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スイスの山岳リゾート「ベットマーアルプ」で楽しむハイキング&高山植物

2024-06-29

スイス観光のハイライトの一つ「アレッチ氷河」は、欧州最大&最長の世界遺産の氷河で、下流のアレッチ地域でS字状にカーブを描いて流れる風景は豪快で絶景そのもの!その中心地のベットマーアルプでは大自然の醍醐味を堪能できます。
山頂に十字架があるベットマーホルンは大きな岩がゴロゴロとしたロープ伝いに上るコースがある一方、氷河の間近までお花を楽しみながら下るコースがあり、小さな氷河博物館も見所となります。

アレッチ地域のど真ん中「ベットマーアルプ」

写真:Hiroko Oji

世界遺産のアレッチ氷河をその流れの岸沿いから楽しめるスイスのヴァレー州に広がるアレッチ地域。この地域のほぼ中心にあるのがベットマーアルプです。
グレッシャー・エクスプレス(氷河特急)のルートでもあるマッターホルン・ゴッタルド鉄道のルート上にあるベッテンという鉄道駅からロープウェイで山の中腹にあるベットマーアルプまで10分もかからず簡単にアクセスができます。
高山植物が咲き乱れる高原にお花で美しく飾られたシャレースタイルの家屋が軒を並べ、ホテルやレストランの充実した華やかな地区になっています。山上では氷河や雪を抱いた山並みを楽しみながら、高山植物が咲き乱れる高原の中、山上湖などを巡る絶景ハイキングができます。

写真:Hiroko Oji

ベットマーアルプはガソリン自動車の通行が禁じられており、アルプスの清らかな空気や静かな環境が保たれているリゾート地。小高い丘には1697年に建てられた小さな教会「雪の聖母礼拝堂」の姿も。ローヌ谷を隔てた山並みに溶け込むような風景に心が癒されること間違いなしです。
<雪の聖母礼拝堂の基本情報>
住所:Betten-Bettmeralp,3992 Bettmeralp,

写真:Hiroko Oji

ベットマーアルプへは、麓のベッテン駅からロープウェイを利用する方法の他に、リーダーアルプやホーフルーまたはフィーシュアルプからハイキングでアクセスする方法が幾通りもあります。ここからさらに標高の高いベットマーホルンまでハイキングやゴンドラで上っていくことができます。

ベットマーホルン周辺

写真:Hiroko Oji

ベットマーアルプからロープウェイでベットマーホルンまで上ってみましょう。ゴンドラの下に広がる緑のアルム風景やベットマーゼーの眺めからゴツゴツとした岩場の風景に移りかわれば山頂駅はもうすぐ。

写真:Hiroko Oji

山頂駅のあるベットマーホルンは素晴らしい展望台となっていて、パノラマレストランやショップの入る大きな円形の建物があり、すぐそばの岩場には過去に使われていたロープウェイのゴンドラが保存されています。

写真:Hiroko Oji

ここから標高2647メートルの山頂にある十字架までロープ伝いに上るトレッキングコースがあります。少々急な登りとなりますが10分ほどで十字架の足元に辿り着けます。

山頂駅から氷河までのハイキング

写真:Hiroko Oji

このベットマーホルン展望台から素晴らしい氷河風景が楽しめます。
展望台からは下りの木道に続いて雪渓が残り大きな岩がゴロゴロした坂道を下って氷河近くまで下りていくこともできます。ただし、氷河には一般の立ち入りは禁止されており、マウンテンガイドと一緒のガイドツアーとしてのみ氷河への立ち入りが許可されていますのでご注意ください。

写真:Hiroko Oji

途中の大きな石がゴロゴロとしたハイキングルートからは、ユングフラウ、メンヒ、アイガーといったベルナー・オーバーランドの名峰の反対側にズラリと並ぶヴァイスミスやフレッチホルン、ミシャベル山群、マッターホルン、ヴァイスホルンなどの素晴らしい眺めを楽しめます。

写真:Hiroko Oji

コースの先に見えるのは歴史が刻みこまれた黒いモレーンの入ったギザギザ表面の氷河。モコモコとした部分のある表面近くまで下りて行けます。

ハイキングルートを彩る高山植物たち

写真:Hiroko Oji

足元で目を楽しませてくれるのは高山植物の可愛らしくも健気に咲いている姿。特にベットマーホルンの山頂駅周辺に広がるゴツゴツとした岩場の間に広がる緑一帯で見つけることができます。

写真:Hiroko Oji

スイス3大名花といえば、エーデルワイスにアルペンローゼ、ゲンチアナ・ディナリカ。でもこの地区では他にも色とりどりの高山植物スミレ、キンポウゲ、マンテマ、イワカガミダマシ、フウロソウなど数えきれないくらい出会えます。

写真:Hiroko Oji

高山植物は山上の強風にも耐えられるように背が低いのが特徴ですが、昆虫たちに花粉を運んでもらいやすくするために見つけやすい色鮮やかなお花を咲かせるのも特徴の一つ。でも中には地味な色合いのものもあって、その種類の多さにも驚かされます。
周りに広がる山岳風景だけでなく、高山植物にも心癒されるハイキングとなります。

氷河博物館も忘れずに!

写真:Hiroko Oji

ベットマーホルン山頂駅のパノラマレストランが入る建物内には、ショップだけでなく小さな氷河博物館も入っています。

写真:Hiroko Oji

氷河博物館では山岳地帯や氷河地帯での生活の様子、氷河歩きやクライミングの様子などが人形を使って再現されていて興味深いもの。ぜひ中に入って見てくださいね。
<氷河博物館基本情報>
住所:Bettmerhorn,
電話番号:+41-27-928-41-41

アレッチ地域でハイキングパスを最大限活用!

鉄道駅のメレル、ベッテン、フィーシュのあるアレッチ地域ではロープウェイやゴンドラ・リフトを利用する際に、お得なハイキングパスというものがあります。この地域にある4つの展望台(ホーフルー、モースフルー、ベットマーホルン、エッギスホルン)を巡る際に1日券や3日券といったお得になるカードで、鉄道にも有効。期間内・区域内であれば一回限りではなく何度も同じ乗り物に利用でき、いちいちお財布からお金を取り出し切符を購入する手間も省け大変お得です。
また、山腹ホテルで宿泊予約すると、鉄道駅からホテル近くのロープウェイ駅まで到着時に利用できる無料チケットがメールで送られてきます。これもありがたいサービスの一つですので、どうぞご活用くださいね。
2024年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
スイス政府観光局:アレッチ地方(日本語)(外部リンク)
https://www.myswitzerland.com/ja/destinations/aletsch-arena-1/
スイス国鉄時刻検索(英語)(外部リンク)
https://www.sbb.ch/en/home.html
アレッチ地域ウェブページ(ドイツ語)(外部リンク)
https://www.aletscharena.ch/
世界遺産のアレッチ氷河!スイス・エッギスホルン展望台からの絶景
https://www.travel.co.jp/guide/article/10174/

【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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