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コロナ禍で増える子どものゲーム時間…一番の問題はスマホを手放せない親!?【パパママの本音調査】 Vol.380


イラスト:シャトーとん奈


新型コロナウイルスの影響で、これまでに比べて子どもが家にいる時間が長くなる傾向があります。そうなると気になってくるのはついつい長くなりがちなゲーム時間。それぞれの家庭では、一体どのような対策をとっているのでしょうか?

今回はアンケートを元に、子どもとゲームとの付き合い方について、考えてみたいと思います。

■6割が「ゲーム時間を決めている」と回答

アンケートでは、子どもがゲームをする時間を決めているかどうか聞きました。その結果、「決めている」と答えた人が62.5%となり、6割を超えました。

ただ、そのうち32.5%は「守られていない」と回答していて、約半数の家庭では、ゲーム時間の取り決めが形だけになってしまっていることがわかります。一方で、25.7%は「決めていない」と回答しました。そして、約1割に当たる10.1%の人は、「ゲームをしない」と答えています。

Q.お子さまのゲーム時間、決めている?
決めているが守られていない 32.5%
決めている 30.0%
決めていない 25.7%
ゲームをしない 10.1%
その他 1.8%


■「ゲーム時間を決めても守ってくれない…」

イラスト:シャトーとん奈


まずは、もっとも回答が多かった「決めているが守られていない」という声を見てみましょう。

決めても聞かないので無法地帯です。あまりにひどいときは、電源コードを隠したりコントローラーを隠したりしています」(静岡県 40代女性)

「決めていますが、ステイホームでどんどん時間がのびちゃってます。宿題してたまにお手伝いしてくれたらOKってことになってます」(神奈川県 40代女性)

「去年の緊急事態宣言の時に自由に使わせてしまった事を後悔してる。どんどん時間が増えて睡眠不足が激化。担任の先生に相談したら、うちの家だけじゃない、クラスのほとんどの子が抱えている問題だって言われた」(佐賀県 30代女性)

「やめる10分前から声掛けを始めますが、『セーブしてない』『新しいところ始まっちゃった』など、時間になっても言い訳ばかり。本人にやめる時間を決めさせてもダメで、強制的にやめさせると不機嫌に…」(神奈川県 40代女性)


アンケートでは、決めたゲーム時間を守れないという悩める親たちからの声が多く寄せられました。なかには新型コロナの感染拡大によって続く自粛生活によって、ゲームのルールが守れなくなったというコメントもあり、外出することがままならない中、子どもたちのゲーム時間が増えている現状が読み取れます。

さらに、「思春期の息子がゲーム依存症になってしまい大変でした。この世からゲームがなければと、何度思った事か…」というつらい体験談も寄せられていました。

筆者自身は、小3と年長の男の子がいますが、ふたりともゲームが大好きです。1日に45分までと決めて毎回アラームをセットしているものの、プレイの途中で鳴ると「今はやめられない」、「あとちょっとだけ」と、長引いてしまうことも少なくありません。なかなかゲーム時間をきっちりと決めて生活することは難しいなと、日々感じています。



■ゲーム時間のルールどうしてる?

(c)Creativa Images- stock.adobe.com


また、「ゲーム時間を決めている」と答えたのは、30.0%でした。どうやってゲームのルールを決めているのでしょうか。

「朝の支度が終わり、学校行くまでの短時間で毎日10分くらいですが、今のところ不服はなさそうです」(神奈川県 30代女性)

「ゲームは学校が休みの週末のみの1時間と決めています。もちろん、金曜日に出た宿題や月曜日の用意まで全て済んでから、という約束で」(宮崎県 30代女性)

「平日も休日も、1日1時間15分ゲームをやっていい事に決めています。時間がくると自動で電源スリープになるようにしていて、残り15分の通知が出ると、終わりへと向かうので、文句やイライラする事もありません」(神奈川県 30代女性)

「朝早起きして勉強したら朝7時までゲームOK。帰ってきて学校の宿題と習い事の学習をしたら1時間。ただし夜9時までには寝ることと決めたら、朝6時に起きて勉強するようになりました」(福岡県 40代女性)

「ゲームの時間を決めても守らないので、勉強の時間を決めています。勉強の時間に合わせて遊ぶので、結果的にはゲームの時間を制約できています」(三重県 40代女性)


コメントによると、時間を決めている家庭の多くは、ゲームをする時間帯も決めているようです。早起きして朝にしたり、夜寝る前にするなど、それぞれの生活リズムに合わせて、ゲームの時間とタイミングを定めていることがわかります。また、それを子どもたちもルールを守りながら上手にゲーム時間をとっていることが伝わってきますね。

■時間制限はなくてもルールはあり!

