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ねぶた祭りは1つじゃない!青森の夏を彩るお祭りを巡ろう

2023-04-17

もはや日本の代表的な祭りとも言える青森の「ねぶた祭り」。しかしながら、そのねぶたが地方により少しずつ違っていることはあまり知られていません。
今回は三大ねぶた祭りと呼ばれる「青森ねぶた」「弘前ねぷた」「五所川原立佞武多」、それぞれの魅力をご紹介します。

ねぶた祭りとは?

写真:岡本 大樹

青森のねぶた祭り、といえば全国的に知られている日本を代表するお祭りの一つ。行ったことがなくとも、大迫力の山車灯籠が街を練り歩くということまでは大体の人が知っていると思われます。
8月の1週目に開催され、街が連夜活気に包まれる盛大なお祭り。ですが、実はねぶた祭りは1種類だけではないことをご存知でしょうか。
今回は青森の「三大ねぶた祭り」と呼ばれる3つのお祭りをご紹介します。まずは次の動画でお祭りの雰囲気を感じてみてください。

ねぶた祭りは青森県の各地で行われているお祭りで、場所によって内容や名前が少しずつ違っています。
そんな中でも特に三大ねぶた祭りと呼ばれているのが、「青森ねぶた」「弘前ねぷた」「五所川原立佞武多(たちねぷた)」の3つ。

写真:岡本 大樹

上の動画はその3つのねぶた祭りをまとめてご紹介したものとなります。違いがわかりましたでしょうか。
それでは、ここからはそれぞれのお祭りの魅力を順番にご紹介していきますね。

まずは青森ねぶたでしょ!

写真:岡本 大樹

まず、ご紹介するのは「青森ねぶた」です。三大ねぶた祭りの中でも最も有名で、来場者数も多いのが青森市で開催される青森ねぶた。
毎年8月2日から8日まで開催(1日は前夜祭)されており、なんと200万人もの観光客が訪れるとされています。

写真:岡本 大樹

その最大の見所はねぶたそのもの。ねぶたというのは祭りの名前を指すこともあるため混同されがちですが、山車灯篭のことを「ねぶた」と呼ぶのです。
その迫力とリアルな躍動感がねぶたの大きな特徴で、20を超えるねぶたが連なってどんどんと進んでいく様子は壮観ですよ。

写真:岡本 大樹

ねぶた祭りはその掛け声も特徴的で「ラッセラー、ラッセラー、ラッセラッセラッセラー」という声が街に響き渡ります。
上の動画でも少し入っていましたが、その掛け声とともにねぶたと共に跳ね回る人たちもねぶた祭りの大きな見所の一つなのです。
正式な衣装に身を包み、掛け声に合わせて跳ねている人のことを「跳人(ハネト)」と呼び、ねぶた祭りを構成するものとしてなくてはならないものとなっています。
ハネトの中には地元の人もいっぱいいますが、実は誰でも体験できるというのもおもしろい点です。当日参加も可能となっていますが、体験に必要なものやルールなどは下記リンクの公式サイトをご確認くださいね。

まだまだあるねぶたの見所

写真:岡本 大樹

一週間ほど続くねぶたまつり、最終日までは毎夜青森駅の近くのルートを巡るという夜間運行が行われます。しかしながら、最終日だけは特別なものとなります。
最終日には、まず昼に前日までと同じルートを通る昼間運行があり、夜にはその年の賞をとったねぶただけが船に乗せられて青森港内を巡るという海上運行が行われます。
<青森ねぶたの基本情報>
開催時期:8月2日〜7日(1日は前夜祭)
例年の総観客数:延べ250万人ほど

写真:岡本 大樹

「青森花火大会」も海上運行と同じタイミングで行われ、ねぶたを載せた船の向こう側で花火が上がる形となります。
ねぶたのフィナーレを飾る花火大会は打ち上げ数も約1万1000発とかなり多く見応え抜群。ねぶたと花火を見ることができるのはこの日だけなので、お見逃しなく。
<花火大会の基本情報>
開催日:8月7日(荒天翌日順延)
打ち上げ場所:青森港
電話番号:017-718-1135(青森花火大会実行委員会)

