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謎のカッパ駅も!青春18きっぷで行きたい九州のおすすめ駅舎5選

2022-04-08

長い鉄道史をもつ九州は駅舎も個性豊か。そこで今回は、青春18きっぷ旅でふらりと立ち寄れる、JR九州のおすすめ駅舎を5つご紹介します。JR九州には、明治〜大正時代に建てられた貴重な木造駅舎があるほか、地元の高校生が考えたユニークなカッパ型の駅舎までありますよ。
駅舎を見るだけでも途中下車する価値あり!さあ、楽しい鉄道旅のスタートです。

九州の鉄道開業からある木造駅舎!鳥栖駅(佐賀県)

写真:かのえ かな

1駅目は、JR鹿児島本線と長崎本線が分岐する佐賀県の鳥栖駅。九州の鉄道開通と共にできた九州最古の駅のひとつで、現在の駅舎は明治44年(1911年)築となります。
平屋建ての駅舎は淡い青色に塗装され、中央の赤い文字で“鳥栖駅”書かれた駅名標がとても映えます。

写真:かのえ かな

鳥栖駅の特徴は、プラットホームの屋根を支える柱に古いレールを使用していることです。明治時代初期の日本の鉄道はすべてが手探り状態で、欧米からの輸入に頼っていたことの名残が感じられます。
ぱっと見ではレールと気づかないかもしれませんが、柱の上部を見ると、どの国が何年に製造したレールなのかを教えてくれる案内板があるので、ぜひ探してみましょう。

写真:かのえ かな

鳥栖駅に行ったら、中央軒の駅弁か立ち食いうどんをいただきましょう。駅弁のおすすめは焼麦弁当。名物のかしわめしと焼麦(シャオマイ)を同時に楽しめるお得な一品です。中央軒の立ち食いうどんは九州最古で、中でもかしわうどんは人気があります。
<鳥栖駅の基本情報>
住所:佐賀県鳥栖市京町
アクセス:JR佐賀駅から約20分

有明海そばの無人駅!肥前七浦駅(佐賀県)

写真:かのえ かな

2駅目は、佐賀県にある長崎本線の肥前七浦駅(ひぜんななうらえき)。木造駅舎は昭和9年(1934年)の開業当時から現存するものです。
駅舎は全く塗装されておらず、年季が入った木そのものの色を楽しめます。瓦屋根も木と調和する褐色で、全体的にどこか寂れた雰囲気。それがまた旅情を誘います。
肥前七浦駅の駅舎は、ホーム側から撮るのが特におすすめ。肥前七浦駅は、駅舎がホームより低い場所にあるのが特徴的。それが、ここからだとよく分かるのです。地形と車両の兼ね合いでホームがかさ上げされているため、このような位置関係となっています。

写真:かのえ かな

肥前七浦駅は無人駅ですが、駅舎内は地元の人たちによって常に手入れされています。かつて駅事務室があった場所は待合室として開放。中央には季節の花が飾られています。左奥の黒い箱は、昔使われていた金庫です。
このほかには、来訪記念を書き込める駅ノートが置かれています。途中下車した記念に、ぜひひと言残して帰りましょう。

写真:かのえ かな

肥前七浦駅は電車の本数が少なく、時間帯によっては、2〜3時間電車が来ないことも。そこで、肥前七浦駅を訪ねたら周辺も散策してみましょう。
肥前七浦駅は、ホームの跨線橋から見えるほど近くに海があります。駅前の路地をまっすぐ歩いたら数分で着くので、海沿いをぶらぶら歩いてみると良いですよ。有明海のきれいな景色を独り占めしてくださいね。
<肥前七浦駅の基本情報>
住所:佐賀県鹿島市大字音成
アクセス:JR佐賀駅から約50分

とにかくカッパだらけ!田主丸駅(福岡県)

写真:かのえ かな

3駅目は、福岡県にある久大本線の田主丸駅(たぬしまるえき)です。駅舎のデザインは地元の高校生が考案。ご覧のとおり、可愛いカッパの形をしています。
なぜカッパなのかというと、田主丸では近くを流れる筑後川の洪水から人々を守る神様として、カッパが信仰されているためです。

