2024-09-05
奈良県明日香村は、飛鳥時代の遺跡と農村の暮らしが一体となった地域で、「日本の原風景」とも言われる懐かしい眺めが広がっています。古代文化の香り豊かな明日香村で、人と自然が紡ぎあげてきた美しい風景に出会える展望スポットをご紹介します。
国営飛鳥歴史公園「甘樫丘地区」にある甘樫丘(あまかしのおか)は、明日香村随一のビュースポットです。標高148mの丘陵の麓には、かつて蘇我蝦夷・蘇我入鹿親子が居宅を築き、その権勢を天下に示したといわれています。
甘樫丘の展望広場は、耳成山、畝傍山、香久山の大和三山を望み、眼下にはのどかな明日香村を見渡せる絶好のロケーションです。また夕日の名所としても知られています。
<甘樫丘展望台の基本情報>
住所:奈良県高市郡明日香村大字豊浦
電話番号:0744-54-2441(飛鳥管理センター)
アクセス:近鉄「橿原神宮前駅」から明日香周遊バスで「甘樫丘」バス停下車、徒歩約15分。車利用の場合は、飛鳥歴史公園甘樫丘地区川原駐車場利用
また甘樫丘は、蘇我氏興亡の地でもあります。丘にほど近い「伝飛鳥板蓋宮跡(でんあすかいたぶきのみやあと)」は、中大兄皇子らに蘇我入鹿が暗殺された乙巳の変(大化の改新)の舞台となったところで、まさに歴史が動いた場所といえます。
<飛鳥宮跡(伝飛鳥板蓋宮跡)の基本情報>
住所:奈良県高市郡明日香村岡
電話番号:0744-54-3240(飛鳥観光協会)
アクセス:近鉄「橿原神宮前駅」または「飛鳥駅」より明日香周遊バスで「岡天理教前」バス停下車、徒歩約5分。車利用の場合は、奈良県立万葉文化館駐車場利用
石舞台地区に隣接した里山の祝戸(いわいど)地区は、明日香村内に5地区ある国営飛鳥歴史公園の内の一つです。祝戸地区には、「東展望台」と「西展望台」(写真)が設けられていて、それぞれ大和三山や飛鳥古京の眺めを楽しむことができます。
<祝戸地区公園 西展望台の基本情報>
住所:奈良県高市郡明日香村大字祝戸
電話番号:0744-54-2441(飛鳥管理センター)
アクセス:近鉄「飛鳥駅」より明日香周遊バスで「石舞台」バス停下車、徒歩約20分。車利用の場合は、石舞台駐車場利用
また西展望台から歩いてすぐの「稲渕方面展望台」からは、数多くの棚田がある明日香村で唯一、つなぐ棚田遺産(旧日本の棚田百選)に選ばれた稲渕の棚田を見晴らせます。目の前に広がる棚田の絶景は、坂道の疲れも吹き飛ばしてくれます。
<祝戸地区公園 稲渕方面展望台の基本情報>
住所:奈良県高市郡明日香村大字祝戸
電話番号:0744-54-2441(飛鳥管理センター)
アクセス:近鉄「飛鳥駅」より明日香周遊バスで「石舞台」バス停下車、徒歩約20分。車利用の場合は、石舞台駐車場利用
ほかに祝戸地区で有名なのが石棒状の立石「マラ石」です。明日香村に点在するミステリーストーンの一つで、子孫繁栄や農耕信仰に関係した遺物と考えられ、もとは真っすぐに立っていたともいわれています。
飛鳥坐神社の陰陽石などとは違い、単独で立っているのでとても異彩を放っています。
<マラ石の基本情報>
住所:奈良県高市郡明日香村祝戸192ー2
アクセス:近鉄「飛鳥駅」より明日香周遊バスで「石舞台」バス停下車、徒歩約10分。車利用の場合は、石舞台駐車場利用
国営飛鳥歴史公園5番目の地区として開園した「キトラ古墳周辺地区」には、キトラ古墳と檜隈寺跡(於美阿志神社)という2つの見どころがあります。
「見晴らしの丘」は、檜隈寺跡にある展望台で、竪穴式住居跡に復元された建物の彼方に望む棚田の風景がとてものどかです。
ほかに見晴らしの丘からは、高松塚古墳を一望することができます。よく知られているように、高松塚古墳は、日本で初めて人物壁画が発見された二段築成の円墳で、翌年には記念切手が発売されるなど、空前の古代史ブームを巻き起こしました。
なお、見晴らしの丘には「檜隈寺跡前休憩案内所」があります。冷暖房完備の真新しい綺麗な建物で、売店はありませんが自販機があり、サイクリングや散策の休憩に最適です。
