2024-01-26
7〜10月は日本の台風シーズン。特にお盆休みやシルバーウィークのある8月と9月は、台風が発生する頻度の高い時期です。旅行出発日に台風が直撃する可能性も高く、沖縄や台湾旅行では現地滞在中に台風が来てしまった、なんてことも。
台風で旅行中止をする場合、航空券や鉄道のきっぷ、パッケージツアーなどのキャンセル料はどうなるのでしょうか?どのように対処すればいいのでしょうか。詳しくご説明します。
台風が接近している場合、出発近くになってから運航するかどうかの判断をする航空会社が多いです。進路が外れることもあるため、数日前から欠航を決めることはほぼありません。ましてや来週の予定、となると難しいのです。
出発日前日くらいには運航状況が決まる場合が多いので、空港のHPや航空会社HP、ニュースなどで最新情報を確認しましょう。ご自身の搭乗便が欠航になっていなければ空港へ向かいますが、状況によっては直前に欠航、風雨が収まるのを待って遅れて離陸、ということもあるかもしれません。
鉄道各社では、台風の進路によって計画運休を決定することが増えてきました。計画運休が決まっていなくても、進路予想次第で事前に「無手数料できっぷの払い戻しが可能」と発表されることがあるので、鉄道各社のHPや駅の掲示を確認しましょう。
運休は完全に列車の運転を行わない、という意味になりますが、運転見合わせの場合は、状況によっては運転再開する可能性があります。後続の列車に振り替える場合は、駅窓口で相談しましょう。空きがあれば指定席を取り直してもらえます。
指定席特急券を持っているのにたまたま来た列車の自由席に飛び乗った場合、指定席料金については払い戻しはされません。
列車の運転見合わせが決まるときっぷの発売は中止され、購入済みのきっぷは手数料なしで変更、払い戻されます。
新幹線や特急列車に乗っていて台風の影響で2時間以上遅延した場合は、特急・急行料金のみ払い戻されます。時間はかかったものの目的地に到着はできているため、移動の対価である乗車券は払い戻されません。
乗車している列車が途中で運転を取りやめた場合は後続の列車に乗車するか、旅行を中止して出発駅に同じルートで戻る、別経路で戻る、など様々なパターンが想定されます。鉄道各社HPを確認するか、乗務員または駅係員にお尋ねください。
パッケージツアーは基本的に利用する交通機関の決定に準ずるとはいえ、旅行会社ごとの判断となるため対応はまちまち。早々と催行中止を決定することもあれば、ギリギリまで判断を待つ場合もあります。
出発日に台風が直撃して出発できなければ、手数料なしでキャンセルできることがほとんどです。旅行者自身でホテルに取消の連絡、鉄道を使ったツアーでは駅の窓口へ行ってきっぷに運休証明の印をもらわないといけない、というように手続きが必要な場合もあるので、旅行会社に確認しましょう。
台風の影響で旅行できなかった場合、旅行先で手配しておいたホテルやレンタカー、オプショナルツアーなどのキャンセルはどうすればいいでしょうか?
台風で行けないと分かった時点で速やかにキャンセルの連絡をしましょう。旅行会社経由で手配したものは、旅行会社に確認を。
基本的には各会社、各施設の判断となりますが、この場合のキャンセル料が免除されるとは言い切れません。台風は自然災害のため、運航・運休になってしまったことは交通各社の責任ではないからです。旅行できなくてがっかりする気持ちに追い打ちをかけるようですが、「キャンセル料が発生する可能性がある」という心づもりをしておきましょう。
キャンセル料は日付が迫るにつれて高額になるため、台風予想が出ていたら早めに取りやめる決断をするのも肝要かもしれません。
現地滞在中に台風が直撃してしまったら、交通機関は先述と同じように手続きが必要です。
パッケージツアーで利用する航空券やきっぷは団体用の特殊なものなので、通常の扱いとは異なります。まずは旅行会社に判断を仰ぎましょう。旅行会社から出発前にもらう資料に、コールセンターや現地ツアーデスクなど、緊急時の連絡先が記載されています。
ただし連絡がつかないという可能性もあるので、その場合は空港や駅へ向かうという手段も。決して無理はせず、安全に配慮して移動してください。
台風が確実に直撃するから早めに帰る、という場合はツアー用の航空券、きっぷの変更は利かないため、自腹で購入することになります。
もし運航・運転再開の見込みが立たない、便の振り替えが後日になってしまった場合は、ホテルを自力で確保する必要があります。このときの交通費、宿泊代は各自負担です。運が悪いとホテルが全く取れず、空港で一晩を明かすことになる可能性も……。
状況が分かった段階で、早めに宿泊施設を手配するようにしましょう。それまで泊まっていたところに問い合わせてみるといいかもしれませんね。旅行予約サイトでは当日の宿泊予約ができるホテルが掲載されていることもあるので、チェックしてみましょう。
台風になるべく巻き込まれないために、旅行計画の段階からしっかり準備をしておきましょう。
・旅行は台風シーズンを避ける
・台風シーズンに旅行する場合は、北海道など影響の少ないエリアにする
・いざという時の緊急連絡先・連絡方法を調べておく
・台風の発生状況、進路予想をこまめにチェック
・帰国日が延びても仕事や学校に影響がないよう、余裕のある日程を組む
・直撃の可能性が高いと判断したら、無理せず事前にキャンセル
なお、自宅から空港、駅までの交通機関が台風で遅れ出発時刻に間に合わなかった場合は、無断キャンセル扱いになり払い戻しはできません。そんな時、キャンセル料を補償してくれる保険があります。お守りとして入っておくと安心ですね。
※本記事は台風での欠航、運休、遅延について概要を説明したものです。各社、また状況によって対応は異なりますので、ご自身で必ず確認してください。
【トラベルjp・ナビゲーター】
トラベルjp 編集部
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