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シンガポールのインターネット事情 Wi-Fiは準備すべき?

2024-03-15

近代的なホテルと摩天楼、そしてその麓に残るローカルなお店の味わい…新旧の魅力で観光客が絶えないシンガポールはIT先進国でもあり、訪れると一歩進んだ人々の生活に驚かされます。
そんなシンガポールなら今やほとんどの旅行者が利用するインターネットの環境も期待できそうですが、実際はどうでしょう?
今回はシンガポールのインターネット事情とともに、レンタルWi-FiやSIMカードの必要性などをご紹介!

シンガポールのインターネット事情

レストランの口コミ、地図のナビ、SNSのアップ…海外旅行でインターネットが使えると、よりスムーズでガイドブック以上のディープな旅が楽しめます。
シンガポールでは政府が無料Wi-Fiを提供しており、「Wireless@SG」というステッカーが貼られた場所がそのフリースポット。通称「Hot Spot」と呼ばれています。チャンギ空港、ショッピングセンター、MRT(地下鉄)の駅、ファストフード店などあらゆる場所にフリーWi-Fiがあり、政府と各商業施設が提供しているものを合わせると、その数はおよそ10,000カ所!シンガポールの小さい国土からするとまさに全域と言ってもいいでしょう。
またインターネットのスピードを測る「ワールド・ワイド・スピードリーグ」で、2019年にシンガポールは2位という快挙も誇っています。

シンガポールの繁華街オーチャードにあるショッピングモール「パラゴン」や観光案内所には、無料でインターネットを利用できるパソコンが設置。時間制限はあるものの、道中に調べたくなったあれこれを涼みながら大画面で検索できる場所は、1日歩き回る観光客にはまさにオアシス。
この恵まれたネット環境の中、実際にインターネットを使う方法やどういう場合にレンタルWi-Fiが必要になってくるかなど、具体的に見ていきましょう。

方法1:フリーWi-Fiに接続する

最も手軽にインターネットに接続する方法はフリーWi-Fiを利用することです。利用する場合は基本的に「ID(ユーザーネーム)」と「パスワード」の2つの入力が必要。主な無料Wi-Fiスポットでの接続の仕方を押さえておきましょう。
【Wireless@SG】
チャンギ空港の税関を通過するとインフォメーションが見えます。そこでパスポートを提示するとIDとパスワードが記載されたメモがもらえます。自分のスマホやタブレットでWireless@SGに接続すると、IDとパスワードの入力画面になるのでそこにメモ通りに登録すると完了。
【#WiFi@Changi】
チャンギ空港専用の無料Wi-FiもWireless@SGと同様にインフォメーションでパスポートを提示して、IDとパスワードのメモをもらうという手順です。
IDとパスワードは他にSMSで取得する方法もありますが、国際データーローミングの料金がかかるので、インフォメーションでやりとりする方が無難です。

【商業施設のWi-Fi】
ショッピングモールやカフェなどでWi-Fiに繋ぐ場合はパスワードが必要ない場合も。もしパスワードが求められるような場合は、お店のインフォメーションや店員さんなどに直接尋ねましょう。
【ホテル】
ホテルも無料でWi-Fiが使えるところがほとんど。パスワード等はチェックイン時に説明されるか、客室に接続方法の案内があります。小規模のホテルはWi-Fiが有料の場合もあるので、予約サイトの設備情報などで無料Wi-Fiが使えるか確認を。観光中はスマホは金庫に入れて持ち歩かないという人にとっても、最低限ホテルに戻った時にネットが使えると何かと便利です。

方法2:海外用Wi-Fiルーターを日本でレンタルする

無料のWi-Fiスポットを探して度々ログインするのが面倒、地図のナビを頻繁に使う、到着したらすぐに使いたい…など常時ネットと繋がる環境にしたいなら、Wi-Fiルーターのレンタルがおすすめ。
レンタルWi-FiはWEBで事前に申し込み、成田・羽田空港などの主要国祭空港なら当日空港で受け取り、帰国後に空港にて返却。宅配でのやり取りも可能です。プランごとに1日の使用量が制限されているので、使い過ぎて多額の請求がくるという心配もありません。会社によってレンタル料は異なりますが、1日300MB(4G)でだいたい1,000円程度というものも。Wi-Fiのルーターに繋げられる端末は最大で5台。同行者と割り勘で払うとかなり安上がりになります。
ただし弾丸旅行で0泊3日というような旅程の際、1日だけWi-Fiが必要なのに日本で借りると3日分もレンタル料を支払うことに。そのような場合は現地で1日だけWi-Fiをレンタルする方法もあります。

