2024-11-20
悠々と流れる大河ドナウの畔に佇む町の一つウルムは、ドイツ南部バーデン・ヴュルテンベルク州とバイエルン州の境界に位置しています。小さな町ながら、教会の塔として世界一の高さを誇る大聖堂がそびえ、華やかな壁画で覆われた市庁舎や、入り組んだ水路と中世の面影を残す木組み家屋が魅力の町です。
この町でも、年末には大聖堂周りの広場で盛大なクリスマスマーケットが開かれ、細い通路両側に並ぶ屋台が輝きを増します。
ドイツ南部バーデン・ヴュルテンベルク州とバイエルン州の境界に位置し、ドナウ河畔に広がるのがウルムの町。この町は小さな町なのですが、世界一を誇るものがあるのです。それがゴシック様式のウルム大聖堂!教会の塔としては世界一の高さを誇り、161.53mもあります。768段の螺旋階段で上れる塔の展望台は141mの高さにあり、ドナウ川や町並みを見渡せます。
教会の建築自体は1377年に始まり、1500年中頃〜1800年前半まで工事が中断、塔が完成したのは1890年頃とされています。第二次世界大戦でウルムの町の大半が破壊された際にも、この大聖堂は無事でした。教会内部には素晴らしいステンドグラスやレリーフの数々が所蔵されています。
<大聖堂の基本情報>
住所:Munsterplatz 21,89073 Ulm
電話番号:+49-731-9675023
開場時間:(4月〜10月14日)9:00〜18:00 (10月15日〜3月)10:00〜17:00
大聖堂の南にある大通りのノイエ通りを渡ったところに建つのはこの町の市庁舎。1370年に建てられたゴシック様式の商館で、壁面を鮮やかな壁画で覆われており、1419年から市庁舎として利用されています。
<市庁舎の基本情報>
住所:Marktpl.1,89073 Ulm
電話番号:+49-731-1610
開場時間:7:30〜15:30(金曜日〜12:00)
休館日:土・日曜日
中世以来ドナウの水運で栄えた町なので、ドナウ川に近いところには「漁師の一角」(フィッシャーフィアテル)といわれる地区があり、古い木組み家屋がたくさん残っています。
古いだけあってほとんどのお家が傾いたように見えるのですが、1433年に建てられたシーフェスハウスが世界一傾いているお家。中は綺麗に改装されてホテルとして使われています。
また、壁面にベオグラードの町並みを描いた絵があるお家やお土産物屋さんやホテル・レストランとして利用されているお家なども素敵なデザインの木組み!傾いたまま現役で利用されているお家も多いです。
<シーフェスハウスの基本情報>
住所:Schworhausgasse 6,89073 Ulm
電話番号:+49-731-967930
チェックイン:15:00〜
チェックアウト:〜11:00
大聖堂の周りは石畳で覆われた大広場になっており、年末になるとここでクリスマスマーケットが盛大に開催されます。営業時間は、10:00〜20:30です。
大聖堂正面にはまっすぐの通りができ、その左右に複数の通りが延び、それぞれの通りには名前も付けられていて、頭上の星マークに掲示されています。
通りの両側には樅の木と電飾に看板などで綺麗に飾られた屋台。ズラリと軒を並べています。
木製屋台の統一感ある三角屋根には、通り毎にそれぞれデザインを揃えており、各お店によって少しずつ違いのある個性的なお飾りが乗せられます。
店頭に並ぶのは、キラキラ輝くクリスマス用のオーナメントや装飾品、可愛い形に色どりがきれいなキャンドルやランプ、防寒具や文具品・日用品など。さまざまなものが取りそろえられています。
飲食店も充実しており、グリューワインをはじめとするホットドリンクの屋台が何軒も続いて並ぶさまは、「さすがドイツ!」と言いたくなるほど。ドリンクの種類も豊富で、町独自の可愛いマグカップで提供されます。
ドイツらしく赤や白のソーセージ、ジャガイモやマッシュルームなどを使った煮込み料理にスープなども店頭に並びます。冷えた体を温めるのにぴったりのメニューが並ぶのが嬉しいですね。
ドイツ全土で知られている焼き菓子レープクーヘン。ハートや星にツリーの型など可愛い形に色どり鮮やかなものが店頭に並びます。またこの時期に人気の高まるシュトーレン(※)や炒ったアーモンドにシナモンやバニラ風味のチョコレートなど様々なコーティングをしたお菓子なども屋台の定番です。
※小麦粉と酵母、水を練った生地に、洋酒漬けのレーズンとレモンピールやオレンジピールなどのドライフルーツにナッツ類を練りこんだもの。表面には真っ白になるほど粉砂糖がまぶされ、その見た目が白いおくるみに包まれたキリストをイメージしているともいわれ、クリスマスケーキとしてアドベント期間に食べられます。
夜になると美しく浮かび上がる電飾のメリーゴーランドが広場の一角に設置され、小さなお客様をお出迎えしています。この広場ではメリーゴーランドが2か所に設置されており、たくさんの子たちが楽しめるコーナーになっています。
メリーゴーランドの近くにはゴーカートやトレイン型の乗り物のコーナー。少し離れてアイスリンクも設置され、元気いっぱいの子たちで賑わいます。
小さな羊小屋も用意され、キリスト誕生シーンが再現されています。このわらが敷かれた囲いの中では、羊やロバの姿も見て触れ合うこともできます。
ウルムはアウグスブルクやシュツットガルトなどから列車で1時間前後のロケーションにあって、日帰り観光ができるドナウ河畔の小さな町。しかし、大聖堂をはじめ市庁舎や博物館、漁師の一角など観光し、ドナウ河畔を散策しているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
さらに年末のクリスマスマーケットも楽しむには時間的な余裕を見て訪問したい町です。スケジュールに余裕があれば、ぜひ宿泊して、ウルムを目いっぱい楽しんでくださいね。
2024年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
南西ドイツ バーデン・ヴュルテンベルク州観光局日本語公式サイト(外部リンク)
https://www.southwest-germany.jp/
ウルム大聖堂(外部リンク)
https://www.ulmer-muenster.de/
ウルム市庁舎(外部リンク)
https://www.ulm.de/
ドイツ国鉄時刻検索(外部リンク)
https://int.bahn.de/en/
【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji
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