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幻の花"青いケシ"が咲く国内有数の花畑!長野県大鹿村「中村農園」

2024-05-09

長野県下伊那郡大鹿村の「中村農園」は、標高1500mの大池高原にあります。幻の花「ヒマラヤの青いケシ」の露地栽培をしている数少ない農園で、2009年には、その数は5000株以上に達し、国内随一の規模といわれます。
例年の見頃は6月上旬〜7月上旬で、開花状況に合わせて開園します。ぜひ一度、吸い込まれそうなヒマラヤンブルーの「天上の妖精」に、会いに行ってみませんか?

南アルプスを臨む村の標高1500mにある農園!

写真:波奈 美月

南アルプスの赤石岳山麓にあり、"信州で2番目に山奥の村"と呼ばれる大鹿村。「ヒマラヤの青いケシ」を栽培する「中村農園」は、村の中心部の大鹿村役場から、さらに車で40分ほど山道を上った大池高原にあります。
"青いケシ"の透き通った空のような花色の美しさは、一度見たら忘れられないほどのインパクト!その咲き広がる光景を楽しもうと、山深い所でありながら、全国から多くの人が訪れます。

写真:波奈 美月

「中村農園」へは、道幅が狭い曲がりくねった山道を通ります。対向車に注意して、慎重に運転をするようにしましょう。また、大鹿村へお出掛けの前に、道路状況を確認しておくことをお薦めします。(※アクセスの注意点は、一番下の「中村農園の基本情報」に記載)
宿泊されるかたに関しては、宿泊施設から送迎していただける場合もあります。その際は、宿泊される施設にお問い合わせくださいね。

栽培が難しい幻の花"青いケシ"!

写真:波奈 美月

一般的に、「ヒマラヤの青いケシ(ブルーポピー)」と呼ばれているのは、メコノプシス属のケシ。標高3000〜5000mのヒマラヤ・中国奥地などが原産の高山植物です。
日本では"幻の花"といわれるほど栽培が難しく、何千株も露地で咲く光景は、「中村農園」以外ではほとんど見ることができません。暑さに非常に弱く、気温が25度を超えると根が腐って枯れてしまいますし、適度な雨も必要です。標高が低い所で栽培すると、せっかくの花色が薄くなってしまう傾向も!

写真:波奈 美月

「中村農園」で何千株も露地栽培ができるのは、冷涼な大池高原の気候が"青いケシ"に合ったからこそ!当初は200株だった"青いケシ"を、2009年時点で5000株以上に増やすことに成功したのは、園主の中村さんが積み重ねた努力の賜物です。(※株数はその年の状況で増減します)

「中村農園」の園内を散策してみよう!

写真:波奈 美月

「中村農園」で主に栽培しているのは、メコノプシス属の代表的な種である「メコノプシス・グランディス」。茎や葉に毛が生えているのが特徴で、高さは60〜100cmほどになります。花径は10cmほどあり、メコノプシス属で最大!中村農園では、花弁が4〜6枚の花が多い印象です。
吸い込まれるような花の色は"ヒマラヤンブルー"と言われ、神秘的な美しさに「天上の妖精」と称えられるほど。その"青いケシ"が、何千株も咲く光景はまさに圧巻!花言葉は「深い魅力」。ひと目見れば、納得できますよ。

写真:波奈 美月

「メコノプシス・グランディス」以外では、株数は多くありませんが、メコノプシス属でも黄色い花の「メコノプシス・カンブリカ」や、花びらが多くて紫がかった青色の「メコノプシス・ホリドゥラ」も見ることができます。
写真のルピナスや、西洋オダマキ・タイツリソウ・デルフィニューム・スカビオサ・エリンジューム等の鑑賞花も楽しめますよ。
売店では、切花や各種の花の苗のほか、オリジナルの"青いケシ"グッズ(絵はがき・切手・マグカップなど)を販売しています。旅の記念にいかがでしょうか?

ベストは一番花が咲く6月中旬頃の午前中!

