ホーム 旅行&おでかけ > パスポートの残存有効期間とは?足りないとどうなる??

パスポートの残存有効期間とは?足りないとどうなる??

2024-03-05

海外旅行のパンフレットやガイドブックなどで目にする、パスポートの「残存有効期間」という言葉。国ごとの決まりを正しく理解していないと、せっかく旅行を予約しても行けなくなってしまうことがあるんです!
残存有効期間の概要や注意点、主要な国の残存有効期間一覧など、海外旅行初心者の方に向けて詳しくご説明します。

パスポートの残存有効期間とは?

パスポートの残存有効期間とは、氏名や顔写真などが載ったページの「有効期間満了日/Date of expiry」という項目に記載された日付のことです。パスポートの種類によって発行年月日の5年、または10年後の同日までが有効となります。
この残存有効期間、「旅行から帰ってくるまで有効期間があればいいよね」と思いがちですが、実は少し違うのです。

残存有効期間が足りないとどうなる?

日本出国時に残存有効期間の不足が発覚すると、航空機に搭乗できません。この場合は出発できないため渡航中止=当日のキャンセル扱いとなり、キャンセル料が発生します。もし格安航空券など制限の多いチケットを購入していると、一切返金がされないこともあります。

残存有効期間が必要日数ギリギリでも大丈夫?

乗り継ぎの場合はどうなる?

直行便であれば渡航先の残存有効期間だけ考えておけばよいですが、乗り継ぎの場合は少し事情が変わってきます。
乗り継ぎでも入国審査が必要なこともあるため、その場合は乗り継ぎ地の残存有効期間を考慮する必要があります。航空券を購入する際に旅行会社、航空会社、または乗り継ぎ地の在日本大使館などに必ず確認しましょう。
乗り継ぎ時に入国審査不要の国でも、万が一フライトが遅延して空港での待ち時間が長くなる時などに、ちょっと空港の外へ出たい、という状況にならないとも限りません。
やはり「残存有効期間は6ヶ月以上」というのが鉄則です。

旅行予約後に残存有効期間の不足に気づいたら!?

海外旅行の手配が完了してあとは行くだけ、そう思ってパスポートをよく見たら、残存有効期間が足りないことに気づいた!
……そんな時は速やかに切替申請を行ってください。申請から交付までは1週間〜10日ほどかかります。
氏名や本籍地の変更があった場合は、切替申請でも戸籍謄(抄)本が必要です。顔写真や必要書類をすべて揃えて申請、受け取りは旅券センターの取り扱い窓口へ営業時間内に行かなければならないと考えると、旅行予約前にしっかり確認し、気づいたらすぐに申請しておきたいところです。

おもな国の残存有効期間一覧

日本人観光客に人気がある国の残存有効期間を抜粋してご紹介します。予告なく変更される場合がありますので、旅行を計画されるときは必ず各国の在日本大使館や総領事館などで最新の情報をご確認ください。
※2024年3月現在
<アジア>
韓国:入国時3ヶ月以上
中国:入国時6ヶ月以上が望ましい
台湾:滞在日数以上
香港:入国時1ヶ月+滞在日数以上(1ヶ月以内の滞在)
タイ、シンガポール、インドネシア、カンボジア:入国時6ヶ月以上
フィリピン:滞在日数+6ヶ月以上
ベトナム:出国時6ヶ月以上

<北米・南米>
アメリカ(ハワイ含む):帰国時まで有効(入国時90日以上が望ましい)
カナダ:出国予定日+1日以上
ブラジル、メキシコ:帰国時まで有効
ペルー:入国時6ヶ月以上
<オセアニア・ミクロネシア>
オーストラリア:帰国時まで有効
ニュージーランド:滞在日数+3ヶ月以上
グアム:帰国時まで有効(入国時45日以上が望ましい)

<ヨーロッパ>
イギリス:帰国時まで有効
イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、スイス:シェンゲン協定加盟国を出国時3ヶ月以上
<中東・アフリカ>
エジプト、UAE(ドバイ、アブダビなど):入国時6ヶ月以上
モロッコ:入国時90日以上
なお、一部の国では滞在日数によって残存有効期間が変わります(ビザなしでの滞在可能日数とは異なります)。入国時に帰りの航空券が必要、パスポートの査証欄の残りページ数に指定があるなど、国ごとで残存有効期間以外にも細かな条件があります。
上記の残存有効期間は日本のパスポートを有する観光目的の短期滞在者向けとなるため、詳細は必ず在日本大使館や総領事館にお尋ねください。

残存有効期間に注意して、安心で楽しい旅を!

パスポートの有効期間には気が行くものの、国によって残存有効期間がどれだけ必要なのかは見落としがちです。旅行会社で申し込めば残存有効期間についてアドバイスしてもらえる場合が多いですが、Web予約などでは細かくチェックしてもらえません。足りないと出国できないなんて知らなかった!聞いてなかった!とならないように、正しい情報を得て安心して旅行計画を立てましょう。
パスポートの有効期間が1年を切っていたら、切替申請することができます。残っている有効期間を新しいパスポートに持ち越すことはできませんが、残存不足で慌てるよりも前もって切り替えておく方が安心です!
※本記事は2024年3月現在の、パスポートの残存有効期間について概要を説明したものです。各国ごとに規定が異なり、予告なく変更されることがあります。海外旅行を計画される際は、公式な最新情報を必ず確認ください。

■関連MEMO
パスポートQ&A(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/pass_4.html

【トラベルjp・ナビゲーター】
トラベルjp 編集部

関連記事

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

Facebook

あなたにおすすめの記事

P R
お悩み調査実施中! アンケートモニター登録はコチラ

eltha(エルザ by オリコンニュース)

ページトップへ