南伊豆町「みなみの桜と菜の花まつり」河津桜と菜の花の絶景の巡り方

伊豆半島最南端、南伊豆町の下賀茂温泉では、毎年2月上旬〜3月上旬に「みなみの桜と菜の花まつり」を開催!まつり期間中に、青野川の両岸4.2キロに及ぶ約800本の「河津桜」見頃となり、約3ヘクタールの広大な「菜の花畑」も最盛期を迎えます。
毎年、夜桜ライトアップや菜の花結婚式などのイベントも実施!南伊豆の雄大な自然の中、華やかに咲くピンクと黄色の彩りに包まれ、ひと足早い春を満喫してみませんか?

「みなみの桜と菜の花まつり」の巡り方

2022年の「みなみの桜と菜の花まつり」は、2月1日〜3月10日に開催します。
伊豆半島を代表する河津桜のお花見といえば、河津町の「河津桜まつり」と南伊豆町の「みなみの桜と菜の花まつり」。
どちらも魅力的ですが、比較的混雑が少ない環境で、のんびりとお花見がしたい方には「みなみの桜と菜の花まつり」がお薦め。しかも、一面に広がる菜の花畑も堪能できるという贅沢も!

青野川沿いには約1000本もの桜があり、「青野川千本桜」と呼ばれます。そのうち、河津桜が咲くのは「前原橋」〜「宮前橋」の両岸。まつりの開催期間中に見頃を迎えます。
桜まつり会場の「道の駅 賀茂温泉湯の花」周辺と、日野地区の「菜の花畑」は、最低限、散策コースに入れましょう。道の駅周辺の川沿いは、特に河津桜が華やかに咲き、菜の花とのコラボも楽しめる絶景スポットです。あとは滞在できる時間と体力に合わせ、散策の範囲を広げていくのがお薦めです。

お時間があれば、「道の駅」から上流の「前原橋」まで川沿いを散策し、橋を渡って下流の「宮前橋」まで来たら、対岸の「道の駅」に戻るコースはいかがでしょうか?ぐるりと河津桜並木を巡る形になり、所要時間は60分ほどです。

「みなみの桜」を堪能!絶景スポットもご紹介

川沿いの河津桜並木は、河津町とほぼ同じ約800本という華やかさ!
歩道にはフェンスが無く、出店が並ぶこともありません。そのため遮られることなく美しい桜を楽しめます。1本1本の河津桜が大きく、花をたくさんつけた枝をのびのびと広げている様子はなんとも爽快ですよ。

土手の斜面は緩やかで、場所によっては河原まで降りられます。河原から見上げる桜もまた魅力的!菜の花も所どころに咲いていて、桜の美しさをより引き立てます。
「道の駅」・「来の宮橋」・「九条橋」の周辺の河津桜は特に華やか。このあたりは菜の花もたくさんあり、イチオシの撮影ポイントです。
「銀の湯橋」と「前原橋」の間にある南伊豆町役場3階の「展望デッキ」もお薦め。高い場所から桜並木が続く絶景を眺められる貴重なスポットです。平日のみ9:00〜17:00まで開放されており、役場の中に入らなくても、外から直接上がることができますよ。(※状況により展望デッキを閉鎖する場合もあります)

昼間の桜だけでなく、「夜桜ライトアップ」も人気!毎年、まつり期間中、「前原橋」付近〜「九条橋」付近で開催されます(18:00〜21:00)。闇の中に河津桜が鮮やかに浮かび上がり、青野川にほんのり映る様子はなんとも幻想的。
日帰り温泉施設「銀の湯会館」では、すぐ裏に河津桜並木があるので、露天風呂に浸かりながらお花見できます。21:00(最終受付20:20)まで営業しているので、温泉に入ってライトアップの時間を待つのもよいですね。「夜桜ライトアップ」は2階のほうがよく見えますよ。

桜並木の横で足湯も楽しめる!「道の駅 下賀茂温泉湯の花」

桜まつりの総合案内所がある道の駅「下賀茂温泉湯の花」には、 農産物などの直売所、地元芸術家による展示館、無料の手湯・足湯があります。
出店会場にもなっており、店数は多くありませんが、焼きそば・おでんなどの軽食や、伊豆南部の郷土料理であるさんま寿司、伊豆名産の干物・磯のり・みかんなどを購入できます。まつり期間中は、桜茶の無料サービスも!(※2022年は桜茶・甘酒サービスを中止)