弘前ねぷたのメインは大きな扇

写真:岡本 大樹

次にご紹介するのは「弘前ねぷた」です。青森市から南に約40kmに位置する弘前市で開催されるお祭りです。ねぶた、ではなくねぷたである点にご注意ください。
青森市のものと違う扇型(扇ねぷたと呼ばれる)の山車灯篭がお祭りのメインであることが弘前ねぷた最大の特徴。
躍動感まで感じられる点はねぶたに軍配が上がるかもしれませんが、扇自体が大きいものだと7mほどにもなり、その上に人が乗っているので迫力は甲乙つけがたいものがあります。

写真:岡本 大樹

ねぷたに描かれている絵柄にも注目です。前方の面は鏡絵といい、三国志や水滸伝を題材にしたものが描かれ、後方に当たる見送り面には美しい女性が描かれるのが一般的となっています。

写真:岡本 大樹

メインは扇ねぷたですが、青森ねぶたと似ている人形型のねぷた(弘前では組ねぷたと呼ばれる)も。もともとは弘前も人形型が一般的でしたが、明治以降に扇型が主流になったという歴史を持ちます。
弘前ねぷたの開催期間は8月1日〜7日とねぶたとほぼ同じ、規模は総来場者数が約160万人と青森ねぶたに比べると少し小さなものとなりますが、地元のグループによるねぷたが主であることなど、そのぶん地元のお祭りという雰囲気が強く、弘前という町の文化を肌で感じられるようなものとなっています。
<弘前ねぷたの基本情報>
開催時期:8月1日〜7日
例年の総観客数:延べ160万人ほど

五所川原の立佞武多はデカすぎる!

写真:岡本 大樹

最後にご紹介するのは、青森市の西側に位置する五所川原市で行われているお祭り「五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)」です。
ねぶたでもねぷたでもなく、“立ち”ねぷたというところからも少し連想できるかもしれませんが、ここの山車はそのそびえ立つ大きさが特徴。
こちらの写真でもわかるかと思いますが、その高さはなんと高いものでは20mほどにもなります。まるで高層ビルのような姿をした山車が動いていく様子は、他のねぶた祭りでは味わえない特別なものとなっています。

写真:岡本 大樹

見所としては立佞武多の移動姿ではありますが、山車が収容されている「立佞武多の館」などから最初に出てくる瞬間にはまた違ったワクワク感があります。
写真や動画を撮るには絶好のタイミングなので、ぜひ祭りの開始前には立佞武多の館前でその瞬間を狙ってみてくださいね。

写真:岡本 大樹

最後にご紹介したい3つのお祭りの違いとして、掛け声があります。すでにご紹介した通り、青森ねぶたでの掛け声といえば「ラッセラー」というものですが、弘前では「ヤーヤドー」、五所川原では「ヤッテマレ(津軽弁で意味はやってしまえ)」とそれぞれ少し違っているのです。
リズムも少し違っているので、祭り全体の雰囲気もそれぞれです。せっかくこの時期の青森を訪問するなら3つのお祭りを全て巡ってみることをオススメします。
<五所川原立佞武多の基本情報>
開催時期:8月4日〜8日
例年の総観客数:延べ11万人ほど

青森のねぶたは市内・弘前・五所川原の3点セットで

青森ねぶただけであれば市内観光の拠点であるJR青森駅から徒歩圏内でお祭りを楽しむことが可能ですが、弘前と五所川原はそこからの移動が必要となります。
電車だと便数が少ないことが、車だとお祭りの開始時間に近づくにつれての渋滞がネックとなります。どちらにせよかなりの人数が動く時期になるので、時間には余裕を持って動くようにしましょう。
また8月の頭とはいえ、暗くなってくると青森の夜はかなり涼しくなります。祭りの熱気もあり寒いというほどではありませんが、軽く羽織れる長袖の上着を必ず持参するようにしてくださいね。
2023年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
青森ねぶた祭
https://www.nebuta.or.jp
青森ねぶた祭協賛第65回青森花火大会
http://aomorihanabitaikai.jp
弘前ねぷたまつり
https://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/edit.html?id=cat02_summer_neputa
五所川原立佞武多
http://www.tachineputa.jp/festival/

【トラベルjp・ナビゲーター】
岡本 大樹

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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