このお話は、2016年に作者のめいさんが保活をしていた頃のお話です。
■前回のあらすじ
希望の園とは違う新設園に内定するも事前情報が何もなく不安がつきまとう。そうこうしているうちに入園式となり…。
入園式の翌日から、さっそく慣らし保育がスタートしました。
産んでからこの方1日も離れたことがない息子と私は、保育園に預けるたびに毎朝2人でメソメソしていました。

なんなら息子の方が先に園に通うことに慣れ、親の私の方がグジグジ言ってる時期が長かったような…。
園から帰ってくる息子が、私の知らない匂いをまとっているのもまた切なくて、なかなか新生活に慣れない自分に頭を抱えていました。子どもと離れるのってこんなにも切ないものだったのか…!!

新設の園内は朝も夕方もバッタバタで、先生方は常に小走り状態。
今の私なら「先生方大変そう…、そりゃそうだよね…、いつもありがたいな」なんて、思えるようになったけれど、当時の私はまだまだ未熟で「こんなに余裕がなくて子どもたちは安全なのかな…?」なんて心の狭いことを考えていました。

今過去の自分を客観視してみると、大変さを知らないから完璧を求めていて、当時の私は厳しいなぁと感じます。
「この育児初心者が!! 理想なんか高めても子どもは保育はできないんだよ!! 」と、あの頃の私を往復ビンタしてやりたいです。それほど、まだ私は育児初心者だったのです。
そんなこんなで慣らし保育は終了し、本格的に始まった保育園生活。
以前お話した通り、息子の園には園庭がありません。そのため、外遊びは基本近所の公園に散歩がてら歩いていく事になります。園の目の前には大きな道路があり、大きな車もビュンビュン走っています。目には見えないけれど、きっと排気ガスも多いはず…。
不安要素がいっぱいで、怖いよぉ…!
改めて言いますが
子どもを預けて仕事ができることが、ありがたいことというのは十分理解しているんです。
しかし、初めての子どもを保育園に預けるという、私にとって一大決心な出来事にも関わらず、事前情報がゼロで、見学してきた理想の保育園生活とはかけ離れた現実に、とにかく困惑していたのです。
実際お散歩に行こうと準備をしていた時に、一瞬息子が外に出てしまい、気づくのが数秒でも遅ければ門の目の前を通る自転車とぶつかっていたかもしれないという事もありました。
何事もなくて本当に良かったよ…。

今すぐ仕事を辞める選択をしない限り、この悶々とした気持ちは解決しない。
でも今すぐ仕事は辞められない。
そうなると、もう自分の選択と息子の運を信じるしかない。でも信じるのって勇気がいるじゃないですか…! なにこの陳腐なセリフ…!
でももうここまで来たら私は仕事に行くしかない。
息子はこの保育園にお願いするしかない。
頑張るしかない!!
頑張れ息子! 頑張れ私!

こうして、ようやく覚悟が決まったのでした。
次に続く!!
※本連載で紹介する情報は、2016年時点のものです。
※詳細は住んでいる自治体の役所にご確認ください。
(めい)