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三重・鳥羽港から20分!「答志島」で気軽な島旅を楽しもう

2021.05.26

三重県・鳥羽湾の中で人々が暮らす島は4つあります。その中で最大の島が「答志島(とうしじま)」です。答志島の漁港付近には答志(とうし)・和具(わぐ)・桃取(ももとり)という3つの集落があります。鳥羽港から定期船でわずか約20分で行ける答志島で、豊かな海の幸と歴史ロマンに彩られた3つの集落を訪れる島旅を楽しんでみませんか?

答志集落の謎の「マルハチ」マークとは

写真:モノホシ ダン

答志島は、JR・近鉄鳥羽駅から徒歩で約7分の佐田浜にある「鳥羽マリンターミナル」から北東約2.5kmの沖合いに浮かぶ鳥羽湾最大の島です。周囲約26kmの島の北東側に答志、南東側に和具、北西側に桃取と3つの集落があり、約2000人が暮らしています。鳥羽マリンターミナルからはそれぞれの港に鳥羽市営定期船が出ています。
答志と和具の間は徒歩で約15分ほどの距離ですが、桃取へはいちばん近い和具からも徒歩で約2時間ほどかかります。なので答志と和具の2つの集落を先に歩いて回り、いったん船で鳥羽港へ戻ったのちに鳥羽から桃取を船で訪れるパターンがおすすめです。
鳥羽マリンターミナルから答志・和具や桃取へは、鳥羽市営定期船が1日約10往復就航しており、乗船時間は約20〜30分。定期船の乗船料や詳しい運航時刻は関連MEMOをご覧ください。写真は、定期船からの答志魚港です。

写真:モノホシ ダン

答志魚港に着いたら、最初に答志集落を散策してみましょう。集落の散策では、迷路のように入り組んだ路地を見ることができます。路地の中には昔ながらの大衆食堂があったりと、昭和の匂いのする雰囲気を楽しめます。

写真:モノホシ ダン

ほかに答志集落の散策では、「マルハチ」マークをいたるところに見かけます。これは、答志地区の八幡神社で毎年2月に行われる八幡祭にその由来があります。
八幡祭の要である弓引き神事では、若者たちが担ぐ一畳半ほどの「お的(まと)」を待ちかねた住民が次々とお的に飛び込み墨を奪い合います。その墨で家や戸口や船に八幡神社のご神紋である「マルハチ」を書き、その年の大漁や家内安全を祈願します。
かつて人気バラエティ番組『珍衝撃映像バラエティ ナニコレ珍百景』(テレビ朝日系列)で「謎のマークだらけの島」というタイトルで放映されたので、ご記憶の方も多いと思います。

集落の散策の後は「答志島ブルーフィールド」からの絶景を

写真:モノホシ ダン

ところで答志集落だけでなく、答志島で欠かせない運搬ツールが「じんじろ車」です。車が入れない狭い路地で活躍する手押し車で、昔、鍛冶屋の甚次郎(じんじろう)さんが考案したのでそのまま名前になったといわれています。
島の人たちは、この車で魚や荷物を運んでいます。じんじろ車は、1台ずつサイズや色も違うオーダーメイドがほとんどです。

写真:モノホシ ダン

答志島で残されている文化のひとつでは「寝屋子(ねやこ)制度」があります。中学校を卒業した子供を世話役が預かり、寝屋親宅で寝泊まりさせて実の親兄弟のように絆を深める風習のことです。
寝屋子制度はいつから始まったか判然とはしていませんが、一説では、戦国時代に答志島にゆかりの深い、水軍武将であった九鬼嘉隆(くきよしたか)が舟の漕ぎ手をいざという時に集めやすかったからという説が有力です。現在、寝屋子制度が残っているのは、日本では答志島だけで、鳥羽市の無形民俗文化財に指定されています。

写真:モノホシ ダン

答志集落の散策を楽しんだなら、海岸線をゆっくり散歩してみましょう。おすすめは、トンネルを抜けて、大答志海水浴場(白浜海水浴場)にある「答志島ブルーフィールド」。
三角形のウッドデッキからは、手前に大中山島、そして三島文学『潮騒』ゆかりの神島、愛知県の渥美半島の伊良湖岬などを一望できます。
さらに海を行き交う船や、楽しく遊んでいる鳥たちを眺めていると時間が過ぎるのを忘れるほどです。ぜひ、足を運んでみてください。

美多羅志神社で「平成の龍神さん」にお参りしよう

写真:モノホシ ダン

答志から和具へ向かう「へいふり坂」の手前には、答志と和具の氏神様である美多羅志(みたらし)神社があります。創立年代未詳という古い歴史を持った神社で、江戸時代には隣の潮音寺の境内にありました。
美多羅志神社という社名になったのは、明治政府の神仏分離令によります。「美」は美称で、「多羅志」は古代の海人族「タラシ」一族に由来するといわれています。