方法3:現地のプリペイドSIMを購入する

SIMフリーのスマホをお持ちなら、プリペイド式のSIMカードが便利。自分のスマホ内のSIMカードをシンガポール用の使い切りSIMカードと入れ替えるだけで、現地でも常にネットに繋がったままに。Wi-Fiと違って、ルーターやルーターの充電器などを持ち歩かずに身軽に観光できるところも魅力の1つ。
プリペイド式のSIMカードはネットやチャンギ空港で購入が可能。7日間100GBでS$12(約1,330円)くらいのものなどがあり、レンタルWi-Fiのように受取手数料や補償のオプションがないのでトータル的に安上がりになることが多いです。現地で購入する方が価格が安いことが多く、お店によってはSIMカードの入れ替え作業までしてくれるところもあります。
ネットで買った場合やお店がSIMカードの入れ替えをしてくれない場合は、自分でやることに。端末のメーカーによってスロットの位置が違ったり、スマホ購入時に付属されているSIMを取り出す器具が必要だったりするので、初めて交換する場合は予習をした方がよいでしょう。
なお端末本体に埋め込まれたチップに、契約者の情報をデータとして内蔵するeSIM対応のスマートフォンであれば、データを書き換えることでSIMカードを入れ替える必要なく、料金プランを切り替えることができます。

方法4:各携帯電話会社の海外パケットサービスを利用する

Wi-FiのルーターもSIMカードも用意せずに、そのまま自分のスマホを海外で利用できる定額制の海外パケットサービス。自分の利用している通信会社に事前に申し込むことで利用でき、定額制なので使いすぎることもありません。
全体的に高額なイメージが強かった海外パケットですが、今では1日あたり1,000円以下というプランを出しているところも。契約しているキャリアによって料金や容量が違うので、利用を考えている場合は各通信会社に確認を。

旅行スタイル別で見るインターネット利用方法

以上4つの方法をご案内いたしましたが、最後に旅行スタイルごと、またインターネットの使用頻度や目的に合ったオススメのプランをご紹介。
【添乗員同行ツアー】
次々と目的地へ連れて行ってくれるので、自分でレストランや交通手段を調べる必要がほとんどありません。よって常にインターネットに繋げておく必要性はあまりないでしょう。1日1回くらいのメールチェック程度ならホテルや公共施設の無料Wi-Fiで十分。
【フリープラン、個人手配】
「この周辺で今お昼を取りたい」「現在地からホテルまで帰る道を知りたい」など旅行進行中にピンポイントの細かい情報収集をするなら、レンタルWi-Fiや現地SIMカード、eSIMがあると安心。空港や動物園など市内から離れた観光地もあるシンガポールではタクシーに乗ることも。Grab(旧Uber)のタクシー配車サービスアプリをいつでも利用できる状態にしておけば、事前に料金を確認した上で乗車でき、安心かつ動きやすいです。
【学生旅行】
大人数で行く学生旅行なら5台まで端末が繋げられるレンタルWi-Fiがおすすめ。使う人数が多い場合は大容量プランにするとよいでしょう。
【アジア周遊】
シンガポールと合わせて近隣国を周遊する場合、特に移動については随時念入りに調べたいですね。レンタルWi-FiやSIMカード、eSIMには1つで数カ国をカバーしている周遊用のものも。長期滞在の場合、Wi-Fiはレンタル料が嵩む傾向があるのでできればSIMカードやeSIMの方がおすすめ。

迷っているならレンタルWi-Fiを借りて快適な旅を!

実際にレンタルWi-Fiやプリペイド式のSIMカードを購入するとき、どの容量のプランで申し込んだらよいか迷いますね。例えば300MBなら、地図の閲覧なら約80回、LINEの送信であれば約15万回くらい使用できます。知らないことが多い海外なら普段より検索すべきことが多くなるので、自分がいつも使用している容量を参考に、それよりも少し余裕があるくらいのプランで考えてみてはいかがでしょう。
シンガポールはフリーWi-Fiスポットが多いですが、日頃からスムーズなネット環境で生活していると、ログイン作業やWi-Fiを拾うまでの少しの時間がもったい無く感じてしまいます。レンタルWi-FiやeSIMはそれほど高いものでもなく、手続きや設定も簡単。用意すべきか迷っている場合は、ストレスフリーな旅行のためにも思い切って借りてみては?
※本記事は概要を説明したものとなり、料金等はあくまでも一例となります。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

【トラベルjp・ナビゲーター】
木内 つばめ

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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