下賀茂温泉を利用した足湯「湯の花」は、源泉かけ流し。営業時間は、10:00〜17:00です。散策のあと、ゆっくり浸かって疲れを癒すのも良いですね。熱く感じる時は水道で温度を調整するようになっていますよ。
ちょっと珍しい「手湯」には、可愛らしい「仲良し地蔵」がいらっしゃいます。ご利益は家内安全・無病息災とのこと。青野川沿いに点在する「湯道 福地蔵」のひとつで、前原橋横の「繁盛地蔵」や銀の湯会館入口の「銀の湯地蔵」など、全部で7箇所にあります。それぞれご利益が違うので、お時間があれば、お花見しながら巡ってみてはいかがでしょうか?
(※足湯・手湯は、2022年1月時点で休止中)

もうひとつの主役!日野の「菜の花畑」

もうひとつのまつりの主役は、国道136号線の日野(ひんの)交差点にある「元気な百姓達の菜の花畑」。道の駅から、下流に向かって30分ほど歩けば到着します。車なら5分ほどでしょう。
休耕田を利用したもので、1月下旬〜4月上旬頃は、約3ヘクタールにわたって菜の花が咲き乱れます。一面に黄色のじゅうたんが広がる光景は、SNS映え間違いなし!
出店はありませんが、コンビニがすぐ前にあります。木製の歩道の途中にテーブルとベンチがあるので、菜の花に囲まれてお弁当を食べることができますよ。

河津桜と同時期に楽しめるのが大きな魅力ですが、桜が散ったあとも見頃が続くのが嬉しいところ。4月には川沿いのソメイヨシノとのコラボも楽しめます。さらにこの畑は、夏になると約3万本のひまわりが開花して、また違う絶景が堪能できますよ。
毎年2月中旬、咲き誇る菜の花の中で、事前応募で選ばれたカップルが式を挙げる「菜の花結婚式」が開催されます(※2022年は2月13日に「菜の花フォトウェディング」として開催)。

まつりを快適に楽しむポイント!

まつり期間中、夜桜ライトアップや菜の花結婚式(2022年は菜の花フォトウェディング)のほか、「みなみの夜桜と竹灯り」(18:00〜21:00・毎日)、「お花見人力車」(2月1日〜28日※開花状況による)などのイベントも開催!
他の観光地と併せて訪れる場合、指定のバス路線が2日間乗り降り自由になる「東海バスフリーきっぷ」の使用がお得でお薦め。下田市内の一部バス路線が2日間乗り放題になる「下田2日券」や、下田市・南伊豆町・河津町・東伊豆町の一部バス路線が2日間乗り放題になる「石廊崎・下田2日券」などがあります。
イベントの詳細や開花情報については「第24回みなみの桜と菜の花まつり」の公式サイト、東海バスフリーきっぷについては「東海バストラベル」の公式サイトよりご確認ください。記事下の「この記事の関連MEMO」よりアクセスできますよ。

毎年、「みなみの桜と菜の花まつり」と同じ時期、河津町で「河津桜まつり」が開催されます。
一日で両方訪れることも可能ですが、「河津桜まつり」の混雑や見どころの多さを考えると、一泊してゆっくり楽しむほうがお薦め。宿泊すれば、「夜桜ライトアップ」も楽しみやすくなりますね。
「河津桜まつり」については別記事で紹介しています。記事下の「この記事の関連MEMO」より、こちらもご旅行の参考にぜひご覧ください。

みなみの桜と菜の花まつりの基本情報

＜みなみの桜 基本情報＞
住所:道の駅「下賀茂温泉 湯の花」 静岡県賀茂郡南伊豆町下賀茂157-1
電話番号:南伊豆町観光協会 0558-62-0141
営業時間:
・観光案内所…9:00〜17:00
・湯の花直売所・ギャラリーみいづ…9:00〜16:00
アクセス:
・伊豆急下田駅から下賀茂行きバスで約25分「九条橋」下車、徒歩2〜3分
・東名沼津ICから国道414号径由で下田方面約140分
駐車場:約250台(道の駅「下賀茂温泉 湯の花」等5箇所)・8:30〜15:30・普通車500円

＜日野菜の花畑 基本情報＞
住所:静岡県賀茂郡南伊豆町湊、日野地区
電話番号:南伊豆町観光協会 0558-62-0141
アクセス:
・伊豆急下田駅から下賀茂行きのバスで約20分「日野」下車、徒歩すぐ
・東名沼津ICから国道414号径由で下田方面約135分
駐車場:「みなみの桜」と同様
2022年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
南伊豆町観光協会公式サイト 第24回みなみの桜と菜の花まつり(外部リンク)
https://www.minami-izu.jp/?p=we-page-event-entry&event=73493&cat=18736&type=event
東海バス公式サイト(外部リンク)
https://www.tokaibus.jp/rosen/freepass.html
河津桜の本場を満喫!伊豆「河津桜まつり」の知っておきたいポイント
https://www.travel.co.jp/guide/article/15169/

【トラベルjp・ナビゲーター】
波奈 美月