写真:モノホシ ダン

美多羅志神社のご祭神は、天照大御神と須佐乃男命が、うけひ(神に祈って誓うこと)をしたときにお生まれになった日天八王子神(五男三女神)です。子授けの神として有名で、また夫婦和合・海上安全・商売繁盛などの神としても知られています。
本殿は神明造りで、近くの伊勢神宮と同じように20年ごとに遷宮しています。伊勢神宮の場合は、新しい本殿を横に立ててから古い方を取り壊すというやり方で、左右に移動しますが、美多羅志神社は同じ場所に建て直します。最近では2020年(令和2年)に式年遷宮が執り行われました。

写真:モノホシ ダン

美多羅志神社で必見なのは、境内にある龍の顔の形をした樹で、「龍神さん」と呼ばれています。2008年(平成20年)6月の例大祭の日に、宮世話人の方が発見したもので、平成の龍神出現!と島中が騒然となりました。
高さ約15m、樹齢100年を超えている椎の木の枝で、美多羅志神社は、海の神である龍神を深く信仰した神功皇后にゆかりがある神社なので出現したと考えられています。ぜひお参りしてパワーをいただきましょう。

和具の「まるみつ寿司」で新鮮な海の幸をいただく

写真:モノホシ ダン

答志島の和具は、初代鳥羽城主で、水軍の将として活躍した九鬼嘉隆(くきよしたか)の魂が眠る場所です。嘉隆は、九鬼水軍を率いて、織田家・豊臣家で活躍した水軍大将です。
1600年(慶長5年)の関ケ原の戦いでは、嘉隆は西軍に、息子の九鬼守隆は東軍に属しました。これはどちらが敗れても家名を存続させるための嘉隆の戦略でした。まるで有名な戦国武将、真田昌幸・信之親子を連想させますね。
関ケ原の戦いで、西軍が敗れると嘉隆は、答志島の潮音寺に潜伏します。息子の守隆は、急いで徳川家康に嘉隆の助命を願い出て認められましたが、その知らせが届く前に嘉隆は答志島の和具の洞泉庵で自害しました。享年59歳。恐らく、九鬼家の将来の禍根を絶つためだったと思われます。

写真:モノホシ ダン

和具でおすすめのランチスポットでは、和具漁港からすぐのところにある「まるみつ寿司」がおすすめ。カウンターとテーブルが3つのこじんまりとしたお店ですが、テレビや雑誌の取材などで有名なお店です。

写真:モノホシ ダン

まるみつ寿司では、上にぎり(写真)がイチ押し。寿司ネタはどれも新鮮で口の中でとろける様な食感が味わえます。車海老は店内の生け簀から取ったものを出してくれます。あとで車海老の頭は焼いてくれて、丸ごと香ばしくいただくことができます。
<まるみつ寿司の基本情報>
住所:三重県鳥羽市答志町1106
電話番号:0599-37-2314
営業時間:11:00〜21:30 不定休(夜は予約制)
アクセス:和具港から徒歩約5分

答志島の旅のフィナーレを飾る「桃取の夕日」

写真:モノホシ ダン

答志島の北西側に位置する桃取は、昔この地にヤマモモの木が多いことから名付けられたと伝わります。旧桃取魚港に架かる桃寿橋からは、のどかな港の風情を楽しめます。

写真:モノホシ ダン

さらに、高台にある桃源寺からは、桃取の街並みが見渡せます。眼下には細い路地に沿って建ち並ぶ家屋や漁港など島独特の眺望が広がります。

写真:モノホシ ダン

ほかに桃取で有名なのが、港越しに見る夕日。港に浮かぶ小弁天島の後ろに沈む夕日は、素晴らしい景観を創り出します。答志島の旅のフィナーレにぜひ見ておきたいワンシーンと言えるでしょう。
このように答志島は、美しい自然や伝統文化、歴史ロマンなど多彩な魅力にあふれた島です。鳥羽から定期船ですぐに行くことのできる答志島で、気軽な島旅を満喫してみてはいかがでしょうか。

答志島の基本情報

住所:三重県鳥羽市答志町
電話番号:0599-25-3019(鳥羽市観光協会)
乗船料(鳥羽〜答志・和具):大人片道550円、小人片道280円
乗船料(鳥羽〜桃取):大人片道450円、小人片道230円
アクセス:佐田浜(鳥羽マリンターミナル)から鳥羽市営定期船で約20分から約30分
2021年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
答志島ウォーキングマップ(外部リンク)
https://www.tobakanko.jp/modules/model/images/pdf2_20160726094604.pdf
鳥羽市営定期船(外部リンク)
https://www.city.toba.mie.jp/teikisen-kanri/unkou.html
鳥羽市営定期船時刻表(外部リンク)
https://www.city.toba.mie.jp/teikisen-kanri/teikisen/documents/tobusmap_japan-2021.pdf
まるみつ寿司(外部リンク)
http://www.amigo.ne.jp/~marumitu/

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モノホシ ダン

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提供元:LINEトラベルjp 旅行ガイド

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