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「京都でもう1か所!」地下鉄沿線おすすめスポット5選

2021-01-08

食事の予約時間やホテルに戻るにはまだ早い時。また、帰りの交通機関に余裕がある時。せっかく京都に来ているのだからもっと何処かへ行きたいと思いますよね。
そこでお勧めしたいのが時間が読める地下鉄沿線沿いの観光スポットです。しかも見学には30〜60分もあれば大丈夫という、追加で加えやすい場所ばかり。感動の美の世界へ誘う「京都万華鏡ミュージアム」などは入館料も抑えめ。最寄駅もあわせてご案内しましょう。

市役所前駅から行こう、「島津創業記念資料館」

写真:万葉 りえ

観光シーズンの京都は、普段にもまして道が混むのは当たり前。バスが通っていても、満員通過で乗れないこともしばしばです。そこでうまく利用したいのが京都の地下鉄です。
まずご紹介したいのが、島津製作所の創業記念資料館です。
京都は、理化学機器やレントゲンなどの医療機器、そして分析機器などで有名な島津製作所の発祥の地。社員である田中耕一氏がノーベル賞を受賞されたのをご存知の方も多いでしょう。明治になって国の中心が東京に移った後、寂れだした京都を何とかしようと理化学の知識を学んで創業したのが初代島津源蔵でした。島津製作所創業100年を記念して、初代と二代目の自宅であり研究と制作の場だった家屋が資料館として公開されました。

写真:万葉 りえ

この建物には創業者の居室も残されており、少しゆがんでむこうが見える懐かしい昔のガラスがはめ込まれています。それだけでなく、すでにレンガやステンドグラスさえ組み込まれているのです。
数々の機器が展示されているのですが、大きなレントゲンなども次第に小型化されていき日本の技術の推移が分かるようになっています。また、二階にはさわれるおもちゃがあるので遊んでみてくださいね。きっと科学の面白さを感じることができるはず。
市役所前の駅から徒歩で5分程。この資料館は高瀬川沿いにある木屋町通に面していて、木屋町通には坂本龍馬などの史跡がたくさん。四条通から史跡巡りをしながら歩いてくるのもお勧めです。

市役所前駅の南側には、あの「本能寺」も!

写真:万葉 りえ

戦国時代に活躍した織田信長。天下統一をこころみて、その直前でおきた本能寺の変は多くの方がご存知でしょう。
本能寺は信長とともに焼け落ちてなくなってしまったとお思いの方が多いかもしれませんが、今でもちゃんと京都市内にあるのです。創建は1415年という古い歴史を持ち、初めの名は「本応寺」。1433年に本能寺という今の名に改められ、日承上人が入寺した1530年代になると広大な寺域を得て大伽藍が造営されていきました。
この本能寺では歴代貫主が地方の布教に努めたので、畿内や瀬戸内海だけでなく、信者はなんと遠くの種子島まで広がっていたのです。「戦国時代」に「種子島」といえば、つながる言葉は「鉄砲」と「火薬」ですよね。戦国大名とのつながりも想像できます。織田信長は日承上人に帰依していたので、上洛中はこの寺を宿泊所としていたのです。
本能寺の変の後、1591年に豊臣秀吉の命で現在の地へ移転となりました。ご覧のように本堂は大きくて風格ある総ケヤキ造り。市役所前駅からは徒歩で2〜3分ほどで、宝物館には信長ゆかりの品が展示されています。信長が寄進した香炉など、信長が手にしたであろう品々を見てみませんか。

烏丸線でも東西線でもOKの烏丸御池駅 光と鏡が生み出す一瞬の美しさ!「万華鏡ミュージアム」

写真:万葉 りえ

万華鏡というと子どものおもちゃと思っていませんか。とんでもありません。この「京都万華鏡ミュージアム」にくれば、万華鏡がいかに深く美しい美術品であるかをわかっていただけます。場所は烏丸御池駅の3-1・3-2出口から徒歩3分、姉小路通に面しています。
貴重な万華鏡や繊細な万華鏡が展示されているので、展示室に入る前に荷物はコインロッカー(返却式)に預けましょう。展示室に入れば、そこで待っているのはこれまでの万華鏡のイメージを壊してくれるガラスや陶器などでできたアートの世界です。
くるくると回すだけではありません。万華鏡を覗けば、その奥深い世界に、きっと「おおーっ」と心中で叫んでしまうはず!鏡の枚数や組み合わせ、また角度によっても見え方が変わる万華鏡。しかもドライタイプとオイルタイプでも異なります。色と光がおりなす小さな世界を覗くのですが、美しさがもたらす感動はとても大きいのです。
万華鏡の手作り体験なら30分ほどで可能。ドライタイプだけでなくオイルタイプも作れるので時間に余裕があればぜひ挑戦して自分だけの万華鏡を作ってみてくださいね。

