2025-04-19
スイス・ユングフラウ地方のミューレンは、ベルナーオーバーラントで車の乗り入れが禁止されている物静かな村。この村の背後に控えるのが標高2970mのシルトホルンです。
アルプスの雄大な眺望が楽しめる山頂にあるのが、007映画の舞台にもなった「シルトホルン展望台」!アイガー、メンヒ、ユングフラウの三名山をはじめ、スイスアルプスからフランス、ドイツなど360度のパノラマ山岳風景が一望のもとです。
ラウターブルンネン谷に聳える切り立った断崖の上に、鳥の巣のように佇むひっそりとした山村がミューレン。ガソリン車乗り入れ禁止のリゾート地で、澄み切った空気の中にアルプスの素朴な雰囲気が魅力のお花が溢れる村です。
ミューレンは、ロープウェイで訪れるシルトホルン観光の拠点にもなり、山間鉄道やケーブルカーが運行されており、豊富なハイキングコースも魅力です。1969年のボンド映画『女王陛下の007』はここで撮影されました。
また村のほぼ中央に麓駅があるケーブルカーに乗れば、5分ほどで天上のお花畑「アルメントフーベル」へ行くことができ、アイガー、メンヒ、ユングフラウといった世界遺産の名山を含めた山並みを眺めながら楽しめる多彩なハイキングコースが広がっています。
アルメントフーベル周辺は高山植物の宝庫となっており、夏には美しい色とりどりのお花畑が広がります。花の谷と呼ばれる「ブルーメンタール」をはじめ、ベルナー山群の絶景を望みながら歩ける「ノースフェイストレイル」や「マウンテントレイル」など、ミューレンやグルュッチュアルプまでなだらかなトレイルが延びて、多彩なハイキングが楽しめます。
村の北端にラウターブルンネンから上がってきたロープウェイのグリュッチュアルプ駅とをつなぐ鉄道BLMのミューレン駅、南端にシルトホルンとをつなぐロープウェイのミューレン駅があり、この二つの駅をつなぐ通りが二つに分かれています。
山側の通りを行くとアルメントフーベル行きのケーブルカー乗り場前を通ることができます。また谷川の通りを進めば素朴で情緒たっぷりのシャレータイプの家屋が続き、お花がこぼれるように咲き誇るバルコニーのある家屋の間からは写真のような眺めを楽しみながら歩けます。どちらものんびりとした雰囲気がただよい、心身ともにリフレッシュできます。
ユングフラウヨッホに次ぐ人気者のシルトホルン展望台へは、村の南端にあるロープウェイ乗り場からアクセスできます。
30分毎に出るロープウェイに乗り込めば、足元には緑のアルムと森林が広がる風景が。次第に高度を上げて、村からなら手前にどっしり構える黒いシュヴァルツメンヒに隠れて見えなかったユングフラウが現れ、アイガーやメンヒと並ぶ見事な眺めと共に、夏でも雪が残る山岳風景が広がります。
10分で到着する標高2677mにある中間駅のビルグで乗り換えると、ゴツゴツした岩肌の風景が広がり・・・。
やがててっぺんに展望台がちょこんと乗った黒い岩肌の間に残る白い雪がまだらに見える風景に変わり、ビルグからは10分もかからずに頂上駅に到着します。
到着した頂上駅は標高2970m。併設されたレストランは、展望台とつながる360°回転するレストラン「ピッツ・グロリア 」で、かつて映画『女王陛下の007』のセットとしてつくられたものです。45分かけてゆっくりと一周するので、移り変わるアルプスの山岳風景を眺めながらお茶や食事が楽しめます。
テラスの足元にある狭い鉄の階段を下りると、映画に出演した役者さんたちの写真とコメントやエピソードが書かれたパネルがいくつも設置された尾根の散策ができます。
その先にできた丸いステージのようなものが新しく誕生した「ピッツ・グロリア・ビュー」。従来の展望台からはできなかった「ピッツ・グロリア」と一緒にアイガー、メンヒ、ユングフラウの三名山を撮影できるポイントとなります。
健脚の方なら、その先に続く下りのルートをたどってビルグやミューレン、さらに下のギンメルワルトやシュテッヘルベルグまで歩いて下りることもできます。ただし、雪渓やガレ場もあってかなりの技術と体力が必要ですので、それなりの準備をしてくださいね。
頂上からはベルナーアルプスはもちろん、お天気が良ければティトリスやリギ、ピラトゥスなど中央スイスの山々、さらに奥に広がるジュラ山脈、フランスのモンブランやドイツのシュヴァルツヴァルトの方まで四方に広がる200峰を超える山々を見渡すことができるほど。とても贅沢な眺めに時を忘れて魅入ってしまいます。
ミューレンとシルトホルンを結ぶロープウェイの中間駅ビルクは、ミューレンから1000m高い、大きなそそり立つような岩山の上に設置されています。
このビルクでは、より近くで迫力の三名山が楽しめます。
中間駅の建物に円形レストランが併設されており、前には見晴らしの良いテラス席が広がります。
テラス席から一段下がったところには、空中に浮かんでいるような展望デッキが設置されています。足元がスケスケの金網にガラス製の柵なので、三名山をバックにした記念撮影もスリル満点です。
標高2677m、垂直に切り立った岩壁沿いにつくられた約200mのスリリングな遊歩道「スリルウォーク」や「スカイラインウォーク」もおすすめ。
足下を通して真下にラウターブルンネン谷がよくみえるようにスケスケの鉄製の通路が設置されているのですが、途中の一部分では、片側半分がガラス板!もしかして真っ逆さまに谷に落ちていくんじゃないかという不安もよぎるほど、より一層スリルを味わいながらの遊歩道となっています。
また、足元がぐらぐら揺れるネット状態で鉄製のロープの手すりが頼りという通路部分や、写真のようなトンネル状の部分も設置されていて、スリルの味わい方が幾通りも用意されています。
シルトホルン展望台は、世界遺産の三名山をより美しい並びの姿で見ることができ、さらに遮るもののない360度のパノラマ風景が楽しめるとっておきの展望台です。
この展望台へは、インターラーケンやグリンデルワルト、ミューレン、ラウターブルンネンといったユングフラウ地方に佇む町や村から日帰り訪問が可能で、途中の風景にも感動を覚えます。ここへの行程を同じルートで往復するのも素晴らしい風景に満足できるのですが、行きと帰りで違ったコースを辿るのもおすすめ。例えば、行きをラウターブルンネンからロープウェイと鉄道BLMを乗り継いでミューレンまで行き、ミューレンの村の中を歩いて移動したあとシルトホルンまでロープウェイで。帰りはロープウェイでシルトホルン〜ミューレン〜ギンメルワルト〜シュテッヘルベルグと谷底まで一気に下りて、ラウターブルンネンの谷をバス利用かハイキングするかでラウターブルンネンまで戻ると、ぐるりと違った景色を楽しむコースが出来上がります。
どのコースを利用しても、シルトホルンは素晴らしい山岳風景を堪能できる魅力いっぱいの展望台!ユングフラウヨッホだけでなく、こちらの展望台もぜひ楽しんでくださいね。
2025年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
スイス政府観光局:シルトホルン展望台(外部リンク)
https://www.myswitzerland.com/ja/experiences/schilthorn/
スイス国鉄時刻検索(外部リンク)
https://www.sbb.ch/en
シルトホルン・ロープウェイ時刻検索(外部リンク)
https://schilthorn.ch/de/Infos/Fahrplan__und__Tarife
【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji
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