■前回のあらすじ
入院中、子宮の戻りを確認するための処置や歩行訓練をし、母体の回復に努めます。
■元気な赤ちゃんの泣き声が聞こえると…ここの病院は基本的に無事に産まれたら母子同室で、お風呂の時や夜間のみ新生児室に預けるという形式でした。
出歩く余裕ができて周りが見えるようになると、その新生児室が自分の部屋の前にあることに気づき…。
みぞれは喉に挿管されているので泣けません。私はこの時、みぞれはもう泣けないかもしれないと思っていて、元気な赤ちゃんの声を聞くのがとても辛かったです。
■黒い感情が沸き上がる夫婦で幸せそうに新生児を抱いたり、カンガルーケアをしたり、普通のコットですやすや眠っていたり…。
そういったものを目にすると胸がズキッと傷んで泣きそうになるので、精神衛生上良くないと思い、見るのを一切やめました。
■自分を責めないように…私のせいで…という感情より、後遺症が残ったらどうしよう! とばかり思っていました。
産んですぐに離されたからいまいち母性というか、どこかピンと来ていなかったのかもしれません。
今も私のせいだとは思いません。
仕方ない! 事故だし!
※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
(あさのゆきこ)