2024-08-14
滋賀県の琵琶湖東岸を南北に走る「琵琶湖さざみ街道」を走行していると、長浜市の中心地にさしかかったあたりで、突如、巨大な大仏が現れ、驚かれた経験を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。大仏さまは「長浜びわこ大仏」と呼ばれる仏像で、その巨大さが見るものに何ともいえないシュールな印象を与えます。今回は強烈なインパクトを残す長浜市の「長浜びわこ大仏」をご紹介しましょう。
「長浜びわこ大仏」は滋賀県長浜市にある巨大仏。平安山の山号を持つ「良疇寺(りょうちゅうじ)」の境内に安置されています。
寺伝によると、良畴寺は鎌倉幕府の執権・北条時頼によって開創され、1262年(弘長2)、天山和尚によって開かれた寺院。以来、兵火にかかるなどの災厄もこうむりましたが、廃絶することなく、存続。江戸時代になると、多くの文人墨客が訪れ、かの俳聖・松尾芭蕉も逗留したとされています。
写真は良疇寺の山門付近を撮影したものですが、よくご覧になると、左手奥に何やら不思議なものが写り込んでいるのに、お気づきになるでしょう。
そう、その不思議なものこそ、今回、ご紹介する「長浜びわこ大仏」です。
境内を奥へと進むと、ご覧の光景が現れます。これこそが長浜びわこ大仏の全体像です。琵琶湖を背にして立つその像高は、約28メートル。青銅製で阿弥陀如来のお姿をされています。
長浜びわこ大仏は、仏師・米林勝二によって作られ、富山県高岡市の高岡鋳芸社による鋳造、材尚材信材光共同企業体による建立として、1994年(平成6)、開眼供養がおこなわれました。
真下から見上げると、その大きさに圧倒されますよ。
長浜びわこ大仏の台座は二層構造となっており、内部を拝観することもできます。ぜひ、近づいて拝みましょう。
内部には、ご覧のような祭壇も設けられています。礼拝も可能なので、あわせてお参りしましょう。
現在の長浜びわこ大仏、実は二代目に当たります。そうなのです。現在の大仏さまの前に、初代の大仏さまが存在していたのです。
初代は「護国阿弥陀如来」と呼ばれ、1933年(昭和8)、当寺の義天和尚によって発願され、1937年(昭和12)、建立されました。青銅製の長浜びわこ大仏とは異なり、護国阿弥陀如来はコンクリート製の大仏で、像高は長浜びわこ大仏とほぽ同じ約27メートル。地元の崇敬を集めましたが、老朽化により、1992年(平成4)に解体されました。その後、新たに長浜びわこ大仏が鋳造されたという次第です。
解体された護国阿弥陀如来像は、境内にあるこちらの納骨堂の内部におさめられています。
写真は長浜びわこ大仏を取り入れた境内の写真ですが、建物を入れると、長浜びわこ大仏がいかに大きいか、よりいっそう強く印象付けられることでしょう。
その大きさゆえ、周辺の住宅地からも、当然、お姿を拝することができます。
屋根越しにのぞくお姿、何ともシュールな光景だと思いませんか?
長浜びわこ大仏は、琵琶湖沿いに走る「琵琶湖さざなみ街道」に面して立っておられます。境内の西側には駐車場も完備されているので、お車でアクセスし、そのまま駐停車することも可能です。
この機会に拝観してみてはいかがでしょうか。
長浜びわこ大仏がいかに巨大な大仏さまであるか、おわかりいただけたでしょうか。滋賀県長浜市を訪れ、長浜びわこ大仏の大きさに圧倒されてください。
住所:滋賀県長浜市下浜坂町86(良疇寺)
アクセス:JR北陸本線「長浜駅」より徒歩約25分
2024年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
良疇寺―長浜・米原を楽しむ観光情報サイト(外部リンク)
https://kitabiwako.jp/spot/spot_2306
【トラベルjp・ナビゲーター】
乾口 達司
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