■前回のあらすじ
彼はまだ20歳の学生だとわかり、いろんな意味でドキドキなやり取りを開始…。
■ひとまわり年下の彼との、メッセージのやりとりその日から、33歳の私と20歳の彼とのメッセージアプリでのやり取りが始まりました。
なんでも、コロナ禍で大学生活もボロボロで、帰省もできず、バイトでもきつい人間関係に悩んでいた時に、このオモシロオバサン…もとい私が声をかけてくれたことに、救われたとのこと。
人見知りなりに、出会った人には明るく接する! というモットーが、少しは役に立っていたようです。
いつも自由な息子に振り回され、時に店内で叱咤することも…。
しかし、息子には通用せず。
あたふたと買い物をする私の様子が、ほほえましかったそうです。彼によると、初めて出会ったのは5カ月前の春先で、その時から月に2、3回程度の接点しかなかったものの、私の語録? をしっかり記憶してくれていました。
ポイントカードを間違えてテンパる姿や、お菓子を離さない息子との戦い、ミスした店員さんのフォローなど…。
これは、マジなのかもしれない…。
その熱量には、圧倒されるばかりでした。
■メッセージから痛いほど伝わる、彼の熱意“私なんかのことを、こんなにも想ってくれる人がいるんだ…。”それはドキドキというよりも、感動といった方が近いかもしれません。
彼が私との思い出を熱く語る様子は、まるで好きなものを語る熱心なマニアのようで、私は少し冷静に、彼の想いに感服していました。
その日から彼は、毎日の「おはようございます」から自炊写真など、いろいろなメッセージを送ってくれるようになりました。
一方の私は、写真で送れるような映え料理など作っておらず…自撮りなんてもってのほか。
ひたすらメッセージのみで、対応していました。
でも、私も彼の純粋な言葉のひとつひとつに、癒やされるようになっていました…。
次回に続く(全11話)毎日9時更新!
(たんこ)