(c)UTS- stock.adobe.com


一方で、ゲームの時間を「決めていない」と答えたのは25.7%のパパやママたちです。どうやら、そこにはさまざまな事情が隠されているようです。

「時間を決めても、共働きのため常に見張っていられないので決めていません」(鳥取県 40代男性)

「制限時間は決めてないけど、『やる事をやってから自由時間』というルールだけは決めました」(神奈川県 40代女性)

「時間は特には決めていません。宿題と自主学習はすることと、30分くらいで一度目を休めるようには伝えています」(北海道 40代女性)

「ゲームの制限は特にありませんが、きちんと宿題や自学をしてからプレイすると本人が決めているようです。うちの子は、縛りがない方がゲーム依存しないような気もします」(千葉県 40代女性)

「やることやって、寝る時間さえ守ればOK。うちは父子で同じゲームを楽しんでいるので、コミュニケーションも取れるし問題ないかなと思ってます」(神奈川県 30代女性)


「共働き家庭でなかなか目が届かない」という意見は、おそらく多くの共働き家庭で同じ悩みとして持ち上がっていることと思います。

寄せられた声を読むと、多くの家庭ではゲーム時間は決めておらずとも、何かしらのルールは決めているようです。「やることをやったら」とか、「寝る時間を決めたら」など、条件付きでゲームができるようにすることで、ゲーム時間を制限していることがわかります。またゲームを長くやるために勉強に早く取り組むなど、モチベーションの上昇にも一役買っているといえそうです。



■ゲームをしない家庭の理由とは

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ここまで、ゲーム時間の制限についてパパとママたちのコメントをみてきましたが、約1割程度は、「ゲームをしない」と答えていました。

「そもそもゲームを持たせていません。寝る前に、親子で読書タイムを設けています」(長野県 40代女性)

「近年のゲームは高額過ぎて手が出ないです。今は小1なので基礎を固める大事な時期。宿題や読書をコツコツやる方を優先したいです」(岩手県 40代女性)

ゲームをする暇がありません。そんな忙しい毎日ですが、子どもたちは生き生きとしています」(京都府 40代女性)


ゲームがなくても、読書などの楽しみを見つけて、生き生きとする子どもたちの様子が思い浮かびますね。

■ゲームと付き合う上で大切なこと

(c)hakase420- stock.adobe.com



アンケートの結果からは約9割がゲームをしていると思われる中、どのようにすれば親子でゲームと上手に付き合っていけるのでしょうか。

「小学生の姉妹がいます。月曜に充電したら次は金曜まで充電できないルールを決めました。次の充電日を楽しみにしながら、時間を気にしてくれるようになりました」(青森県 40代女性)

「ゲーム時間は決めていません。自分の大切な時間の使い方の話をしているので、おのおの考えているようです。遅くまで起きていたら、朝起きれないし、ゲームばかりしていたら勉強できない。生きている時間の使い方を伝えています」(神奈川県 50代女性)

「大人だってスマホを手放せないんだもの、子どもになんか守るのは難しいですよね。近くにいる大人がいろいろな引き出しを持ち、常に新しい情報を更新して、子どもとともに悩んでルールを決めていきたいです」(茨城県 40代女
性)

「ゲームで友だちと会話ができるみたいで、不登校のお友だちと仲良くゲームしてたら元気に学校行けるようになったらしい。 悪い事もあるけどいい事もあると思う」(静岡県 40代女性)

「コロナ禍の今の世の中は、友だちの家にも行けなくて、あれもこれも ダメで、子どもがかわいそうだと感じます。いっそのこと、子どもにルールを決めさせてあげればいいのではないですか?もう少し、暖かい目で見てあげてください」(北海道 50代男性)


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ゲームは使い方によっては、親子や友だちでの大切なコミュニケーションツールになりえるという意見も多く目にしました。確かに我が家でもゲームに関する会話をすることが多く、「もう少ししたら攻略できるから頑張る」、「友だちと好きなゲームが一緒だった」などと、日常の中でゲームは子どもの大切なアイデンティティになっていると感じます。大切なのは、家庭内でルールを決めて、そのルールの範囲内でゲームと付き合っていくことなのではないでしょうか。また、そのルールも親が一方的に決めるのではなく、子どもの意見を聞きながら話し合って決められるといいのかもしれませんね。

最後に、このようなコメントも紹介させてください。

「我が子は『スクリーン依存症』のチェック表のほとんどに該当してしまい、子どもと何とか直そうと話し合っているところです。与える側の父親と管理する側の母親の考え方がなかなか一致せず、夫婦仲が悪くなりやすい傾向にも…。慎重に取り組んでいます」(岩手県 40代女性)

「高校生の子どもたちは小さい頃からルールを決めてやらせてきたので、今では注意をされることがほとんどない。一番ひどいのは夫。休みの日は一日中横になってスマホゲーム。一番守れてないのは子どもではなく夫」(千葉県 50代女性)


(c)mapo- stock.adobe.com


コメントをみていると、ゲームとの関わり方において、夫婦間で意見が違うという声や、パートナーのゲーム時間の長さに対して不満を抱いている人がいることがわかりました。

子どもも、親の方針が定まっていないと、戸惑うし、自分にとって甘い対応に従ってしまうでしょう。もし、ゲームとの付き合い方に悩みを抱えている場合では、子どもよりも先に、パートナーや祖父母など、子どもの周辺にいる大人たちで話し合うことから始めてみることが大切といえそうです。

ゲームをするかしないか、時間制限をするかしないかなど、親子によって正解の形は違うことでしょう。家族でもしっかりとコミュニケーションをとって、納得できる落とし所を探す必要があるのかもしれませんね。

Q.お子さまのゲームの時間、決めている?

アンケート回答数:5809件
ウーマンエキサイト×まちcomi調べ


(高村由佳)

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