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晴れ祈願の生蓮寺に五條新町通り!奈良・五條ノスタルジック散歩

2021-07-10

奈良県五條市にある「生蓮寺」は、空海が晴天を祈願したことから“晴れ祈願の地蔵様”として知られています。また江戸から明治の建物が並ぶ「五條新町通り」は、旧街道の面影が色濃く残されています。さらに未成線となった幻の五新鉄道の遺構は鉄道ファン必見のスポットです。“てるてる坊主”が境内を彩る晴れ祈願の生蓮寺と、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている五條新町通りでノスタルジック散歩を楽しんでみませんか?

“てるてる坊主”が境内を彩る!晴れ祈願の寺院「生蓮寺」

写真:モノホシ ダン

奈良県五條市にある「生蓮寺(しょうれんじ)」は、高野山真言宗の寺院で、今から約1200年前の平安時代初期、嵯峨天皇が皇后の安産祈願のため地蔵菩薩像を安置したのが起源です。
山号の「寄足山(よらせざん)」は、のちに弘法大師空海が高野山開創の時に立ち寄ったことに由来します。
またその際に、空海が道中の“晴れ祈願”のために一寸八尺の小地蔵を彫刻し、本尊胎内に安置したことにより「晴れ祈願のお地蔵様」としても親しまれています。

写真:モノホシ ダン

生蓮寺の境内は、夏になると約1000体以上の「てるてる坊主」で彩られます。これは、2016年(平成28年)に大阪府立大学の学生たちが堺市の商店街のイベントで製作したてるてる坊主を奉納したのが始まりです。以降、同寺の夏の風物詩となっていて、今では全国から広く募集しています。
顔や願い事は、てるてる坊主に自由に書き入れましょう。奉納は、送料製作者負担の郵送か、参拝時に本堂前の吊り下げ所につるすかのいずれかです。
最終的には、てるてる坊主は本堂で保管し、翌年3月24日にお焚き上げされます。なお、てるてる坊主のサイズや募集期間など詳細は、関連MEMOの生蓮寺のホームページをご覧ください。

写真:モノホシ ダン

また生蓮寺は、寺名に「蓮」が入っているように、ハスの名所としても知られています。生蓮寺住職の高畑公紀さんは、ハスの造詣が深く(生命科学博士)、『見る、育てる、味わう、五感で楽しむ蓮図鑑』(淡交社)という本も書かれ、今もハスの改良に努められています。
境内には、6月下旬から8月中旬(遅咲き品種は10月)まで、約120品種、250株のハスが咲き乱れます。てるてる坊主とあわせて鑑賞してみてはいかがでしょうか。

慈悲のまなざしが印象的なご本尊「子安雨晴地蔵菩薩」

写真:モノホシ ダン

生蓮寺のご本尊の「子安雨晴地蔵菩薩」は、3mを超える大きなお地蔵様でとてもお優しい顔をしておられます。参拝者に慈悲のまなざしをなげかけておられるのを拝すると、気分がとても落ち着きます。

写真:モノホシ ダン

また、生蓮寺は、和歌山県、奈良県、大阪府にまたがる地蔵霊場「ぼけよけ二十四地蔵尊霊場」の第九番霊場でもあります。美しいハスの花と地蔵尊の組み合わせは、極楽浄土を連想させます。

写真:モノホシ ダン

生蓮寺の御朱印(300円)は、書き置きで日付は自分で記入するセルフ式です。「晴れ祈願の地蔵様」がおられる生蓮寺で、疾病退散や世界平和を祈願してみてはいかがでしょうか。
<生蓮寺の基本情報>
住所:奈良県五條市二見7丁目4-7
電話番号:0747-22-2218
拝観時間:9:00〜17:00
拝観料:無料(本堂のみ500円)
アクセス:JR和歌山線「大和二見駅」から徒歩約7分
車利用の場合は、無料駐車場利用

ノスタルジック散歩が楽しめる「五條新町通り」

写真:モノホシ ダン

生蓮寺参拝のあとは、徒歩で約20分の「五條新町通り」に行ってみましょう。重要伝統的建造物群保存地区に選定されている五條新町通りは、約900メートルの通り沿いに江戸から昭和にかけての建築が残り、各町家はいまも変わらず生活の場として営まれています。
1975年(昭和50年)の調査では、江戸時代の建物が77棟、明治時代の建物が19棟確認されています。

写真:モノホシ ダン

五條新町通りは、どこを撮っても絵になりますが、その中でもっとも有名なフォトスポットが「餅商一ツ橋」です。
大正時代から約100年続く手作りのお餅屋さんでしたが、平成の御代と時を同じく閉店しました。その後、2022年2月11日にチョコ専門店に生まれ変わり、地元の人々や観光客に、引き続き甘味を提供しています。
<chocobanashi 一ツ橋チョコスタンド店の基本情報>
住所:奈良県五條市五條1丁目3-1
電話番号:050-1443-0553
営業日:金・土・日・祝
営業時間:11:00〜17:00
アクセス:JR和歌山線「五条駅」から徒歩約12分

