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奈良・明日香村で「かかしコンテスト」と「彼岸花祭り」を楽しもう

2022-08-14

奈良県明日香村の棚田で有名な「稲渕地区」では、9月になると恒例の「かかしコンテスト」が開かれます。コンテストのテーマは毎年変わり、2023年のテーマは「花と虫 自然いっぱいと案山子」。また稲渕地区は県下有数の「彼岸花」の名所でもあり、「かかしコンテスト」と「彼岸花祭り」が同時開催されます。日本の「農村の原風景」とも言われる稲渕の棚田の「かかしロード」歩きながら可憐な彼岸花を愛でてみませんか?

明日香村稲渕地区「かかしコンテスト」とは

写真:モノホシ ダン

2023年で第28回目を迎える、明日香村の稲渕の棚田の「かかしコンテスト」。2023年のテーマは冒頭でもご紹介したように「花と虫 自然いっぱいと案山子」です。通称「かかしロード」に展示される案山子は一般から広く応募したもので、応募要項としてはテーマに沿ったものであること、たて・よこは1.5m以内、応募はひとり(1家族/1グループ)につき1体となります。ほかに、できる限り自然に優しい素材を使用することです。
かかしの展示期間は、8月27日(日)から11月中旬までで、稲渕のかかしロードで展示されます。入賞作品の発表は、9月23日(土)・9月24日(日)に同時開催される、彼岸花祭りの来場者の投票により決定します。
入選作品の賞は、村長賞1本と優秀賞5本、佳作9本で、それぞれ稲渕棚田米新米(玄米)が贈られます。賞にもれた方にも、参加賞として稲渕棚田米新米(白米)が贈られます。そして、贈られる稲渕棚田米は、各賞によって重さが異なります。

写真:モノホシ ダン

会場までのアクセスは、電車利用なら近鉄「飛鳥駅」、マイカー利用なら「石舞台駐車場」から運行予定のシャトルバスが便利です。なお、稲渕の棚田駐車場は渋滞対策のため利用できません。
また当日はイベント同時開催のため、日中は石舞台駐車場が満車になる可能性もありますので、公共交通機関のご利用をおすすめします。ハイキングを楽しみたいという方は、石舞台駐車場から稲渕の棚田まで徒歩で片道約20分です。
写真は、2020年のジャンボ案山子「志村けんのバカ殿様」。ジャンボ案山子は、高さ約6mで、毎年6月に製作が開始され、かかしコンテストの作品群が撤去された後も、約1年間にわたって棚田を害虫や害獣から守るために立ち続けます。ちなみに、2023年のジャンボ案山子は「笑福亭鶴瓶」さんです。

写真:モノホシ ダン

なお、「かかしロード」の入り口は、稲渕の棚田の看板が立つ棚田駐車場から飛鳥川に架かる勧請橋の下にあります。

かかしロードの案山子たちを楽しもう

写真:モノホシ ダン

「かかしロード」には、その年のテーマに沿った案山子が棚田の農道の両側に展示されています。ご紹介するのは、2022年の「かかしコンテスト」の様子で、村長賞に輝いた「世界一小さな合唱団」。
この年のテーマは「世界平和」でした。ほのぼのした案山子たちに出会うと思わず笑みがこぼれます。

写真:モノホシ ダン

かかしコンテストの作品は、稲渕の棚田にちなんだお米を題材にしたものが多いのも特徴です。作品名「棚田の米づくり」は、すべてが手作業で丁寧な米作りを連想させます。

写真:モノホシ ダン

案山子の中には、メンバーたちの賑やかな会話が聞こえてきそうな作品もあります。写真の作品名「世界の子供達と手をつなごう」は、みんなが笑顔で暮せる明るい未来を感じさせます。

農村の原風景「稲渕の棚田」とは

写真:モノホシ ダン

「かかしコンテスト」では、咲き誇る彼岸花とのコラボも楽しめます。写真の作品のタイトルは、2022年の「世界平和なら任せろ!野原ファイアー!」です。

写真:モノホシ ダン

「かかしロード」の終点は、稲渕の棚田を一望できる「朝風峠棚田展望台」です。なお、かかしコンテストの表彰式は、この展望台付近の会場本部テントにて、2023年9月24日(日)の13時(予定)から行われます。

写真:モノホシ ダン

日本の棚田百選にも選ばれている稲渕の棚田(登録名は「神奈備の郷 稲渕」)は、平安時代から室町時代にかけて開墾され、約300枚の水田と畑からなっています。朝風峠棚田展望台から農村の原風景を心行くまで楽しみましょう。

同時開催の彼岸花祭りも楽しもう

写真:モノホシ ダン

かかしロードでは案山子のほかに、同時開催の「彼岸花祭り」も楽しみましょう。とくに彼岸花とアゲハチョウのコラボはとても絵になります。

写真:モノホシ ダン

稲渕の棚田では赤い彼岸花のほかに、白や黄色の彼岸花も楽しむことができます。黄色い彼岸花は別名を「鐘馗水仙(しょうきずいせん)」と呼ばれています。朝風峠付近の土手にミックスで咲き誇る光景は見事としかいいようがありません。

写真:モノホシ ダン

さらに棚田に沿って幾何学的な美しいラインを描く彼岸花にも注目です。ただし、綺麗な花には毒があると言われるように、彼岸花にも毒があるので素手で触れないように気をつけましょう。

明日香村のもうひとつの彼岸花の名所「橘寺」

写真:モノホシ ダン

ほかに明日香村で彼岸花の名所として知られているのが、聖徳太子生誕の地「橘寺」です。創建年代は不詳ですが、太子建立の7カ寺の一つです。境内には、室町時代の聖徳太子坐像のほかに、善悪2つの顔が刻まれた二面石などがあります。

写真:モノホシ ダン

橘寺の彼岸花は、寺の入口を東西に走る県道155号線沿いに数多く見られます。咲き誇る真っ赤な彼岸花の向こうに、橘寺を遠望することができます。いつか見たような景色に古代ロマンの香りを感じてみてください。
<橘寺の基本情報>
住所:奈良県高市郡明日香村橘532番地
電話番号:0744-54-2026
拝観料:大人・大学生350円、高校生・中学生300円、小学生150円
拝観時間:9:00〜17:00(受付16:30まで)
アクセス:近鉄飛鳥駅からバスで約12分「川原」下車 石舞台古墳から徒歩で約10分

日本の原風景が残る明日香村で秋の一日を遊ぼう

いかがでしたか。農村の原風景を残す稲渕の棚田で開催される「かかしコンテスト」と彼岸花の競演、さらに聖徳太子ゆかりの橘寺。
2023年の秋はぜひ明日香村を訪れて、秋の一日を満喫してみてはいかがでしょうか?
2023年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
旅する明日香ネット(外部リンク)
https://asukamura.com/
日本一名前の長い神社も!奈良・奥飛鳥「稲渕」を歩こう
https://www.travel.co.jp/guide/article/45695/

【トラベルjp・ナビゲーター】
モノホシ ダン

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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