2024-10-10
大覚寺は著名な観光地である嵐山から徒歩で20分ほどの距離にある寺院です。平安時代の初期に創建された皇室に深い関わりがある寺院で、現在でも紅葉や月見の名所として知られています。特に11月中旬から12月上旬にかけて行われる紅葉のライトアップは見ごたえ十分なので、ぜひ実際に足を運んで体験してみてください。
大覚寺の創建は、平安時代初期に嵯峨天皇が造営した離宮に遡ります。その後、貞観18年(876年)に嵯峨天皇の孫で、淳和天皇の第2皇子にあたる恒貞親王(つねさだしんのう)を初代住職に迎え、離宮から寺院に改められました。
大覚寺は明治初頭まで皇室の血筋をくむ人物や公家が住職を務めた格式高い門跡寺院(もんぜきじいん)で、現在も雅な雰囲気を伝える真言宗大覚寺派の寺院として大切に受け継がれています。
大覚寺の東側には、周囲1キロメートルほどの大沢池(おおさわいけ)が隣接しています。大沢池は日本最古の人工の池で、嵯峨天皇が中国の洞庭湖(どうていこ)を手本に造営を命じたと伝わっています。
当時は最先端の唐風文化の発信地で、貴族の風雅な遊びの場所として利用されていました。現在でも中秋の名月の頃になると、大沢池に船を浮かべて月を鑑賞する「観月の夕べ」が開催され、当時の貴族文化の一端を体験することができます。
大沢池の周囲には600本以上の木々が植えられており、例年11月中旬から12月中旬にかけて紅葉の見ごろを迎えます。特に大沢池の北側には「もみじロード」と呼ばれる散策路があり、カエデの木が周囲を埋め尽くすように植えられています。もみじロードを歩くと、紅葉のトンネルをくぐり抜けているような幻想的な雰囲気に浸ることができます。
例年、大覚寺は紅葉の時期の17時30分から20時30分にかけてライトアップが行われ、昼間とは異なる神秘的な景色を楽しむことができます。清水寺や高台寺など他の紅葉の名所と比べ中心市街地から離れているため、比較的静かな雰囲気でゆっくりと紅葉を鑑賞することができます。
ライトアップを見る際は、昼夜の入替制となっているため、日中に参拝した場合でも別途参拝料が必要になるので注意が必要です。
大沢池のほとりには心経宝塔(しんぎょうほうとう)と呼ばれる朱塗り二重の塔があります。心経宝塔は、疫病の沈静化と人々の安寧を祈って、嵯峨天皇が般若心経の写経を行ってから1150年を記念して、昭和42年(1967年)に建立されました。心経宝塔も付近の紅葉と共にライトアップされるため、美しい朱色のコントラストを楽しむことができます。
11月には紅葉と合わせて、嵯峨菊(さがぎく)が見頃を迎えます。嵯峨菊は10センチメートルほどの糸のよう細長い花弁が特徴で、黄色、白色、オレンジなど様々な色があります。もともと大沢池に自生していた菊が品種改良され、現在では茶筅のように広がる独特の花になったと考えられています。紅葉のライトアップの時期になると、五大堂(ごだいどう)と呼ばれる大覚寺の本堂で嵯峨菊も併せて鑑賞することができます。
住所:京都市右京区嵯峨大沢町4
料金:
(大沢池エリア)大人300円、小中高生100円
(大沢池ライトアップ)大人900円、小中高生500円
拝観時間:9:00〜17:00(受付は16:30まで)
大沢池ライトアップ:17:30〜20:30(受付は20:00まで)
アクセス:市バス・京都バス「大覚寺」下車、JR山陰本線「嵯峨嵐山」駅北口下車、徒歩約20分
2024年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
大覚寺公式ホームページ(外部リンク)
https://www.daikakuji.or.jp/
京都観光オフィシャルサイト「京都観光Navi」大覚寺ページ(外部リンク)
https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=7&tourism_id=402#:~:text=%E6%97%A7%E5%B5%AF%E5%B3%A8%E5%BE%A1%E6%89%80%20%E5%A4%A7%E6%9C%AC%E5%B1%B1%E5%A4%A7
【トラベルjp・ナビゲーター】
島塚 渓
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