『ビギナーでもできる保存食 オカズデザインのつくっておく、とっておく』(NHK出版)
オカズデザイン“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに活動する「オカズデザイン」さんによる保存食本。“ビギナーでもできる”というだけに、とにかく簡単。「漬ける」、「干す」、「煮る/油煮にする」、「炒める/焼く/蒸す」の工程に分けて紹介されています。下準備を済ませて時間を置くだけ、それを使ったレシピも魅力的です。
レモンシロップや梅干しなどの定番メニューから、豚肉のリエット、豆のスープ煮など、洋風の保存食まで、今すぐ作りたくなるメニューが盛りだくさんです。
『毎日使いたい サルビア給食室の果実酒・果実酢・ジャム・シロップ』(家の光協会)
ワタナベマキストックおかずを得意とするワタナベマキさんによる、野菜や果物を使った保存食に特化したレシピブック。いちごジャムや梅酒などの定番から、いちじく酢、干しいも、パイナップルチャツネなど、”使っていない果物はないのでは?”と思うほど、豊富なラインナップ。
それぞれ簡単なステップで材料ごとに紹介されているので、たくさんいただいたときやあまったとき、ちょっと作ってみようかな、と手軽に始めることができそう。ワタナベさんの保存食では、『冷凍保存ですぐできる 絶品おかず』(家の光協会)もおすすめです。
『WECK COOKING』(京阪神エルマガジン社)ドイツで長く愛されている保存瓶「WECK(ウェック)」を使ったレシピ集。作ってから「WECK」の瓶に詰めて保存するだけでなく、保存瓶ごと煮たり、オーブンに入れて作る瓶詰め料理も紹介。料理家・冷水希三子さんによるレシピは、定番のジャムやコンポートから、ふろふき大根などの和食、ケーキやプリンなどのデザートまでと幅広く、簡単で見た目もおしゃれ。「WECK(ウェック)」自体も集めたくなります。
こうして並べてみると、同じ保存食をテーマにした本でも作り方の違いはもちろん、レシピのラインナップもさまざま。冷蔵庫に作っておくと、そのまま食べたりアレンジしたり、さっと使えて便利な保存食。一度はじめると、時候に合わせた野菜や果物、料理により敏感に暮らすことができそうです。
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『私の保存食ノート いちごのシロップから梅干しまで』(文化出版局) 佐藤雅子・
『季節の仕事』(天然生活ブックス) 松田美智子・
『ビギナーでもできる保存食 オカズデザインのつくっておく、とっておく』(NHK出版) オカズデザイン・
『毎日使いたい サルビア給食室の果実酒・果実酢・ジャム・シロップ』(家の光協会)ワタナベマキ・
『WECK COOKING』(京阪神エルマガジン社)(赤木真弓)