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世界遺産に登録!堺市の仁徳天皇陵古墳を一周しよう!

2023-07-31

大阪府唯一の世界遺産である百舌鳥・古市古墳群。その中でも世界一の面積の墳墓として傑出した価値を指摘されているのが仁徳天皇陵古墳です。この巨大古墳の大きさを実感するために、一周してみてはいかがでしょうか? 三国ヶ駅がリニューアルされ仁徳天皇陵を眺める屋上広場もできアクセスが便利になりました。平坦な周遊路が整備され、老若男女楽しめる絶好のハイキングコースでもありますので、ぜひチャレンジしてください!

三国ヶ丘駅からスタート

写真:菊池 模糊

2019年に世界遺産に登録されたのが大阪府堺市に44基もある百舌鳥(もず)古墳群。その盟主墓が仁徳天皇陵です。面積では世界一の規模ですので、その大きさを実感するために、周囲を一周してみましょう。約3km弱のコースですが、周遊道路が整備されており、起伏が少ないので、楽に回ることが可。途中に陪塚(陪冢・ばいちょう)と呼ばれる小型の付属古墳が多くありますので、それらも見学しながら、古代の古墳時代に思いを馳せてください。
三国ヶ丘駅はJR阪和線と南海電鉄高野線の交差する場所にあり一つの駅になっています。非常にアクセスが良いのでスタート地点としては最適。駅舎も新しくなり何より三階屋上に「みくにん広場」という展望公園ができ仁徳天皇陵を眺望できるようになりました。

写真:菊池 模糊

みくにん広場から南西の方角には仁徳天皇陵古墳が大きく広がっています。前方後円墳の形は明確には見えないものの後円部の量感のある巨大な盛り上がりが感じられます。御陵を見下ろせる場所はあまりないので、ぜひ写真に撮ってください。

写真:菊池 模糊

三国ヶ丘駅を南西側に出て交差点を渡り古墳カフェを過ぎると仁徳天皇陵を周遊する石畳道に出ます。仁徳天皇陵の古墳本体を取り巻く三重の濠の外側に沿って道がまっすぐ南に向かって続いており、御陵の大きさを実感できます。源右衛門山古墳や塚廻古墳といった小さな陪塚を左に見て歩きましょう。

ビジターセンターと仁徳天皇陵正面拝所

写真:菊池 模糊

濠が右に曲がっている地点についたなら、右側の歩道に折れ御陵を時計回りに一周していきます。大きな駐車場を過ぎると百舌鳥古墳群ビジターセンターがあります。無料の観光案内所ですので必ず立ち寄りましょう。

写真:菊池 模糊

ビジターセンター内部は広々としており、観光パンフレット置場や物販コーナーがありますので古墳グッズや堺名産品を買い求められてはいかがでしょうか。何より素晴らしいのは無料の8K空撮映像が見られるシアターがあること。上空から見る前方後円墳の形と雄大さを大迫力で体感できるので必見です。
<百舌鳥古墳群ビジターセンターの基本情報>
住所:堺市堺区百舌鳥夕雲町2-160
電話番号:072-245-6682
営業時間:午前9時から午後6時 ※年末年始を除き休館日なし
入館料:無料
アクセス:JR阪和線百舌鳥駅徒歩8分

写真:菊池 模糊

ビジターセンターを出て外濠に沿って西へ歩くとすぐに、正面である拝所に至ります。厳かな雰囲気で、拝所奥には、樹木に覆われた小山のような古墳本体が見えます。拝所では、ボランティアガイドの方が常駐しておられ、詳しい説明を受けることができます。
仁徳天皇陵は、5世紀中ごろ築造された日本最大の前方後円墳。クフ王ピラミッド、秦始皇帝陵と並ぶ世界3大墳墓のひとつとされていますので、その大きさを知るためには、ぐるりと一周するのが一番。起伏の少ない適度なハイキングコースとしてもおすすめです。
また、自動車道路を挟んだ南側は、広大な大仙公園になっており、緑地が多く市民の憩いの場所であるとともに、堺市博物館、堺市中央図書館、茶室、日本庭園、堺市緑化センターなどの文化施設がありますので、余裕のある方は訪問してください(記事下の関連MEMO参照)。

仁徳天皇陵の南西側を巡る!

写真:菊池 模糊

拝所を西へ下り仁徳陵の角を北へ曲がると、左に銅亀山古墳があります。これは百舌鳥古墳群としては珍しい方墳で、仁徳天皇陵の陪塚のひとつです。

写真:菊池 模糊

遊歩道を北へ歩くと、大阪女子大学大仙学舎跡の碑が立っています。大阪女子大は、2005年に大阪府立大学(現・大阪公立大学)に統合されるまで、女性学の講義や研究などが行われたことで有名な大阪府立の女子大学でした。

写真:菊池 模糊

さらに北へ歩を進めると、濠の水を調整して排水する施設があり「樋の谷」と呼ばれています。ここは古墳造成以前から天然の開析谷があった場所で、古墳がつくられる際は、海側の低地への排水のための場所であったと考えられます。西側(海側)に排水するため、南北に長い古墳がつくられたとする説もあり、百舌鳥古墳群形成の謎を解くための貴重な遺構です。

仁徳天皇陵の北西側を歩く!

写真:菊池 模糊

周遊路に沿って歩くと、道標があり、時計回りで正面まで1,450m、反時計回りで正面まで1,400mとあります。このような道標が周遊道路のあちこちに示されていますので、位置を確かめながら安心して散策できます。
また周辺に点在する陪塚や小型古墳には説明看板が完備していますので、特徴や位置関係も分かるようになっており理解が進みます。

写真:菊池 模糊

上記の道標のすぐ東側に茶山古墳があります。この古墳は、仁徳天皇陵の中堤と一体につくられた円墳です。つまり濠に挟まれた堤の上にあるわけで、仁徳天皇陵と強い結びつきを指摘する説があります。
ここを過ぎると大安寺山古墳があり、やがて三国ヶ丘駅が見えてきます。こうして仁徳天皇陵一周コースがコンプリートします。

写真:菊池 模糊

仁徳天皇陵を一周して気づくことは、西側の濠のほうが大きく水が多いということ。これは御陵がやや東側のほうが高く西側が低い土地に造られているからです。西側から海に向かって下り坂になっており、造成当時は海から見て丘の上に古墳がそびえていた偉容が想像できます。大王墓はまさに海を行く船に大きさを見せる装置だったのです。ここは古墳時代を実感することのできる古代ロマンあふれる散策コースなのです。

仁徳天皇陵古墳の基本情報

住所:堺市堺区大仙町
アクセス:JR阪和線の三国ヶ丘駅から百舌鳥駅に沿っており、それぞれ徒歩5分で周濠に到達、南側正面に有料駐車場あり
日中は正面拝所付近にボランティア説明員が常駐
2023年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
世界遺産に決定!堺市・百舌鳥古墳群の6大古墳を完全制覇
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いよいよ大阪に世界遺産が誕生!百舌鳥・古市古墳群をめぐり古墳カードを集めよう
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https://www.travel.co.jp/guide/article/29181/
堺市で与謝野晶子の歌碑を辿り歴史ロマン散歩 大仙公園から晶子立像へ
https://www.travel.co.jp/guide/article/8842/
百舌鳥古墳群(大阪観光案内公式サイト)(外部リンク)
https://osaka-info.jp/page/mozu-kofungun-ancient-tomb-cluster

【トラベルjp・ナビゲーター】
菊池 模糊

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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