2021-06-18
南伊豆町の「ヒリゾ浜」は、抜群の透明度と魚影の濃さを誇る秘境の浜。期間限定の渡し船でしか行くことができず、手つかずの美しい自然が残ります。2022年の渡し期間は、7月1日〜9月30日の予定。
黒潮の通り道のため、南国のカラフルな魚や大物など、多種多様の生き物を見ることができ、国内屈指のダイビング・シュノーケリングフィールドとして大人気!子供さんと磯遊びや海水浴を楽しみたいご家族にもお薦めです。
「ヒリゾ浜」は、伊豆半島のほぼ最南端に位置する、南伊豆町の中木にあります。
切り立った崖に阻まれて、陸続きでありながら、船でしか行くことができません。そのため、手つかずの自然が残り、水の透明度は抜群で全国的にも有名!今、もっとも注目されている美しい浜のひとつです。
2018年放送のフジテレビ系の『さまぁ〜ずの神ギ問』で、透明度を基準に日本各地の海を調査した結果、沖縄の海に混じり、本州で唯一、トップ10入り(6位)しました。
この透明度は、黒潮の通り道であることをはじめ、周囲に川が無い・普段は立入禁止・国立公園内など、多くの条件が重なった賜物です。
魚影の濃さは伊豆半島随一。穏やかな入り江・深いドロップオフ(崖)・早い潮流の水道と、伊豆の海の魅力が全て揃っており、シュノーケリングポイントとして大人気!
水面を見るだけでも、たくさんの生き物を観察できます。子供さんとの磯遊びにも最適ですよ。
「ヒリゾ浜」は、ゴロタ(丸みを帯びた石)の浜。マリンシューズ・長袖のラッシュガード・手袋(軍手)は必須です。流れが速い所もありますので、子供さんやシュノーケリング初心者のかたは、必ずライフジャケットやウォーターベストを着用しましょう。
また、日影がほとんど無いので、ビーチテントの持参がお薦め。シートはクッション性があるほうが快適です。
中木港に到着したら、まずは受付に向い、乗船券を購入しましょう。
ガイドブックをいただけますが、「ヒリゾ浜」で見られる魚やシュノーケリングのポイント、注意点などが掲載されているので必見!その日の干潮・満潮・透明度・水温などの情報も掲示されていますよ。
「ヒリゾ浜」は、今や大人気のスポット。本格的な海水浴シーズンになると、非常に混雑します。そのことを念頭におき、何事も早めに行動することをお薦めします。
秘境感いっぱいのロケーションも、人気の理由。でも、自然のままの浜には、トイレ・シャワー・売店などの設備はありません。乗船前に、トイレの利用・飲物の購入など、最低限の準備をしておきましょう。
そうはいっても、当日に限り中木港と浜を何度でも往復できるので、それほど心配する必要はありません。5分ほどの乗船時間で、運行間隔も短く(2〜5分おき)、すぐにトイレや食事に戻ることができますよ。
渡し船の発着場は、受付や駐車場のすぐそばにあります。用意されたライフジャケットを着用したら、いざ出航!
短い時間ですが船旅も楽しめるので、ちょっと得した気分になれますよ。子供さんにとっては、楽しいアトラクションかも。途中の景観も素晴らしく、浜が近づいてくるにつれ、ワクワク感が高まります。
海況によっては、大きく揺れたり、波の飛沫がたくさんかかる時もあります。荷物を海に落としたり、カメラなどを濡らさないようにご注意ください。
「ヒリゾ浜」は、約250mほどのこじんまりした浜。でも、目の前の海は、目を見張るほどの透明度!とても本州にいるとは思えません。特に下り潮(東京方面に流れる潮)の時は最高で、ひと目見れば、忘れることができないほどのインパクト!
正面にある巨大な岩(根)は、大根(おおね)島と呼ばれています。その手前の水道は、遊覧船の航路になっており、1時間に1回ほどの間隔で、通過していく様子を眺めることができますよ。(※遊覧船の詳細は、記事下の「この記事の関連MEMO」より別記事でご覧ください)
ちょっと潜っただけでも、青い宝石のようなソラスズメダイや縞模様のカゴカキダイをはじめ、たくさんの種類の魚を見ることができます。自分のシュノーケリングレベルに合わせ、無理なく楽しみましょう。
遠浅で、生き物がたくさんいるので、子供さんとの磯遊びにも最適!できれば、干潮を狙って訪れるのがお薦めです。広い範囲で水かさが浅くなり、水中の生き物が手に取るように見えて、まさに自然の水族館ですよ。
船着き場のすぐ前にある「平五郎岩」は、中が向こう側に貫通した大きな洞窟になっており、浜でも強烈なインパクトを放っています。
航路側の壁面にはカラフルなソフトコーラル(柔らかいサンゴ)を見ることができ、可愛らしいミナミハコフグの幼魚などもいて、さっそく南国の海の中にいるような気分を味わえますよ。浜のすぐそばなので、泳いでいても安心感があるのが嬉しいところ!