渡来系氏族の氏寺である檜隈寺跡の詳しい解説パネルもあり、歴史好きな方にもおすすめの施設です。
<檜隈寺跡前休憩案内所(見晴らしの丘)の基本情報>
住所:奈良県高市郡明日香村檜前59
電話番号:0744-54-2441
営業時間:9:30〜17:00
アクセス:近鉄「壺阪山駅」から徒歩約20分。車利用の場合は、キトラ古墳周辺地区第2駐車場利用
明日香村を代表する観光スポット「石舞台古墳」は、国営飛鳥歴史公園「石舞台地区」の中央に位置し、蘇我馬子の墓と伝えられる日本最大級の方墳です。使用されている30数個の岩の総重量は約2300tにもなり、当時の土木運搬技術の高さに驚かされます。
<石舞台古墳の基本情報>
住所:奈良県高市郡明日香村島庄133
電話番号:0744-54-4577(明日香村地域振興公社)
入場料:一般300円 高校生〜小学生100円
入場時間:8:30〜17:00(受付16:45まで)
休業日:年中無休
アクセス:近鉄「飛鳥駅」から明日香周遊バスで「石舞台」バス停下車、徒歩約3分。車利用の場合は、石舞台駐車場利用
石舞台古墳と道路を挟んで反対側の高台からは、石舞台古墳と明日香村の集落や二上山を眺めることができる「石舞台展望台」があります。展望台の周辺は、春は菜の花が咲き誇り、秋は彼岸花で赤く彩られます。
<石舞台展望台の基本情報>
住所:奈良県高市郡明日香村島庄
アクセス:近鉄「飛鳥駅」から明日香周遊バスで「石舞台」バス停下車、徒歩約5分。車利用の場合は、石舞台駐車場利用
明日香村の古刹で、随一の眺望を誇っているのが、日本最古の厄除け霊場の一つ「岡寺」です。境内の見晴らし台に建つ三重宝塔は、明日香村の平地からも良く見え、岡寺のシンボル的存在です。
三重宝塔からのパノラマは絶景のひとことです。眼下には、聖徳太子生誕の地「橘寺」や日本初の写経場「川原寺」を望み、遠くには古来より信仰の山であった葛城山や金剛山を見ることができます。
思わずシャッターを切りたくなるような懐かしい風景に出会える明日香村で、お気に入りの展望スポットを見つけてください。
<岡寺の基本情報>
住所:奈良県高市郡明日香村岡806
電話番号:0744-54-2007
入山料:大人400円、高校生300円、中学生200円
拝観時間:8:00〜16:30(12月〜2月)、8:00〜17:00(3月〜11月)
アクセス:近鉄「飛鳥駅」から明日香周遊バスで「岡寺前」バス停下車、徒歩約10分。車利用の場合は、岡寺駐車場利用
いかがでしたか。本文ではご紹介できませんでしたが、明日香村ではほかにも、万葉展望台、威徳院、奥明日香天空展望台などの展望スポットがあり、いずれも大和三山や大阪平野の見事な眺望が楽しめます。
この機会にあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。
2024年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
国営飛鳥歴史公園(外部リンク)
https://www.asuka-park.jp/
まるで兄弟古墳!奈良・明日香村「高松塚古墳」と「キトラ古墳」
https://www.travel.co.jp/guide/article/47914/
奈良・明日香村「稲渕」「阪田」「上」「細川」の4つの棚田巡り
https://www.travel.co.jp/guide/article/43224/
奈良県・春の明日香村で桜のお花見スポットめぐりを楽しもう!
https://www.travel.co.jp/guide/article/42705/
サンセットも美しい!奈良・明日香村「彼岸花スポット」5選
https://www.travel.co.jp/guide/article/48582/
【トラベルjp・ナビゲーター】
モノホシ ダン
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