写真:モノホシ ダン

無料で内部を見学することのできる「まちや館」は、幕末の建築。初代法務大臣として、日本国憲法の署名に名を連ねた木村篤太郎の生家です。篤太郎の二畳一間の勉強部屋や、新町ゆかりの品々を展示しています。
<まちや館の基本情報>
住所:奈良県五條市本町2-6-6
電話番号:0747-23-2203
開館時間:10:00〜17:00(4月〜10月)10:00〜16:00(11月〜3月)
休館日:月曜日 年末年始
アクセス:JR和歌山線「五条駅」から徒歩約12分

鉄道ファンの必見スポット!未成線の遺構「幻の五新鉄道跡」

写真:モノホシ ダン

ほかにおすすめの立ち寄りスポットとしては「まちなみ伝承館」が。明治から大正期の建築で、以前は医院に使用されていた町家。土間ギャラリー、手工芸や絵画などの展示などのほかに、トイレ、駐車場が整備されていて、五條新町の散策の拠点としても利用できます。
<まちなみ伝承館の基本情報>
住所:奈良県五條市本町2-7-1
電話番号:0747-26-1330
開館時間:9:00〜17:00(入室は16:00まで)
休館日:水曜日 年末年始
アクセス:JR和歌山線「五条駅」から徒歩約15分

写真:モノホシ ダン

ところで、五條では、「幻の五新鉄道」と呼ばれる鉄道跡があります。奈良県五條市と和歌山県新宮市の約100kmを結ぶ鉄道として、旧国鉄時代に計画・着工されながら実現しなかった“五新鉄道”です。
当時は林業が盛んな時代で、木材輸送のルートの確保のために、1939年(昭和14年)に着工されましたが、太平洋戦争が始まると資材不足等の理由で工事は中断。
戦後、工事が再開されたものの旧国鉄の経営悪化などもあり建設を断念、鉄道跡にはトンネルや巨大な橋脚が残されました。五新鉄道跡の橋脚の見学は、吉野川堤防の遊歩道上から、または、新町通りの寿命川に架かる神田橋からがオススメです。
<旧国鉄五新線未成線鉄道構造物群(幻の五新鉄道)基本情報>
住所:奈良県五條市新町1丁目10-20
アクセス:JR和歌山線「大和二見駅」より徒歩約10分

写真:モノホシ ダン

国道24号線沿いにある「リバーサイドHOTEL」の屋上からも、古代ローマの水道橋を彷彿させる五新鉄道跡の橋脚を見ることができます。またここからの眺めは、智辯学園高等学校(奈良県五條市)が、奈良県代表として甲子園に出場する際に、NHKの出場校紹介としておなじみの光景になっています。

「リバーサイドHOTEL」で自慢の懐石料理をいただこう

写真:モノホシ ダン

新町通り散策のランチスポットでは、新町通りの二見神社御旅所から徒歩約5分のところにある「リバーサイドHOTEL」1階の和風レストラン“花ふぶき”がおすすめ。

写真:モノホシ ダン

「花ふぶき」では、リーズナブルな価格で、色々な懐石料理が頂けます。なおメニューは季節によって異なります。ゆったりとした空間で季節感あふれる料理を味わってください。
<リバーサイドHOTELの基本情報>
住所:奈良県新町2-1-33
電話番号:0747-25-1555
アクセス:JR和歌山線「大和二見駅」より徒歩約5分
車利用の場合は、無料駐車場利用

写真:モノホシ ダン

リバーサイドHOTELでは、併設の天然温泉「金剛乃湯」で、日帰り入浴を楽しむこともできます。開放感あふれる露天風呂など多彩に楽しめる様々な浴場があります。
<金剛乃湯の基本情報>
住所:奈良県五條市新町2-1-33
電話番号:0747-25-1126
営業時間:11:00〜23:00(最終受付22:15)
定休日:毎月第一火曜日
日帰り入浴料:大人700円(中学生以上)子供350円(幼稚園・小学生)

生蓮寺や五條新町でノスタルジック散歩を楽しもう

いかがでしたか。本文ではご紹介できませんでしたが、ノスタルジックな雰囲気ただよう五條新町では、ほかにも町家を利用したカフェやご当地グルメの「柿の葉すし」をいただけるお店もあります。
“晴れ祈願の寺院”生蓮寺や五條新町通りで、美しいハスの花やノスタルジック散歩を楽しんでください。
2022年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
生蓮寺(外部リンク)
https://www.ozizou.jp/
まちや館(外部リンク)
https://www.city.gojo.lg.jp/soshiki/bunka/2/index.html
まちなみ伝承館(外部リンク)
https://www.city.gojo.lg.jp/soshiki/bunka/1_2/index.html
五條新町通り(外部リンク)
http://gojo-sin.info/
リバーサイドHOTEL(外部リンク)
http://www.riversidehotel.co.jp/

【トラベルjp・ナビゲーター】
モノホシ ダン

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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