ヒリゾ浜のいちばんの見どころは、なんといっても「小通り」。大根島と浜の間を通る狭い水道で、水質は一番!遠くから眺めても、美しさがよく分かります。
ただし、潮流が非常に速く、大根島近くは遊覧船の航路(遊泳禁止区域)になっています。シュノーケリング上級者向けのポイントなので、初・中級者が泳ぐ時はガイドさんを付けましょう。
いちばん外側の岩礁「沖ハヤマ」の外洋側にあるドロップオフ(断崖)は、シュノーケリング上級者に人気!最深部が約21mもあり、ヒリゾ浜では最も魚影が濃い所です。外洋から来たカンパチのような大物や、アオウミガメを見ることができるかも!
その手前の大きな岩礁「丘ハヤマ」などには、造礁サンゴ(浅い海に住むサンゴ)も群生しています。弱い生き物ですので、触れないように静かに観察しましょう。
渡し船の欠航や浜止め(入場規制)で、ヒリゾ浜で泳げない日もあります。そんな時のお薦めが、中木港にある「トガイ浜」。
駐車場から歩いて行けるうえ、波が静かで、渡し船が欠航になっても、泳げる場合が多いお助けスポット。ヒリゾ浜ほどではありませんが、透明度が良好で魚も多く、磯遊びも楽しめます。
浜へ向かう歩道では、伊豆半島ジオパークのジオサイトであるダイナミックな柱状節理(下の写真)を、真近で観察することができますよ。
(※2022年はトガイ浜への歩道が通行止め。航路に出ないようにブイ内を遊泳して浜へ行くことは可能)
浜止めの場合、町内のもうひとつの船でしか行けないビーチ「谷川浜」へ行く選択肢もあります(渡し期間:2022年7月9日〜9月10日予定)。
渡し船の発着所がある妻良港には、毎年7月中旬〜8月下旬に「海上アスレチック」(※2022年は中止)が設置され、ご家族連れに人気!しかも港内は穏やかで、泳げない日は滅多にありません。
谷川浜・妻良海上アスレチックについては、別記事で紹介しています。記事下の「この記事の関連MEMO」よりご旅行の参考にぜひご覧ください。
本格的な海水浴シーズンになると、平日でも朝7時(土日やお盆は朝5時)には、駐車場が満車になることがあります。駐車場が空いてくるお昼過ぎに訪れたり、中木港の民宿に前泊することも考えましょう。
実は、ヒリゾ浜のシュノーケリングは9月がお薦め。夏休みが終わって混雑が緩和することもありますが、最も水温が高くなるので、南国から来る季節回遊魚も多く見られ、透明度も増してきます。
渡し船の運行情報をはじめ、ヒリゾ浜に関する詳細は、「仲木へ行こうよ!」に掲載されます。記事下の「この記事の関連MEMO」よりアクセスできますので、お出掛け前にぜひご覧くださいね。
住所:静岡県賀茂郡南伊豆町中木
渡し期間:2022年7月1日〜9月30日(予定)
渡し時間:
・7月1日〜7月15日 8:30〜16:30
・7月16日〜8月31日 8:00〜16:00
・9月1日〜9月30日の土日祝 8:30〜16:00
・9月1日〜9月30日の平日 8:30〜16:00
渡し料金:大人(中学生以上)2,000円・小人(4歳以上〜小学生まで)1,000円
駐車料金:1日/2,000円
※遠方の駐車場、第4・5駐車場は1日/1,000円
駐車場有料期間:7月16日〜9月30日頃
電話番号:
・ヒリゾ浜渡し組合(渡し船について) 0558-65-1050 ※浜渡し期間の運航時間内
・中木区事務所(駐車場について) 0558-65-0829
通常 9:00〜13:00(平日のみ不定休・土日祝休)
夏季 9:00〜16:00(平日のみ不定休・土日祝休)
※受付が混雑している場合、対応できないこともあります。
※ヒリゾ浜の情報は、WEBサイト「仲木へ行こうよ。」などでご確認ください。
アクセス:
・東京から特急踊り子号で伊豆急下田駅まで2時間45分、伊豆急下田駅よりバスで約45分、中木港より船で約5分
・東名沼津IC・新東名長泉沼津ICより国道414号線経由で約2時間30分、中木港より船で約5分
※カーナビの設定は、中木マリンセンター(南伊豆町中木48-1)にするとわかりやすいです。
2022年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
仲木へ行こうよ。
http://nakagi.jp/
船でしか行けない絶景ビーチ・南伊豆の秘境「谷川浜」へGO!
https://www.travel.co.jp/guide/article/33457/
伊豆最南端の超絶景!「石廊崎岬めぐり遊覧船」で海から楽しむポイント
https://www.travel.co.jp/guide/article/28041/
「石廊崎オーシャンパーク」石廊埼灯台に石室神社!伊豆最南端の絶景へGO!
https://www.travel.co.jp/guide/article/38179/
【トラベルjp・ナビゲーター】
波奈 美月
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