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バンコクの鉄道遺産・フアランポーン駅でタイの鉄道を撮ろう!

2024-10-10

タイの首都バンコクの鉄道ターミナルであったフアランポーン駅。新ターミナル駅の開業により、かつての賑わいはなくなりましたが、堂々たる佇まいの駅舎は、今も健在です。発着する列車が減って、空いた線路には、蒸気機関車や、日本から渡った貴重な鉄道車両も留置。鉄道ファンにはたまらない、観光スポットとなっています。タイの鉄道を撮りに、バンコク・フアランポーン駅に行ってみましょう!

かつての巨大ターミナル・フアランポーン駅とは…

写真:もんT

フアランポーン(Hua Lamphong)駅は、1916年に開業したバンコクの鉄道ターミナル。欧風の重厚な駅舎は、ドイツ・フランクフルト中央駅をモデルにデザインされました。ここへは、バンコク市内を環状に走る地下鉄・MRTブルーラインでアクセスできます。地下鉄の2番出口への通路は、駅にまつわる写真パネルの展示コーナーとなっていて、駅舎のすぐ横に直結しています。

写真:もんT

アーチ状の大屋根に覆われた構内は、広々としたコンコースとなっています。かつては大勢の旅行客でにぎわいましたが、2023年1月に、ここから北へ8kmほどの場所に、新ターミナル、クルンテープ・アピワット(Krung Thep Aphiwat)駅が開業。ほぼすべての長距離列車の発着が新駅に移ったため、今は、閑散としています。2階のバルコニーには、この駅が開業した当時の写真などが飾られています。
ここでの長距離の列車の発着はなくなりましたが、バンコク近郊へ向かう国鉄線の普通列車や観光列車は、引き続きこの駅から出ています。切符売り場の窓口もあり、タイ全国の列車の切符が、ここで入手可能です。ホームへは、切符売り場の横のゲートから入ります。改札はありません。ホームへの入場は自由なので、早速入ってみましょう!

ホームには貴重な鉄道車両が…日本から渡ったキハ183も!

写真:もんT

入ってすぐ、大屋根で覆われたホームには、かつて活躍した蒸気機関車が保存展示されています。さながら、鉄道博物館ですね。大屋根のドームの先へも行ってみましょう!

写真:もんT

ホームの長さは、短いところでも300mはあります。蒸気機関車の先には、見たことのある車両が…。JR北海道の特急オホーツクなどで活躍したキハ183系気動車です!日本での引退後、タイに渡り、観光特急として休日に運行されています。平日は、ここフアランポーン駅に停泊しています。

写真:もんT

7面のホームを有するフアランポーン駅。長距離列車の発着は新ターミナルに移りましたが、普通列車は1時間に1本程度、この駅から出発していきます。タイ国鉄の路線は、全線非電化。ディーゼルカーや、ディーゼル機関車が牽引する客車列車の撮影を、心ゆくまで楽しめます。
列車は北に向かうので、機関車の顔は北を向いています。光線にこだわるのであれば、夏季の訪問がおすすめ!北回帰線より南に位置するタイでは、夏季の間は、太陽が北の空へと昇っていくので、完全順光での撮影が可能となります。
ちなみに、新ターミナルのクルンテープ・アピワット駅では、列車ごとに改札があり、自由にホームに入ることができません。バンコクの駅での鉄道撮影は、ここが一番です。

バンコク市内をSLが走る!年6回の運行日を見逃さないで!

写真:もんT

かつての賑わいはなくなったフアランポーン駅ですが、特別な祝日には、大勢の市民、観光客、そして鉄道ファンで大いに賑わいます。年に6回、鉄道記念日と王室関係の祝日には、蒸気機関車牽引の特別列車が運行されるんです!機関車は、戦後日本から輸出されたもの。日本のC57形と同じタイプのものです。2台のSLが背中合わせの重連を組み、特別編成の客車を引っ張り、北線のアユタヤ(Ayuttaya)や、東線のチャチェンサオ(Chachoengsao)までを往復します。
運行日や時刻は、タイ国政府観光庁のホームページから確認できます。列車は朝8:10にフアランポーン駅を出発しますが、6時半頃にはホームに入っています。7時頃までは、まだ人も少なく、じっくりと撮影ができるので、当日は早起きをおすすめします。SLの運転台にも入れますよ!

写真:もんT

最後に、フアランポーン駅近くの撮影スポットも紹介しておきましょう。駅の北側に線路を横断する4車線道路の陸橋があります。その歩道からは写真のように、高層ビル群を背景に、フアランポーン駅構内と、そこを発つ列車をカメラにおさめることができます。駅からは徒歩15分ほどです。

写真:もんT

望遠レンズがあれば、こんな感じで列車をアップで写すことも可能。タイは日本と同様、原則として左側通行です。ここは、駅を発つ列車以外にも、駅構内での入換作業をじっくり眺めることができるスポット。今も残る昔ながらの鉄道風景を、ゆっくりと味わってください。

バンコク・フアランポーン駅の基本情報

住所:1 Rongmuang Road, Rongmuang, Pathumwan, Bangkok 10330
電話番号:1690(24時間コールセンター)
アクセス:MRT(地下鉄)ブルーラインのフアランポーン(Hua Lamphong)駅2番出口よりすぐ
2024年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
タイ国政府観光庁・フアランポーン駅(外部リンク)
https://www.thailandtravel.or.jp/hua-lamphong-station/
タイ国政府観光庁・蒸気機関車記念運行(外部リンク)
https://www.thailandtravel.or.jp/steam-locomotive/

【トラベルjp・ナビゲーター】
もんT

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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