『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『アリス・イン・ワンダーランド』をはじめ、ユニークでファンタジックな世界観とイマジネーション豊かなビジュアルで、世界中の映画ファンの心をとらえ続けるティム・バートン監督の最新作は、ディズニー史上最も奇妙な“白黒3D“ワンダーランド『フランケンウィニー』。
孤独な少年ヴィクターと≪禁断の実験≫によって甦った愛犬スパーキーとのピュアな愛が、街中に大事件を巻き起こすちょっと奇妙で心沸き立つ冒険ファンタジー。本作のインスパイア・ソングをあの木村カエラさんが書き下ろし、話題となっています!そこで今回、木村カエラさんに作品の魅力とインスパイア・ソング「WONDER Volt」についてお話を聞きました。
●木村カエラさんはティム・バートン監督の大ファンと聞いています。映画『フランケンウィニー』を観た感想は?ティム・バートン監督の好きなところの1つは、ダークさの中にちゃんと光のあるところで、今回ももちろんその要素がいっぱいつまっていて良かったです。すごく感動し、最後は元気になって観終えることができました。
●木村カエラさんが思うティム・バートン監督の作品の魅力とは?特にお気に入りの作品があれば理由と一緒に教えてください。ヘンテコなキャラクターがいっぱい出てくるところです。アニメーションでは、特に、出てくるキャラクター全員がサブのようなキャラクターで作られていて、その感じがたまらなくツボなんです。その世界観が好きですね。
好きな作品は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』と『シザーハンズ』です。思いつきもしないような映像だったり、その中にある物語が現実世界からかけ離れていて、夢の世界へ連れてってくれる感じがいいですね。
●『フランケンウィニー』のインスパイア・ソングへの参加が決まった時のお気持ちを教えて下さい。ものすごく嬉しかったです。「えっ!何て!?」って聞いてしまうような感じでした。夢のようです。
●インスパイア・ソングの詞の中で、特にこだわったところは?(普段比べて違う点など)今回スパーキーの可愛さやキャラクターを、みんなに知ってほしいという想いから歌詞を作っていったので、スパーキーの特徴をたくさん言葉として曲中に入れられればいいなと思いました。この作品は大人も子供も大勢の方が観ると思うので、濁音の多い言葉だったりと子供が聞いても面白く感じたり、聞いて元気になるような歌詞を意識して作りました。
●どのようなところを特に意識して聞いて欲しいですか?もちろん私の歌詞も聴いてほしいのですが、今回音作りに関して絶対入れたいというイメージがあったので、いろんな音が入っています。のこぎりの音、雷が落ちる音、感電する音、それこそスパーキーの音も。それを探して欲しいなと思います。
●映画「フランケンウィニー」の魅力、見所を教えてください。映画を観て人それぞれ感じることは違うと思います。私が1番に感じたのはヴィクターがスパーキーを最初に亡くしてしまったとき、1人でずっと孤独になって考え込んでいたシーンがあるのですが、実験をしてスパーキーが最終的に甦り、それまで彼がずっと孤独の中で自分自身と向き合っていた結果生まれる希望というものが、すごく印象に残りました。
ちょっと辛いことや嫌なことがあったりしても、きちんと自分自身と向き合えば向き合うほど、希望というものが孤独の隣に必ずあるのだなと、今回映画を見て改めて感じました。私はそれを歌で届けたいと思いました。希望や光という要素がこの映画にはすごく入っているので、ぜひ観て頂きたいと思います。
作品情報『フランケンウィニー』
監督・製作ティム・バートン
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
12月15日(土) 3D・2D同時公開!
(ウーマンエキサイト編集部)