■前回のあらすじ
夫の裏切りを思い出し、深みにハマる前に関係を清算しようと思った私…。
■この関係を終わらせる…決意した私は!?週末の、家族が寝静まった夜。
私は彼にメッセージを入れました。
この関係を、終わらせるために…。
直接的な接触がなくても、彼の気持ちは変わらない様子でした。
その一方で私も、一歩踏み出すつもりはありませんでした。
このまま彼の気持ちを振り回し続けるのは、きっととても酷なことです。
もう、終わらせなければ、彼のためにも私のためにもならないはず…。
「やっぱりこういうことは、夫もいるので、やめます…! 思わせぶりなことをしてごめんなさい」彼からの返信は…。
「こういうことって、メッセージだけじゃないですか? それでもダメなんですか?」「ダメです。夫がしていたら、私は嫌です…」
夫は私なんかに興味ないけど…。
でも、されていやなことは、しない…!
「このまま続けたら、大変なことになる。その前に、ゆう君には、良い人みつけて幸せになってほしい」
情に流されたらダメだ、それは彼のためにならない…。
そう強気に返す私に、彼は…。
■彼のまっすぐな想いに、胸が張り裂けそうになる「たんこさんがいいんです。たんこさんしか考えられない」
き、きたーーーーー!!泣きそうになりながら、戦い続ける私。
「不倫なんてしたら、下手したらゆう君は、私の夫に危害を加えられるかもしれない。世の中、そういう事件はたくさん起きてる。好きだけじゃだめなこともあるんだよ」
「覚悟はできてます」な、なんの覚悟…!?
「私も…夫のそういうことで、傷ついたことがある。今でもふいにフラッシュバックして、ぶん殴りたくなるくらい、ダメージが残ってる。何年経っても、悲しみは色あせない。裏切りによるダメージは、想像してるよりも深刻なんだよ」
胸の中は、こん棒でぐるぐるかき混ぜられるようでした。
どうしたらいいんだろう。なんてことをしてしまったんだろう。
フルネームと子どもの写真を晒して、私は何をしているんだろう。
ゆう君が危害を加えられる危険性だけでなく、最悪、子どもたちに迷惑がかかるかもしれないのに。
私は大変なことをしてしまった…。
浮気による怒り、悲しみの大きさを知っている私は、彼が逆上するパターンにまで想像がおよび、どんどんと悪い方向に考えてしまっていました。
次回に続く(全11話)毎日9時更新!
(たんこ)