ホーム 旅行&おでかけ > 奈良公園のキャンドルイベント「なら燈花会」で真夏の夜を満喫!

奈良公園のキャンドルイベント「なら燈花会」で真夏の夜を満喫!

2022-07-21

奈良公園で1999年から毎年8月上旬に開催されているキャンドルイベント「なら燈花会」は、約100万人の観光客が訪れる奈良の夏の風物詩です。「燈花」とは、灯心の先にできる花の形の塊のことで、仏教においてはこれができると縁起が良いと言われています。ロウソクの花は約2万本におよび、夏の10日間だけ世界遺産の地を浮かび上がらせます。ロウソクの灯りとゆったりした時を感じる「なら燈花会」へ行ってみませんか?

もう一つの夏の奈良の風物詩!奈良国立博物館前の“鹿だまり”

写真:モノホシ ダン

毎年7月から8月にかけての夕方、奈良国立博物館前の芝生スペースにたくさんの鹿たちが集まる通称“鹿だまり”と呼ばれる現象が見られます。
写真は、東大寺方面からやってきた鹿の群れ。大仏殿交差点を信号が赤に変わるのも気にせず、群れをなして渡ってきます。
まさにかつての流行語「赤信号みんなで渡れば怖くない!」を地で行くような感じで、ドライバーも観光客も度肝を抜かれる光景です。

写真:モノホシ ダン

鹿の群れの目的地は、奈良公園内にある「奈良国立博物館」前の芝生の上です。観察していると、南西側の興福寺方面から合流する群れもあります。その数、ざっと200頭以上。もちろん日によって増減があり、多いときはなんと500頭以上になることもあるとか。
この場所になぜこんなにたくさんの鹿たちが集まるのかは不明ですが、一説によると近くに地下通路の通風口をふさぐ金属製の網があり、そこからの冷気で体を冷やすためではないかと言われています。
いまだ気温が高い中、寄り添うように横たわる鹿たちは、いずれも気持ちよさそうに目を細めたり、つぶったりしています。「なら燈花会」で奈良公園を訪れたら、もう一つの夏の奈良公園の風物詩“鹿だまり”も見学してみてはいかがでしょうか。

まずはじめに訪れたい「春日野園地」と「浮雲園地」エリア

写真:モノホシ ダン

ところで、奈良公園のキャンドルイベント「なら燈花会」の鑑賞エリアは「春日野園地」「浮雲園地」「浅茅ヶ原」「猿沢池と五十二段」「興福寺」「浮見堂と鷺池」などです。
ほかに、2023年8月13日(日)〜14日(月)には「東大寺」で、8月14日(月)には「春日大社」でもロウソクが点灯されます。
なお、点灯時間は2時間30分しかありませんので、1日ですべて見て回るのは、駆け足で移動しないかぎり相当な無理があります。ここはポイントを絞ってぜひ見たいと思うエリアだけをゆっくりと周るのがおすすめです。

写真:モノホシ ダン

始めに、東大寺大仏殿を望む「春日野園地」と、隣接する「浮雲園地」エリアに行ってみましょう。「浮雲園地」エリアは天の川を再現したロウソクの大群もあって、もっとも人気の高いフォトスポットのひとつ。
なお、すべてのエリア内は混雑による危険防止のため三脚禁止なので、できるだけ明るいレンズを使ってカメラの感度を上げて撮影しましょう。

写真:モノホシ ダン

なら燈花会では、自分だけのロウソクを灯すことができます。これを「一客一燈」と呼んでいて、協力金は500円です。ご希望の方は「浮雲園地」エリアなどで灯すことができます。
なら燈花会の「てづくりの絶景」は、すべてボランティアで行われていて、約2000人以上の方が、期間中の毎日、あかりの準備と撤収を繰り返しながら、なら燈花会の歴史をつないでいます。なお協力金は、来年のろうそく代になります。

竹アートの灯りが幻想的な「浅茅ケ原」エリア

写真:モノホシ ダン

ほかのエリアとちょっと違った灯りが見られるのが「浅茅ケ原」エリアです。ここでは地面に置かれただけのカップロウソクではなく、竹のオブジェの間に灯りが散りばめられています。

写真:モノホシ ダン

「浅茅ケ原」エリアで人気のフォトスポットが大きな鳥かごのようなオブジェ。中に入ることもできます。ここだけのアーティスティックなイルミネーションを楽しみましょう。

黄金色に輝く「浮見堂と鷺池」エリアではボート遊びが楽しい

写真:モノホシ ダン

「浮見堂と鷺池」エリアでは、ライトアップされ黄金色に輝く浮見堂がとても幻想的です。

写真:モノホシ ダン

また「浮見堂と鷺池」では、貸しボート(30分、1000円)で鷺池に漕ぎ出すこともできます。ボートにも提灯が燈され、とてもロマンチックな雰囲気に。カップルデートにもオススメです。

「興福寺」エリアでは、中金堂と国宝館の夜間拝観も

写真:モノホシ ダン

ほかに浮雲園地エリアと並んで、ぜひ見ておきたいのが「興福寺」エリアです。興福寺の五重塔とロウソクのコラボは見事の一言に尽きます。なお、なら燈花会の期間中、興福寺の「中金堂」と「国宝館」では夜間拝観が行われます。
興福寺では、有名な阿修羅立像をはじめ、合計17件もの国宝仏像を所有していて、その数は日本一です。時間はどちらも、9時から20時30分(通常は17時閉扉)までです。拝観料につきましては関連MEMOをご覧ください。

写真:モノホシ ダン

興福寺のライトアップでは、猿沢池から五重塔に登る階段「五十二段」から眺めた五重塔との対角線の構図も見事です。この五十二段は意味があり、簡単に言うと仏門に入る修行の段階を表しています。ここでは斜め切りした竹筒の中にロウソクが灯されます。

写真:モノホシ ダン

さらに猿沢池の池面は、風のおだやかな時は興福寺の五重塔を逆さに映し出します。とくに夜間はその様子が神秘的ですらあります。逆さ五重塔はぜひ撮っておきたい一枚といえるでしょう。

「なら燈花会」で真夏の夜の絶景を満喫!

いかがでしたか。このように「なら燈花会」は、奈良の夏の風物詩として定着したキャンドルイベントです。2023年で、開催25年目を迎える「なら燈花会」で、真夏の夜の絶景を楽しんでみてはいかがでしょうか。
2023年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
なら燈花会(外部リンク)
http://www.toukae.jp/
法相宗大本山 興福寺(外部リンク)
http://www.kohfukuji.com/

【トラベルjp・ナビゲーター】
モノホシ ダン

関連記事

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

Facebook

あなたにおすすめの記事

P R
お悩み調査実施中! アンケートモニター登録はコチラ

eltha(エルザ by オリコンニュース)

ページトップへ