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大皿料理を全部食べちゃう「食べ尽くし夫」 どうすればやめてくれるの?【ママのうっぷん広場 Vol.29】


イラスト:シャトーとん奈


食の好みや食べる量は人それぞれに違います。夫婦間でもめたことのある人もいるのではないでしょうか? 中には、大皿に盛った食事など全てを食べ尽くしてしまう「食べ尽くし夫」に悩んでいるママも少なくないようです。今回は、ウーマンエキサイトアンケートに寄せられたエピソードの中から「食べ尽くし夫」についてご紹介します!

■食べ尽くし夫の実態やいかに

ママたちはどのようなタイミングで、「食べ尽くし夫」に対して悩んでいるのでしょうか。アンケートからご紹介します。

「家の旦那は大皿で食事のおかずを出すと、あるだけ全てを食べてしまいます。あとから食卓に着くと、おかずがない事、または少ない事多々ありました。」

「朝食用のパンをストックしたいのですが、夕食後なのにも関わらずパンがあれば必ず食べる。買っても買ってもきりがない!」

「お弁当用に取り分けておいても、翌日用の献立用に買いだめておいても、すぐに食べてしまいます」

「週末に食べるためにアイスを冷凍していたのに、食べられてなくなっていた。犯人は旦那。今まで何度も弁当用の作りおかずやなんやら食べられてきてる」

「昔、物産展で買ってきたチョコレートを一つ残らず夫に食い尽くされました。手軽に買えるものではないので、恐らく一生恨むと思います


夜ご飯のおかずや朝食用のパン、お弁当のおかずなど、必要だと思って用意していたものが食べ尽くされたら、確かにイラッとしてしまいそうです。また、楽しみにとっておいたアイスやチョコレートが食べられたら、ショックを受けますよね。

さらに、より具体的なエピソードも届いています。

「子どもが最後に食べようと取っておいたコロッケを、夫が食べてしまった。『残したと思った』と言うのですが、明らかにご飯も途中で、『ごちそうさま』も言っていません。子どもより夫のしつけの方が大変です」

「ギョーザが16個あったら、子どもが7個、旦那が9個、私は0個…。その日のご飯は米と千切りキャベツのみだった。子どもが大きくなってきたから、子どもが遠慮して残してくれようとしてる」

「出産後にサポートなしで私1人で赤ちゃんを見ながら頑張って作ったご飯を、私の分まで食べられた。夫は『食べましたー!』っておなかパンパンにしていました。私は授乳期で貧血になりながらフラフラでつらかったです」


食べ尽くされたエピソードは、もはや笑える話ではなく、悩みの深さが読み取れます。食事の取り方について、夫婦間にはかなり深刻な認識の違いが存在しているようです。おそらく多くのママがここまで怒っている理由は、パートナーの「家族への思いやり」が感じられないからでしょう。相手のことを考えない自分勝手な態度が「食べ尽くし夫」へのもっとも大きな怒りの原因かもしれません。
 
■食べ尽くしの背景は「育った環境」あり?

それでは、なぜこのような「食べ尽くし夫」が誕生してしまうのでしょうか。集まったコメントを見ていると、どうやら育った環境が少なからず影響しているのではないかと考えている人が多いようです。

「うちの夫は、男2人兄弟だからか、夕食前のお菓子はもちろん、食事中も家族の人数を考えずにおかずを食べる。子ども用にと買ってきたばかりのお菓子は一つも残ってない。私は8歳下の妹と2人で誰にも奪われることのない環境で育ったので、びっくりというより、ひたすら恐怖だった。」

「旦那の実家では、食事の配膳をしている義母が鍋などを片付けている間に、義父、旦那、義妹が食べまくっていて、義母が席に着くころにはみそ汁とごはんしかないということも。うちの実家では、全員が席に着くまでに箸をつけたら父から説教があって待つのが普通だったから驚いた」

「夫は2人兄弟なんですが、例えば「菓子袋1つを2人でわけなさい」と育った人がほとんどだと思いますが、夫の家庭はほしい物は何でも与えられるので、菓子袋を1人1つずつ与えられていたようです。家族のメンバーそれぞれに好き嫌いが多く、食卓に大皿料理が出ない環境で育ったので、他人とわける習慣が身についていないのだと思います」


確かに、幼い頃から「人と分け合う」習慣がついていなければ、結婚して子どもができたからといって、いきなり習慣づけることは難しいのかもしれません。ただ、そうは言っても食べ尽くされるのを黙って我慢するのはつらすぎますよね。

■思いやりのある食卓にするために

イラスト:シャトーとん奈



それでは、食べ尽くし夫が食べ尽くさないようになるためには、どのような対策がとれるのでしょうか。

「『弁当用食べるな』とか『私の』って書くなり貼るなりしています。そうすると被害が減りました」

「大皿料理を出す時や何か買ってきた時は、必ず「一人◯個ね」と伝える」

「死んでもおかずは 大皿に盛らない 。足りない時は、ふりかけか漬物追加のみ。子ども用のお菓子は基本的に隠す。小学校にあがってからは、『おかず◯個あるから、1人◯個ずつ』と、目の前で声に出して割り算をさせて、意識を高めた。今は、お菓子は自分のおこづかいから買ってくるし、おかずも『食ってるか? 食べなさいよ』と声をかけてくる」

「大皿料理は一切やめ、一人分ずつに全てを小皿にわけることにしました。お皿に残っていても黙って横取りしてはだめと言い聞かせ続けました。その成果もあって今ではずいぶん気をつけているようです」

「食べられたくない朝食用のパンや食べ物は、棚の奥に隠しています

「子どもも中学生になり私の味方なので、食べ過ぎの主人に『パパ食べ過ぎ! ママの分ないでしょ!』と言ってくれています」


大皿をやめたり、何個ずつ食べるかの確認をしたり、パッケージに名前を書いたりと、日々の努力を続けることで意識が変わることがあるようです。そもそも、夫婦はもともとが他人同士で、育った環境も家庭の価値観も違いますよね。そんな他人同士が結婚して毎日一緒に過ごすわけですから、食事に関しても考え方が違うのは当然とも言えます。お互いに何が嫌なのか、どのような食生活を送っていきたいのか、しっかりとパートナーと相談することが大切なのかもしれません。

そして、何よりも忘れずにいたいのは、そんな親の姿を子どもたちが見ているということ。子どもたちに対して、食卓を通じて伝えられることはたくさんあります。子どもたちにも、食事を通じて相手を思いやることの大切さを伝えていければいいですね。


(高村由佳)

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