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奈良・剣聖の里「柳生」で花しょうぶと柳生家ゆかりの地へ!

2021-05-25

奈良市にある柳生町は、江戸時代に将軍家指南役として権勢を振るった柳生氏が藩主として治めた地です。また1985年(昭和60年)には、「柳生花しょうぶ園」が開園し、開花期には大勢の観光客で賑わいます。さらに近年では、大人気の少年漫画『鬼滅の刃』の名シーンが再現できる撮影スポットとしても注目されています。柳生の四季の風物詩である“花しょうぶ”と柳生家ゆかりの地を訪ねて、剣聖の里を満喫してみませんか?

「花菖蒲」は武士がもっとも好んだ花

写真:モノホシ ダン

「柳生花しょうぶ園」は、宇陀市室生にある“滝谷花しょうぶ園”とともに、奈良県を代表する花菖蒲園です。
江戸時代、花菖蒲は“勝負”につながるとして、武士にもっとも好まれた花のひとつでした。それだけに、剣聖の里にある柳生花しょうぶ園は、もっともふさわしい地にあると言えるのではないでしょうか。

写真:モノホシ ダン

休耕田を利用して作られた柳生花しょうぶ園では、約460品種、約80万本の花菖蒲が楽しめます。花の色は、紫・白・黄色など様々です。なお花の見頃は、例年6月中旬から下旬です。

写真:モノホシ ダン

ところで花菖蒲は、開花すると約3日間ぐらいしか、花の寿命が持ちません。そのため、訪れた人たちに美しい姿を見てもらうため、しぼんだ花は摘み取るなど、毎日の手入れがかかせません。

ユリやアジサイ、スイレンなどの花にホタルブクロも

写真:モノホシ ダン

柳生花しょうぶ園ではほかにも、スカシユリやアジサイ、スイレンなどの花を楽しむことができます。園内には、蜜を求めて華麗に舞うアゲハチョウの姿も。

写真:モノホシ ダン

また、大きな釣り鐘状の花が咲く“ホタルブクロ”を見かけることも。花の色は赤紫と白があって、うつむいたように咲くのが特徴です。

写真:モノホシ ダン

柳生花しょうぶ園では、格安な値段で根株分譲もしています。マイカーなどで訪れた方は、ぜひお土産にしてみてはいかがでしょうか。
<柳生花しょうぶ園の基本情報>
住所:奈良市柳生町403
電話番号:0742-94-0858
入園料:大人650円、小人350円
開園期間:2021年6月1日(火)〜6月30日(水)
開園時間:9:00〜16:00
アクセス:JR・近鉄奈良駅より奈良交通バスで約50分、柳生バス停から徒歩約15分
車利用の場合は、西名阪自動車道・天理ICから約50分。名阪国道・針ICから約20分。無料駐車場あり

大和柳生家の菩提寺「芳徳寺」とは

写真:モノホシ ダン

柳生花しょうぶ園で美しい花菖蒲を観賞したら、柳生家の菩提寺である芳徳寺(ほうとくじ)に行ってみましょう。柳生花しょうぶ園からは、徒歩で約15分ほどです。芳徳寺は臨済宗大徳寺派の寺院で、正式には芳徳禅寺といいます。
寺は、大和柳生藩の初代藩主である柳生宗矩(やぎゅうむねのり)が、柳生新陰流の始祖の父・宗厳(むねよし)の菩提を弔うため1638年(寛永15年)に創建。開山は宗矩と親交のあった沢庵和尚です。

写真:モノホシ ダン

芳徳寺は、柳生の地区を一望できる高台に位置し、門前の坂の途中には正木坂剣禅道場があります。本堂には、本尊の阿弥陀如来を中心に、左右に柳生宗矩や沢庵和尚の木像が安置されています。ちなみに「柳生新陰流」というのは通り名で、正式には“新陰流”といいます。
新陰流の始祖の柳生宗厳は、剣術の極地として「無刀」の術理、いわゆる「新陰流は切る剣ではなく、人をいかす剣」を案出しました。宗厳は、徳川家康に「無刀取り」といわれる兵法の秘術を示し以後、新陰流が徳川将軍家の兵法となったのです。

