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「子どもはいつ? 2人目は?」義両親からの攻撃にうんざり…家族の形は自分たちで決める!【ママのうっぷん広場 Vol.30】


イラスト:シャトーとん奈



結婚すると、「子どもはまだか」と周囲から期待をかけられて、そうした圧力に苦しむパパやママは少なくないようです。なぜ、結婚したら当たり前に子どもができると思われてしまうのでしょうか。今回はウーマンエキサイトに寄せられたアンケートを元に、家族の形について考えてみたいと思います。

■産後すぐに「2人目は?」

実際にママたちは、周囲からどのような言葉をかけられているのでしょうか。

「第1子を出産後すぐに『2人目は?』と言われました」

「義親がなかなか妊娠しないのは私が高齢だからだと決めつけていた」

「結婚する前にあいさつの時、『子どもは何人ほしいの?』と聞かれ、『3人くらい』と答えたが、実際に生んでみたら大変で、『2人でいいか』と夫婦で話していたが、会うたびに『3人目はまだか?』と聞かれた。本当に嫌だった」

「結婚当初、『孫は?』と帰省の度に聞かれて。結構苦痛だった。産婦人科にかかって妊活していたが、その後夫婦で話をして、『子どもは作らない』と決めた。夫が義両親に話をしてくれたが、夫のいない時に私には『孫は?』と聞いてきたりした」


コメントによると、義理の両親から「孫は?」とか「2人目は?」などと圧をかけられている人が多いようです。おそらく、小さな子どもがいるパパやママたちの親世代では、結婚したら当然子どもを授かるものだったのかもしれません。悪意がない発言だからこそ、言われた方は戸惑ってしまいそうですよね。

■周囲の期待との付き合い方

子どもを心待ちにするがゆえの周囲の重い発言の数々。どのようにすれば、乗り越えていけるのでしょうか。

「保健師さんの言葉に救われた。『母親は強くなれるから大丈夫』など、心が不安定になると話を聞いてくれて、励ましの言葉をかけてくれました」

「乗り越えられず縁を切りました

「会うたびに『3人目は?』と言われて、旦那が言ってもダメで、本当に嫌だった。結局3人目を生むことにして、ようやく解放されました」

「結婚前に自分は子どもがほしくないことを夫には話したうえで結婚した。義母にも『孫は?』と聞かれるし、結婚後『産めるのに産まないのはどうなんだろう』と悩んだ時、夫が『できなかったらできなくていいし、できたら俺も頑張るから。もしさみしくなったら、犬を飼おうよ』と言ってくれたのが救いでした」


他の周囲の人に頼ったり、縁を切ったりと、それぞれに対処法を見つけているようです。こうした乗り越え方は参考になりますね。


子ども以外でも口出しを受ける機会は多い?

イラスト:シャトーとん奈


さらに、アンケートでは子どもについてだけではなく、そのほかにもさまざまな口出しについてのお悩みも寄せられていました。

「双子妊婦の時、切迫流産で入院したら『息子は仕事なのに上の子の世話でかわいそう』、『あの嫁は体が弱い』などと義母に散々言われた」

「第2子出産時に義家族総出でお見舞いに来て義父から『感動がねぇな』と言われた。”第1子の時より”という意味らしいですが、パニックになりました」

「籍を入れたのが仏滅でした。それを知った義理の親は『おかしい』と激怒。『一度籍を抜いて大安に入れ直せ』と言い出した」

「婚約指輪を買いに行く時、彼から『お母さんの知り合いの店で買いたい』と言われた。義母もお店に一緒に来て『どれにする?』と聞かれ、会計のときは彼の隣に座って3人並んで購入。予定になかった結婚指輪まで選ばされた」

「40歳で授かり婚、安定期に入り動けるうちにベビー服などを用意しはじめたら、『まともに生まれるか分からないのに、早くから買うなんておかしい』と、旦那に言っていた」

「メッセージアプリの表示名に新姓と旧姓を入れていたら、義父から『旧姓を外して』と言われた。無視していたら3年後、再び旦那に『旧姓をのけてほしい』と言ってきたそう。旦那には『のけたらいいじゃないか』と言われて、私の気持ちを考えない旦那に対しても怒りがわきましたし、義父に対しては実家をないがしろにされているような気持ちになりました」


このように、子どものこと以外でもさまざまな場面で、周囲に口出しされていることがわかります。しかし、家族の形を決めるのは、周囲ではなくて夫婦2人ですよね。子どもを作るのか作らないのか、何人子どもを作るのか、そしてどのように生きていくのか、夫婦それぞれの歩みは、夫婦で作っていくべきです。

もちろん、父母や義父母からの支援は助かるものだし、お世話になっている人も多いと思います。しかし、「ここまでは自分たちで決める」という線引きはしっかりしておかなければ、しんどい思いをする場面が出てきてしまいそうです。

また、最後にこのようなコメントも寄せられていました。

「2人目不妊でクリニック通いして、もう5年になります。これまで、『不妊の原因が妻側にある』と思い込んでる人の多さにげっそりしてきました。夫の方が子どもを望んでいるのに、負担は妻側。子どもがいるだけでパートの仕事さえなかなか探せないのに、その上不妊治療しながらなんて無理な訳で。不妊治療しているのを知らない近所のママさん方は、『暇じゃない? いつも何しているの?』って笑いながら聞いてくる。みなさん、2人や3人の子どもたちがいて毎日バタバタ大変そうだけど羨ましい」


「不妊治療というと、いつも妻側に原因があると思われる」という悩みを吐露するコメントでしたが、このコメントから気付かされるのは、自分と立場の違う人に対して、想像力を持つことの大切さです。

子どもができるのは当たり前ではないし、不妊治療を頑張って子どもを心待ちにしている人もいます。一方で、「子どもは作らない」と決めて生きている人もいるし、「結婚もしない」と思っている人もいる。本当に多様な人がいるのだから、周囲に「子どもは?」とか「2人目は?」などと聞くのは、言語道断だなと改めて感じます。

「自分の生き方は自分で決める」ことが、どの世代にも当たり前になり、義理の父母など近い関係であっても、口出ししないのが当たり前の社会になっていくといいですね。


(高村由佳)

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