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友だちが盗るなんて…そんな発想すらなかった【両手に男児 Vol.37】

■前回のあらすじ
なくしたはずの本が、ある日突然机の中から出てきました。そこには自分の名前を消して、キミちゃんの名前を上書きした跡が…

その時すでに善悪の認識はできていたけど友だちが盗むという発想はなかったうっすらとられたのかもと思ってはいたものの文武両道なキミちゃんキミちゃんがそんなことするなんて信じたくなかった
小学一年生だった私はある程度の善悪の判断はすでにできていたものの、良くも悪くもまだ疑うことに慣れておらず、この歌の本の一件で戸惑っていました。


キミちゃんは文武両道でクラスの人気者。

私も大好きな友だちでした。

だからこそ、キミちゃんが私の歌の本をとったなんて信じられない。というか、信じたくなかったのだと思います。


そんなキミちゃんとはこの後同じクラスになることはありませんでした。

ただ、私の手元に残った私とキミちゃんの名前が消された歌の本はその後の小学校生活でも使う物だったので、成長とともに消された名前の意味を深く理解していくことになるのでした。



それは小学三年生時に友だちに起きたあることがキッカケでした。

三年生になったころAちゃんに色鉛筆をとられたかもしれない友人名前を書かれてしまった貼ってあったシールもはがされていた
この時もAちゃんが盗った確証はありません。

でも、盗られたのかもと疑ってしまう友だちの気持ちがすごく理解できました。

それは、消された名前を見る度に私の中でも大きく膨らんでいた感情だったから。


人の物を盗り、そして自分の物だと偽るために証拠を消して自分の名前を書く。


それは多分、小学一年生の時にキミちゃんがとった行動でした。



キミちゃんはとったのかな…真相はわからない
キミちゃんがなぜ、歌の本を盗ったのかはわかりません。


ただ、もう同じクラスではなかったし時間も経っていたので、先生や親に言ってどうこうしたいという気持ちもなく、ただ忘れたいという想いで私は消された2人分の名前を修正液で消しました。


周りの大人に黙っていること自体が悪な気もして、見えなくすることでただただ終わりにしたいと思ったのです。


しかし中学に上がった後、キミちゃんが歌の本を盗んだ理由がなんとなくわかった出来ごとが起こるのでした。


(はなうさ)

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