写真:大鹿村観光案内所

"青いケシ"は、1本に4〜5個ほどツボミがつきます。それが順次花開き、「中村農園」では、6月初旬〜7月上旬頃まで楽しむことができます。できれば、6月中に訪れるのがお薦め!もっとも花が大きく、色が良いのは"一番花"だからです。
年により多少前後しますが、"一番花"の見頃は例年6月中旬頃になりますよ。
また、午前中のほうが花がシャッキリしています。午前8時から開園しているので、できるだけ早い時間に訪れるようにしましょう。

写真:大鹿村観光案内所

6月は雨が多い時期。天気が変わりやすい高原はなおさらです。がっかりしがちですが、雨に濡れた花はみずみずしく、素晴らしいブルーが輝きを増しますよ。もちろん、青空を背景に咲く花も最高です。
開花情報は、開園時期になると「大鹿村役場公式ホームページ」または「大鹿村総合観光サイト」に随時掲載されます。記事下の「関連MEMO」より、お出掛け前にぜひご覧ください。

"青いケシ"と併せて行きたいスポットをご紹介!

写真:波奈 美月

"青いケシ"を堪能してお腹が空いたら、「レストハウス おい菜」の"大鹿そば"がお薦め!「中村農園」の2キロほど手前にある山小屋風の建物で、期間限定で営業します。美味しい冷やしそばと一緒に、ヨモギ・フキ・ヤブレガサなど、地元で採れた山菜の天ぷらを、たっぷり味わうことができますよ。
店内のデッキからは、伊那山脈やその背後にある中央アルプスの絶景を眺めることができます。「大池パラグライダー場」がすぐ前にあるので、パラグライダーが飛んでいるところが見られるかも!
ふもとにある道の駅「歌舞伎の里大鹿」内の「おい菜」でも、4〜9月の間、食べることができます。10〜12月は地元産のキノコを使用した暖かい"大鹿そば"になりますよ。
<基本情報>
住所:長野県下伊那郡大鹿村鹿塩2459-1
電話番号:0265-39-2860
営業期間:5月中旬〜10月末頃
営業日:土日・6月は無休
営業時間:10:00〜16:00
※道の駅内の「おい菜」は基本的に通年営業(火曜定休)です。

写真:大鹿村観光案内所

「おい菜」のすぐ先には、椀貸し伝説がある「大池」があります。周囲の湿原はクリンソウの自生地で、6月に見頃を迎えます。通り道ですので、"青いケシ"と併せてご覧になってはいかがでしょうか?駐車場が無いので、道路脇のスペースに駐車することになります。通行の邪魔にならないように注意しましょう。
中村農園を通り越し、さらに先に進めば、「天空の池」で知られる黒川牧場があります。標高2000m以上の高所にあり、眺めは抜群!晴れた日は、池が鏡のように青空を映し出しますよ。(※豪雨被害により、天空の池はしばらく閉鎖となります)

写真:波奈 美月

村内のお土産スポットといえば、道の駅「歌舞伎の里大鹿」や「塩の里」。海水と同じ塩分濃度の鹿塩(かしお)温泉から作った"山塩"や、山塩が入った"塩もなか"・"山塩アイス"などがお薦めです。食事もできますよ。
大鹿村で、"青いケシ"と並んで有名なのは、日本有数のパワースポットとされる「分杭峠」(伊那市との境)や「磁場坂」。お時間があれば、こちらも併せて訪れてはいかがでしょうか?
大鹿村の"パワースポット巡り"については、別記事で紹介しています。記事下の「関連MEMO」よりアクセスできますので、ご旅行の参考にぜひご覧ください。

中村農園の基本情報

住所:長野県下伊那郡大鹿村2153
電話番号:0265-39-2372(中村元夫 様方)
※日中は不在のため、大鹿村観光協会へ(0265-39-2929)
開園日:6月上旬〜7月上旬
開園時間:8:00〜17:00
入園料:高校生以上500円・中学生以下は無料
駐車場:あり・普通車約20台
アクセス:中央自動車道 松川ICから車で約70分
注意点:
※カーナビは、電話番号・住所では違った場所へ案内されるので、手前にある「レストハウス おい菜」に設定することをお薦めします。案内板は、村内の国道152号線から、各所に設置されています。
※塩川沿いを通って農園に向かうルートは、普通車のみ利用しましょう(マイクロバスは、国道から中学校近くの角を曲がって向かうルートを使用)。大型バスはどのルートも通行できません。
※「大鹿村総合観光サイト」または「大鹿村役場公式ホームページ」より、村内の道路状況を確認してからお出掛けください。
2020年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
長野県大鹿村総合観光サイト
http://ooshika-kanko.com/
大鹿村役場公式ホームページ
http://www.vill.ooshika.nagano.jp/
分杭峠・磁場坂・北川露頭!長野県大鹿村で最強パワースポット巡り
https://www.travel.co.jp/guide/article/27562/

【トラベルjp・ナビゲーター】
波奈 美月

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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