので、1582年から計量所として利用されてきました。ここで観光客向けに伝統的なオランダのチーズ市場が再現されるのです。

写真:Hiroko Oji

1365年から続くチーズ市は毎年3月〜9月、毎週金曜日の10:00〜13:00に開かれます。広場いっぱいに並べられたチーズが重量・品質検査、価格交渉を受け、屈強な男性2人でかつぐ独特の運搬台キャリーに乗せて運ばれていきます。また伝統的な衣装に身を包みチーズを売るチーズ娘の姿も雰囲気を盛り上げ、この市場の様子を多くの観光客が楽しみに集まってくるのです。

写真:Hiroko Oji

広場にはカフェやレストランのテラス席が設けられ、陽光を浴びながら一休みするのも楽しいひと時です。
アルクマールでぜひ味わいたいのがチーズを使ったお料理。簡単なオープンチーズサンドでも、こくのある大きなチーズの上にも下にもたっぷりの野菜が呈されていてなかなか食べ応えのあるものです。オランダのブランド名であるハイネケンビールとともにいただくと最高の味わいとなること間違いありません。

白い跳ね橋とチーズ博物館の入る計量所の建物

写真:Hiroko Oji

運河沿いには素晴らしいオランダならではの風景が広がります。
特に、目を惹くのが白い跳ね橋のバト橋と素晴らしい塔をもつチーズ計量所だった建物のコラボ風景。バト橋はイギリスの姉妹都市バースにちなんで1945年に名付けられました。

写真:Hiroko Oji

ワーフ広場に面したチーズ計量所の建物は、運河側から見ると美しい装飾で覆われており、塔もうっとり見惚れてしまうほど素晴らしいデザインのもの。この建物はかつてはチーズ市場の倉庫としても使われていたのですが、現在は観光案内所を兼ねたチーズ博物館が入っており、入り口は広場に面したところにあります。

写真:Hiroko Oji

1983年に設立のチーズ博物館では、オランダでのチーズの歴史や貿易、チーズ作りの工程や調理方法などが、実際に使われていた道具と共に展示されています。観光案内所を兼ねた受付で入館料を払って階段で上っていきますとチケットチェックがあり、お土産になるチーズを渡してくれます。
見学コースの最初には映像室があり日本語での映像を見ることもでき、そのあと展示を見るとさらにわかりやすいように工夫されています。
<チーズ博物館の基本情報>
住所:Waagplein 2,1811 JP Alkmaar
電話番号:+31-72-515-5516
開館時間:10:00〜16:00(日・祝は12:00〜16:00)

旧魚市場の跡地

写真:Hiroko Oji

旧市街を取り囲む運河から一筋中を流れる運河沿いにも素晴らしい風景が続きます。その一角にあるのが・・・。

写真:Hiroko Oji

・・・それが旧魚市場!ここでは1998年まで毎週金曜日に魚市場が開催されていました。
アルクマールでは16世紀にはすでに魚市場があり、淡水魚が売り買いされていました。17世紀には魚が並べられていたベンチが改修され、元の木製の柱は1755年に石柱に置き換えられました。1785年にさかのぼるナツメヤシの石製のポンプは、1882年に造り直され、周りを回廊が取り囲んでいます。

写真:Hiroko Oji

木製の回廊は、19世紀の鋳鉄製の柱が設置され、現在、レストランの屋根付きテラス席として利用されています。水辺の回廊の屋根には、魚女と漁師を表す木と自然石の像があります。
<旧魚市場の基本情報>
住所:Vismarkt,1811 JA Alkmaar

点在する歴史的建物や博物館も見逃せない!

写真:Hiroko Oji

メインストリートともなるショッピング街のランゲ通り西端に位置するのが、15世紀〜16世紀初めにかけて建設されたプロテスタント教会の聖ローレンス教会。1645年にヤコブ・ファン・カンペンによって造られた大オルガンと1511年に造られたオランダ最古の小オルガンがあり、現在でも素敵な音色を奏でています。
<聖ローレンス教会の基本情報>
住所:Koorstraat 2,1811 GP Alkmaar
電話番号:+31-72-514-0707

写真:Hiroko Oji

ランゲ通りの中ほどにあるのは後期ゴシック様式の建物である市庁舎。建物内にはルネッサンス様式の市長の部屋や独特の木製天井、アンティーク家具、日本や中国の陶磁器などもあるのですが、一般見学は現在不可能となっています。

写真:Hiroko Oji

運河沿いにあって旧市街の西端に位置するアルクマール市立美術館は、オランダで最も古い美術館の一つ。新旧の美術品や現代美術のコレクションをはじめ、注目を集める特別展が開催されています。
<アルクマール市立美術館の基本情報>
住所:Canadaplein 1,1811 KE Aikmaar
電話番号:+31-72-548-9789
開館時間:11:00〜17:00
休館日:月曜日

世界最大級のチーズ市だけでないアルクマール

アルクマールは、首都のアムステルダムから30分毎に出る列車で1時間もかからずに訪問可能な町。ゴーダやエダムでも開催しているチーズ市ですが、アルクマールのものは世界最大級だと言われています。金曜日にスケジュールを合わせてぜひこの楽しいチーズ市風景を堪能してくださいね。
もしスケジュールが合わなくても、ここでご紹介した他にも、運河沿いに建つ「ピートの風車」周辺の風景に心癒されたり、かつてビールの醸造所だった「ビール博物館」やイギリスを代表する伝説のロックバンドThe Beatlesのコレクション展示の「ビートルズ博物館」、また1480年頃に建てられた木造建築の「弾丸の家」など訪れるのもよいものです。ただただ路地や運河沿いを散策するだけでも来てよかったと思える町並みが広がるアルクマールですので、首都の喧騒から逃れてほっとしたい時にもお薦めの町です。
2024年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
アルクマール公式サイト(外部リンク)
https://www.alkmaar.nl/
チーズ博物館公式サイト(外部リンク)
https://www.kaasmuseum.nl/

【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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