2025-05-10
スイスの人気観光地ユングフラウヨッホの行き帰り、登山電車の乗換駅として立ち寄る「クライネシャイデック」。標高2016m、アイガー北壁の真下にあり、2つのリュッチネ谷の分水嶺になっています。
ここからユングフラウ地方の真ん中に位置するメンリッヒェンまでのハイキングと、到着するメンリッヒェン展望台の様子をご紹介します。ベルナーアルプスの名峰を望みながら歩き、展望台からの絶景に感嘆するばかりです。
アイガー北壁の真下にある標高2016mのクライネシャイデック。スイスの一大観光地であるユングフラウヨッホ訪問時に、グリンデルワルト〜ラウターブルンネンを結ぶウェンゲルンアルプ鉄道とユングフラウヨッホ駅まで運んでくれるユングフラウ鉄道の乗り換え駅となり、リュッチネ谷の分水嶺になっています。
ドイツ語で「クライネ」は小さな、「シャイデック」は境という意味があり、なんともチャーミングな名前が付けられています。駅前にはリーズナブルなマウンテンロッジに歴史あるシャイデックホテルがあり、宿泊すれば雄大で美しい朝・夕暮れの景色が楽しめます。
クライネシャイデックにはホテルの他にもレストランやショップの入る建物があります。ハイキングに出発する前にはこの建物の向こう側にある無料トイレを利用しておくことをおすすめします。
クライネシャイデックからは世界遺産の名峰ユングフラウとメンヒ、アイガーの並びを見上げることができ、ご覧のようなハート形を枠にして記念撮影もできます。
ここからは多彩なハイキングが楽しめるため、たくさんのハイカーの姿が見られます。今回は少し緩い上りのコースとなりますが、歩きやすく素晴らしい眺望が広がるメンリッヒェンへのコースをご紹介します。
クライネシャイデックからは、目の前に聳えるアイガー北壁から続くメンヒとユングフラウの3山を振り返りながら緩い坂道を上っていくことになります。道標を確かめて歩き始めるとすぐに右側には小さな湖が見え、そのはるか向こうにはグリンデルワルトを見下ろしている「お天気山」という意味のヴェッターホルンなどの名峰が望めます。
このコースは常に足元には色とりどりのお花が咲き誇り、遠くには絶景の4000m級の山々!途中グリンデルワルトの町が広がる谷を見渡せる展望の場所にはベンチが置かれていて、ハイキングをひと休みしてゆっくりアルプス風景が楽しめます。
1時間半ほどで到着するメンリッヒェンでは、グリンデルワルト・グルントから上ってくるロープウェイの山上駅が迎えてくれます。
1978年に開通した当時はヨーロッパ最長ともいわれる全長6.2kmのケーブルで雄大なアイガーを真横にみながら空の旅が楽しめたのですが、2019年にリニューアル。現在は標高差1280mを約20分かけての移動で、周辺の美しい風景をじっくり楽しめます。この建物の背後にはホテル・レストラン「ベルグハウス・メンリッヒェン」の建物が控えており、遊具も少しばかり設置されていてお子様も楽しめる空間。一休みするのにぴったりです。
<ベルグハウス・メンリッヒェンの基本情報>
住所:Mannlichen,3818 Grindelwald
電話番号:+41-33-853-10-68
さらに数分上り坂を上った所にあるのが、ウェンゲンとを結ぶ標高2230mにあるロープウェイの山上駅。
この路線は2018年リニューアルしたもの。オープンデッキのバルコニーが設置されたユニークな新型キャビンが導入されています。
キャビン内の螺旋階段を上ると「ロイヤル・ライド」と名付けられた屋根のない展望席に出ることができ、よりスリルのある素晴らしい眺めを楽しみながらの移動が体験できます。これには5スイスフランの追加料金がかかり、夏季のみの利用となります。
山上駅やキャビン内からは、写真のようなユングフラウ三山はもとより、氷河に削られてできたU字谷のラウターブルンネン谷の素晴らしい眺望が広がり、6分間の空中散歩がより印象的となります。
ロープウェイの山上駅からさらに30分ほど登り続けるとホントの山頂にある展望台に行くことができます。
このコースはロイヤル・ウォークと呼ばれ、途中には王冠を象ったモニュメントが所々設置されています。金色のプレートが嵌めこまれ、絶景スポットにはベンチも置かれています。
カランカランとカウベルが心地よく響くこの一帯。牛さんたちがのんびり草を食んだり寛ぐ姿に癒されます。
この3本の王冠型ゲートを通れば、ゴールはすぐそこです。
ロープウェイの山上駅から歩くこと30分もかからずに標高2343mにある王冠型ステージの展望台に到着です。
ここからは遮るもののない360度のパノラマ風景がたっぷり楽しめますよ。
ひたすら上ってきた方を見渡すと、ロープウェイの山上駅やホテルの建物が、あら?どこにあるの?と言いたくなるほど小さく、その奥にはアイガー、メンヒ、ユングフラウの三山が堂々とした姿を見せてくれています。
また、グリンデルワルトの村やヴェッターホルンに続き、フィルスト、ファウルホルン、シーニゲプラッテとつながる眺めは壮大。さらにインターラーケンやシルトホルン方面の眺望もあって絶景尽くし!ここまで上ってこれたことに感謝するばかりの眺めとなります。
また、ウェンゲンやラウターブルンネンの村があるラウターブルンネン谷も一望のもとです。
この雄大なアルプス風景を堪能したら、あとは残っている体力次第で、麓のウェンゲンやグリンデルワルト方面へハイキングで下るのもよし、ロープウェイで下るもよし。どちらも眺望は素晴らしいものばかりで、スイスならではの過ごし方ができます。
ここでご紹介したハイキングは、クライネシャイデックから少しずつ上りのコースになります。 上りはちょっと… という方は、下りのコースとなるメンリッヒェンからクライネシャイデックに向かうことをおすすめします。
このユングフラウ地方では、ロープウェイや登山鉄道を利用するのにとても便利でお得になるチケットがあります。それが「ユングフラウトラベルパス」。ユングフラウ地方限定の地域パスで、このエリアで毎日登山電車やロープウェイ・ゴンドラリフトなどの山岳交通機関を利用する人の強い味方となります。 3〜8日間券の6種類あり、滞在日数に合わせて選ぶことができます。スイストラベルパスやハーフフェアカードを持っている人には、パス自体の料金が25%の割引があり、現地鉄道駅で購入できますので、ぜひご利用くださいね。
2025年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
スイスのU字谷「ラウターブルンネン」で絶景ハイキング&滝巡り
https://www.travel.co.jp/guide/article/48922/
花の村ミューレンから映画007の舞台「シルトホルン展望台」へ
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スイス・グリンデルワルト「フィルスト展望台」大自然真っ只中のお楽しみ
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グリンデルワルト駅隣「Derby Swiss Quality Hotel」アイガーも見上げる好立地
https://www.travel.co.jp/guide/article/48580/
スイス政府観光局:メンリッヒェン(外部リンク)
https://www.myswitzerland.com/ja/experiences/mt-maennlichen/
【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji
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