さながら“柳生博物館”のような「史料室」

写真:モノホシ ダン

本堂の向かって右手に建つのが史料室です。ここは歴代住職の肖像画や、柳生藩の「藩札」や「藩印」、武具などが展示されており、さながら“柳生博物館”といったような印象を受けるでしょう。

写真:モノホシ ダン

史料室でぜひ見ておきたいのが、有名な柳生十兵衛三厳(やぎゅうじゅうべえみつよし)の代表作である『月之抄(つきのしょう)』です。三厳は宗矩の子で、月之抄は、祖父石舟斎と父宗矩の教えを比較検討し、独自の見解と工夫を著した伝書です。
なお三厳は、俳優の千葉真一さんが、テレビ映画『柳生一族の陰謀』などで好演して、隻眼のイメージがありますが、肖像画には両眼が描かれていて、ほんとう隻眼だったかどうか定かではありません。

写真:モノホシ ダン

本堂の裏手には、柳生家一族の墓所があります。墓所では、柳生新陰流の開祖である柳生宗厳(石舟斎)、初代柳生藩主・柳生宗矩、柳生藩第2代藩主・柳生三厳(十兵衛)など歴代当主らの墓石が整然と並んでいます。柳生家墓所で、剣術に生きた柳生家の人たちを偲びましょう。
<芳徳寺の基本情報>
住所:奈良市柳生下町445
電話番号:0742-94-0242
拝観料:大人・大学生200円、高校生150円、中・小学生100円
拝観時間:(4月〜10月)9:00〜17:00、(11月〜3月)9:00〜16:00
アクセス:JR・近鉄奈良駅より奈良交通バスで約50分、柳生バス停から徒歩約15分
車利用の場合は、西名阪自動車道・天理ICから約50分。名阪国道・針ICから約20分。市営有料駐車場から約10分

柳生家修練の場所「天乃石立神社」

写真:モノホシ ダン

芳徳寺の拝観のあとには、柳生家の修練の場といわれる「天乃石立神社」にも足を延ばしてみましょう。芳徳寺から山道を歩いて約15分ほどのところにある神社で、戸岩谷と呼ばれる巨石が重塁している谷にあります。天乃石立神社のご祭神は、天照大御神ほか3柱で、ご神体は扉の形をした巨岩になっています。
ご神体は、前伏盤、前立盤、後立盤の3つに割れていて、伝説によると、神代の昔、高天原で天之手刀男神(あめのたぢからおのかみ)が天岩戸を引き開けた際に、力余ってその扉石が虚空を飛来し、この地に落ちたとされています。

写真:モノホシ ダン

天乃石立神社のすぐ近くにある「一刀石」は、ここが柳生家修練の場と呼ばれるにふさわしい名所です。
中央で見事に割れた花崗岩は、柳生新陰流の始祖・柳生宗厳が、天狗を相手に修行をしていて、天狗と思って切ったのがこの岩だったという伝説が伝わっています。天下無双の剣豪と謳われた、宗厳らしいエピソードといえるでしょう。
また近年では、少年漫画『鬼滅の刃』の名シーンが再現できる撮影スポットとしても人気です。
<天乃石立神社の基本情報>
住所:奈良市柳生町柳生字岩戸谷789
電話番号:0742-94-0242(芳徳寺)
アクセス:JR・近鉄奈良駅より奈良交通バスで約50分、柳生バス停から徒歩約30分
車利用の場合は、西名阪自動車道・天理ICから約50分。名阪国道・針ICから約20分。市営有料駐車場から約15分

剣聖の里 柳生で花しょうぶと剣豪のロマンを満喫しよう

いかがでしたか。ほかにも柳生には、旧柳生藩陣屋跡や旧柳生藩家老屋敷、柳生十兵衛三厳ゆかりの十兵衛杉などのみどころがあります。可憐な花しょうぶとともに、剣豪のロマンを満喫してみてはいかがでしょうか。
2021年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
柳生花しょうぶ園(外部リンク)
https://www.yagyukanko.com/%E6%9F%B3%E7%94%9F%E8%8A%B1%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%B6%E5%9C%92/
柳生観光協会(外部リンク)
https://www.yagyukanko.com/
剣聖の里・奈良「柳生」で『鬼滅の刃』ゆかりの地をめぐろう!
https://www.travel.co.jp/guide/article/45500/

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モノホシ ダン

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