2024-09-13
低山からアルプスまで山の楽しみ方は千差万別ですが、近年ホットなのが「ナイトハイキング」!街近くの展望の良い山へ、夜景を見るための登山を指します。特に関西圏で人気を博しているこのスタイルは、汗をかかずに登山を楽しめるので暑い夏にはもってこい!また唯一無二の絶景に出会えるのも魅力です。愛知県犬山市「継鹿尾山(つがおさん)」は、茜色の伊吹山と岐阜から関ヶ原までの広大な夜景を一望できる感動必至のスポット!
国宝5城の一つ「犬山城」や、博物館明治村などで有名な愛知県犬山市にそびえる低山が今回紹介する「継鹿尾山(つがおさん)」です。標高300m弱と手軽な山であり、登山口から片道30分もあれば登頂できます。
なお愛知県の特徴ですが、単体で登り応えのある標高が高い山はないものの、低山が数多くあり、それを繋ぐように東海自然歩道が整備されているため、ハイキングに適した山が多いです。今回もその山の一つと言えるでしょう。
山頂には東屋が設けられ、ここが今回紹介する夜景スポットになります。この東屋の左手には小牧から名古屋の平野部の夜景、正面には伸びていく木曽川をアクセントに、伊吹山方面の夜景が広がります。少し木々が多く、開放感には乏しいですが、それ故に夜景に味を生んでくれる点もポイントです。
さて、肝心の登山口ですが、寂光院もしくは犬山浄水場の奥のどちらかから登ることができるのですが、前者は17時から寺院の拝観が終了してしまうため、後者のルート一択になります。とても分かりにくい場所のため、上の写真をクリックするか関連MEMOでよく確認してください。
なおナイトハイキングをするに当たって、ライトの所持と滑りにくい靴は必ず揃えるようにしましょう。また、特に迷う箇所はありませんが、常にマップで現在地を確認しながら進んで下さいね。
ナイトハイキングの醍醐味は「夜景」だけではありません。移りゆく時間すべてがその魅力と言えるでしょう。日が傾き、徐々に灯がともる街と、美しい夕焼けが迎えてくれるシチュエーション。焼けが残ったまま、灯が増えていき、壮大な夜景が作り上げられます。刻一刻と変化する景色が本当に美しいです。だからこそナイトハイキングへ来た際は、まず思いっきり日没前を楽しみましょう!
実は特にこの「継鹿尾山」の山頂から眺める夕日は格別なのです。木々の葉に囲われ、岐阜市の北部の山々に沈んでいく状況は何とも感動的!真っ赤に染まる空が、葉の輪郭を照らし出してくれます。日が沈むその瞬間まで、思わず見入ってしまうこと間違いなし。
日本百名山の一つである「伊吹山」は、岐阜県と滋賀県の県境にまたがる湖東のシンボルであり、関西圏・東海圏のハイカーが集う人気の山です。実は、今回紹介する「継鹿尾山」とこの山の間には目立った山は存在せず、向かい合うようにそびえます。そしてその間には、各務ヶ原・岐阜・大垣と岐阜県で一番大きな都市部が広がっているため、天候が良いと伊吹山を背景にした唯一無二の夜景を望むことができます。
その中でもぜひ見て欲しいのは、夜景が出来上がるまでのシーンです。おおよそ夜景は日没の30分後くらいにピークへ達するのですが、それまでの変遷こそ見応え抜群!
なぜなら、まずは日没直後の茜色に染まる伊吹山と、次第に灯りゆく街が鮮烈で美しい情景を見せるからです。かすかに漂う霞も幻想的な佇まいを演出してくれ、良いアクセントも生んでくれています。些細な気候の変化で、少しずつ面持ちを変えてくれるところも夜景の魅力です。
そしてさらに日が暮れていくに従い、焼けの色も鮮烈になってきます。そしてポツポツと明かりが灯り始めるのです。こんな時間帯に、こんな景色を眺めているなんて、とても非日常的な体験ではないでしょうか?心地よい夜風を感じながら、刻々と変化するトワイライト夜景を眺める時間は極上のひとときです。
さて「継鹿尾山」の夜景の素晴らしさは、伊吹山方面だけではありません。実は、名古屋方面まで見渡すことのできる広大なスケールに加えて、眼下を流れる木曽川もポイントです。
なぜなら木曽川周辺には、明かりが少ないため「犬山城」の存在感が強調されるという特長があり、また川がうねっているため、のっぺりしがちな夜景に躍動感を生んでくれます。
そして完全な日没を迎えれば、その躍動感ある夜景の奥に、岐阜の光量ある街並みが広がるため、より「犬山城」とのコントラストが高まります!この「継鹿尾山」でしか見られないオリジナルの夜景と言えるでしょう。まさにナイトハイキングならではの絶景ですね。
まだまだメジャーにはなっていない「ナイトハイキング」ですが、一歩踏み出してみれば、そこには見たことのない美しい景色と非日常の時間が待っています。今回紹介した「継鹿尾山」の夜景こそ、それを物語ってくれるでしょう。茜色に染まり行く伊吹山と街、そして次第に灯る明かり。その時間変化は、声にもならない感動的な一つのストーリーです。
登りやすい靴や服装、そしてライトを揃えてぜひ一度トライしてみてくださいね!不安な方は、一度日中に登ってみることをおすすめします。
住所:愛知県犬山市大洞善師野大平
アクセス:名鉄犬山駅駅から犬山浄水場奥の登山口まで車で10分。登山口から山頂まで徒歩30分
2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
継鹿尾山 / 犬山浄水場奥の登山口
https://nighthiking.jp/yakei/tsugaoyama/
【トラベルjp・ナビゲーター】
土庄 雄平
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