こんにちは! あん子です。
突然ですが、毎年春先に学校でよく見る光景…
そう…これはPTAの役員決め。
まるで罰ゲーム決めの雰囲気…!
今回は、そんな私が本部役員になった話です。
■PTAの役員になって、まず驚いたことさかのぼること8年前…
「長女の通う小学校のPTAの本部役員をあなたが推薦されました」と、突然自宅に電話がかかってきたことがことの始まりです。その後、教頭先生からも直接電話がかかって説得され続け…、
渋々会計を引き受けることにしました。
本部役員に入ってすぐのこと。同じ会計の女性が私とふたりきりのときに、突然泣きだしました。驚いた私が「どうしたんですか?」と聞くと…
私が仕事で来られなかった日のこと。初めて役員をやることになった彼女が引き継ぎのために、前年度会計をしていた女性のひとりに会計のことで質問したそうです。すると…
「そんなことも知らないの?」「あんたバカなの?」みんなの前で、大人のやることじゃない発言を連発され、ボロカス言われたとのこと。
そんな理不尽な…。
よく役員が楽しかったかどうかは人間関係で決まると言いますよね。ですが、その発言した女性はなんと
今年本部役員で副会長!(この学校は女性の副会長が全ての運営の司令塔となります)
うそでしょ〜! とがくぜんとしました。そしてさらにがくぜんとしたことが…
前年度、予算配分を間違えてしまったので経費が通常より少ないことが発覚!
それも、前年度買っておかなければいけないものを買っておらず、今年大量に買わなければならない状況に。もう驚きしかありませんでした。
おまけに副会長は「私は関係ない、もうひとりの会計がすべてやったこと」という始末。あなたも会計だったでしょ〜! と言いたくなるセリフをグッとおさえ…
終わったことを責めても仕方ない。誰にだって失敗はある。これからどう助け合っていくかが重要。節約しなければ…! と頭を切り替えました。■無理をしない組織にしたくて発言するも…ピンチがチャンスというように、このとき気づいたことがありました。淡々と前年やった業務をただやり過ごしていたなら気づかなったこと。
会計資料を片っ端から読み漁り、総会資料やその他の全生徒に配るための毎回の膨大な紙、インク、人員が毎年必要だということに改めて気づいたのです。
これは本当に必要なのかと疑問に思い、早速本部役員に「ペーパーレス化にしてメールで資料を添付する形にすれば役員が無駄に学校に来る作業もなくなり、効率化をはかれるだけでなく会費も安くできるのでは?」と提案しました。
しかし返ってきた言葉は…。
「会費を一度安くしてしまうと、あとからやっぱり値上げします〜なんて難しいのよ」「先生にも学校に来て作業しないと、私たちがどれだけ頑張っているかという姿を見せられないじゃない?」と却下。結局、先生方、地域の方、他の保護者の方に「前回の本部役員より頑張っているな」「あなたがいて助かる」と思ってもらいたい、認めてほしいという思いが強いのかな…と、この当時の役員の方を見て感じました。
「会計処理もパソコンでの電子帳簿にすれば仕訳の検索も楽になるし、年単位でどの経費がどのように使われ予算配分やいつ何が必要なのか初めて役員になった人でもわかりやすいのでは?」と言っても…
「みんながみんなパソコンができる人、簿記ができる人というわけではないのよ。却下」。
たしかにボランティア活動であるからこそ誰にでもできる活動じゃないとな…、それは一理あるかもしれないとこれ以上強くは言えず。他の役員の方も、自分が役員のときに改革をして批判を受けるくらいなら、今まで通りで任期満了したいとのこと。
確かにその考えはわからなくもないけど…。
仕事や家庭にしわ寄せがいかないような組織作りを! と思って発言してもなかなかうまくいかないものでした。
それは本部役員だけではなく、委員会の役員の方も…
一児童につき最低一回は役員をするべきだ! と逃げ得は許さない発言する人もいました。
実際に役員を体験したことで、時間を割いて無理をしてPTA活動をしている人がたくさんいることもよく分かりました。
この無理が無理を重ねて負のスパイラルになっている…。そして、これこそがPTAが敬遠される理由ではないかと思うのです。私はPTAを廃止とまでは思いませんが、仮にPTAが廃止されたとしても何らかの形で残るものなのではないかと思います。子供が安全に登下校できるよう見守ったり、健やかに成長するように、子どものサポートのためには、やはり
保護者の力が必要だと思うからです。
この話は8年前の出来事なので、現在はずいぶん変わってきていると思います。コロナ禍を経験し、作業の効率化、スマート化を容認する学校もあると思うので。
変化を恐れる気持ちは誰にでもあると思います。保守化もいるなか改革を推し進めることは困難な部分もある一方、それでも今の時代に合ったPTAに進化していくことも必要なのではないかと思います。
誰もが無理のない範囲でやれることをやる。そんな時代が来ればいいなと思います。(あん子)