明治の文化が今も香る「京都文化博物館・別館」も最寄りは烏丸御池駅

写真:万葉 りえ

明治期に建てられ始めた洋館と古い町屋が並んでいる三条通。別のLINEトラベルjp 旅行ガイドの記事でもご案内していますが、洋館には現在も服飾雑貨系の店などが入りおしゃれな通りとなっています(下記MEMO参照)。
その中で現在「京都文化博物館・別館」になっている旧日本銀行京都支店は、当時の面影をそのまま残しており三条通のランドマーク的建物。客と作業をする行員たちとの間にある境(窓口)の飾りや、屋根から自然光を取り入れている天井など、機能だけでない美しさを持つ造りはぜひ見ていただきたいポイントです。
ここも当時を残して建っているだけではありません。いろいろなイベントの会場になっているのも立ち寄っていただきたい理由です。イベントがあるときには、様々なショップが並んだり、ゆるキャラがいたりとかなりにぎやか。そしてイベントがない時には過ぎ去った明治という時代を静かに味わうことができます。烏丸御池駅からは5分程度。万華鏡ミュージアムとは背中合わせのような位置にあるので、ともに周ってみませんか。

今出川駅だったら、金閣寺・銀閣寺の宝が見られる「相国寺」

写真:万葉 りえ

あの有名な金閣寺と銀閣寺が塔頭という相国(しょうこく)寺。
この寺にある法堂(はっとう)は豊臣秀頼が再建したもので、現存する中では日本最古となっています。春と秋に有料で公開されるのですが、この堂内で手をたたくと龍の鳴き声のような反響音がすることから天井に描かれている龍は「鳴き龍」とも言われています。
そして、この寺には創建した足利義満だけでなく、江戸時代の画家で人気が高いあの伊藤若冲も眠っているのです。そして、藤原定家の墓所も。
大学のキャンパスがすぐ近くにあるとは思えない落ち着いた雰囲気に包まれたお寺で、境内は自由に散策できます。時間に余裕があるなら、金閣寺・銀閣寺に伝来した品々が収蔵されている承天閣美術館もおすすめ(下記MEMO参照)。伊藤若冲だけでなく円山応挙などの絵画もあり、国宝だけでも5点、そして重要文化財は143点も収蔵しています。今出川駅からは徒歩で8分前後。大きな展覧会となると見て回るのにかなりの時間を要しますが、ここなら時間をかけずに有名絵画をゆったり鑑賞できます。

地下鉄を利用して、たっぷり京都を楽しもう!

桜や紅葉の時期、そして祭りの時期など、オンシーズンの京都では一段と道路が混んで時間が読めないこともしばしばです。バスを待っていても、満員のため通過されてしまうことだって珍しくありません。
そんなシーズンでも地下鉄なら心配いりません。沿線だったら、追加で見て回るのに大変便利。しかも、京都文化博物館・別館は無料だし、島津製作所創業記念館や万華鏡ミュージアムの入館料は大人でも300円といううれしい価格。
京都の町中で魅力ある場所を巡れば、きっと、嵐山や有名寺院だけではない京都の深さをもっと知ることができるでしょう。

■関連MEMO
京都・相国寺で守る金閣、銀閣の宝…伊藤若冲の世界へようこそ!
https://www.travel.co.jp/guide/article/20314/
ハイカラさんが闊歩した京都・三条通。「京都通」にお薦めのおしゃれでモダンな街散策
https://www.travel.co.jp/guide/article/16362/
京都万華鏡ミュージアム
http://k-kaleido.org/
“さすが京都”と思わず唸る!厳選5つの京雑貨店にはリーズナブルなお土産も
https://www.travel.co.jp/guide/article/17558/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
万葉 りえ

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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