写真:かのえ かな

ホームには巨大なカッパの像が。元々は地元の植木市場にあったのですが、現在の駅舎が開業した時期に田主丸駅へやって来ました。何とも言えない愛嬌たっぷりの表情とポーズが、乗客の心を癒してくれます。

写真:かのえ かな

田主丸の駅舎は、ホームから見ても駅の外から見てもカッパの形をしているという徹底ぶり。駅前には、楽しみと幸せを授けてくれる「楽太郎河童」の石像があるので、一緒に撮るのがおすすめです。
田主丸は町のいたるところにカッパがいます。次の電車が来るまでカッパめぐりをするのも楽しいですよ。駅舎内に観光案内所があるので、困ったら相談もできます。
<田主駅の基本情報>
住所:福岡県久留米市田主丸町
アクセス:JR久留米駅から約30〜35分

大正時代の純木造駅舎!熊崎駅(大分県)

写真:かのえ かな

4駅目は、大分県にある日豊本線の熊崎駅(くまさきえき)です。こちらの駅舎は、駅が開業された大正9年(1920年)から今なお現役として活躍しています。
木造駅舎の魅力である、下見板張りの壁が印象的です。駅舎正面には桜の木が数本植えられているため、春なら花見も楽しめますよ。

写真:かのえ かな

こちらはホームから見た様子。小さな改札と窓口があります。現在の熊崎駅は無人駅なので、窓口は閉鎖されています。

写真:かのえ かな

熊崎駅を訪ねたら待合室の撮影も欠かせません。光が差し込む大きな窓は、窓枠までが木造で、純木造駅舎の良さを堪能できます。また、赤と青の少し色が薄くなった椅子は、ノスタルジーを感じさせます。
<熊崎駅の基本情報>
住所:大分県臼杵市
アクセス:JR大分駅から約40分

意外なところにも見どころが!川尻駅(熊本県)

写真:かのえ かな

5駅目は、熊本県にある鹿児島本線・三角線の川尻駅(かわしりえき)です。川尻駅が開業されたのは明治27年(1894年)。現在の駅舎は、大正6年(1917年)に改築したものとなります。2代目の駅舎と言っても、すでに100年以上使われているんですね。
駅舎は白を基調としています。手前にある玄関ポーチの柱は、上部が丸みを帯びた逆三角形になっており、それが連なることでアーチを描いているのが特に美しいです。

写真:かのえ かな

川尻駅は有人駅です。待合室は広々としており、奥に小さな窓口があります。
川尻駅の駅舎は外から見ると横に長い印象ですが、中に入ってみると縦にも長く、意外と天井が高いことに驚かされます。天井が高いのは、駅舎ができたころの流行りだったためです。

写真:かのえ かな

川尻駅には、鉄道ファンや駅で働く人がイチオシする隠れた見どころがあります。それが玄関ポーチにある、駅長事務室の看板です。
こちらの看板、駅舎が改築されたときから現存するもの。文字の色やフォント、そして看板を掛ける柱のデザインが個性的です。
現代の駅長事務室の看板は、白地に黒文字でシンプルに書かれているものが主流で、装飾もないのが一般的。それと比べると、こちらはオシャレで鉄道ファンが気にいるのも納得です。
川尻駅にはこうした隠れた見どころがあるので、じっくり見てみてくださいね。
<川尻駅の基本情報>
住所:熊本市南区川尻二丁目
アクセス:JR熊本駅から約10分、JR三角駅から約45分

青春18きっぷシーズンが終わっても九州は鉄道旅ができる!

九州の駅舎めぐりをしてみたいけど、青春18きっぷの時期は出かけられない‥そんな人もご安心を。JR九州では、シーズン問わず利用できる乗り放題切符があります。
たとえば「ぐるっと九州きっぷ」は、連続した3日間、JR九州全線の普通・快速列車の普通車自由席が乗り放題。1日乗り放題が3回分ついた「旅名人の九州満喫きっぷ」もありますよ。ぜひ、九州で途中下車の旅を楽しんでくださいね!
2022年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
割引きっぷ一覧(JR九州)
http://www.jrkyushu-kippu.jp/fare/ticket/

【トラベルjp・ナビゲーター】
かのえ かな

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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