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ホッと温まる【けんちん汁の作り方】〜歴史・由来、みそけんちん汁の作り方、合うおかずレシピ15選も

寒い季節は、心身がホッと温まるような食べ物が恋しくなりますよね。大根やニンジンといった野菜を油で炒めてから煮込む「けんちん汁」を作って食べるのも良さそうです。そこで今回は、けんちん汁の歴史から基本的な作り方、一緒に食べたいおかずレシピもたっぷりとご紹介します。

出典:E・レシピ「みそけんちん汁」


栄養たっぷりなけんちん汁を家族みんなでぜひ楽しんでくださいね。

■「けんちん汁」の歴史と由来
けんちん汁の由来は諸説ありますが、中国の精進料理である普茶(ふちゃ)料理のひとつである巻繊(けんちゃん)が日本語になった説、鎌倉の建長寺で作られる「建長汁」がいつしか「けんちん汁」になった説が有名です。けんちん汁の歴史は古く、なんと建長寺では700年以上前から食べられていたそう。建長寺で修行した僧侶が全国に派遣されるとともに、広まっていったとされています。

■地域によって具材が異なる
けんちん汁の発祥とされる神奈川県のほか、岩手県、大分県、茨城県などでも郷土料理として食べられていますが、具材が異なるのが特徴です。岩手県では肉は入れず、油でよく炒めてそぼろ状にした豆腐を入れたり、気仙地方では、地元でとれた椿油をたっぷり使い、香り高く仕上げたりしています。

まずは基本の「けんちん汁」のほか、具がたっぷり入った「みそけんちん汁」の作り方をご紹介!

■とっても簡単! 「けんちん汁」の基本の作り方

出典:E・レシピ「けんちん汁」


【材料】(4人分)
豆腐 1/2丁
大根 3cm
ニンジン 1/4本
ゴボウ 1/2〜1本
ネギ(刻み) 大さじ4
ショウガ 1/2片
ゴマ油 大さじ1
だし汁 800ml
<調味料>
酒 大さじ3
みりん 大さじ1
塩 小さじ1
しょうゆ 小さじ2

【下準備】

・豆腐はサッと水洗いし、手でザックリ割ってザルに上げる。
・大根、ニンジンは皮をむき、縦半分または4等分に切り、薄い半月またはイチョウ切りにする。
・ゴボウはタワシで水洗いし、ササガキにして水に放ち、ザルに上げて流水で洗う。
・ショウガは皮をむき、すりおろす。

【作り方】

1、鍋にゴマ油を強火で熱し、大根、ニンジン、水気をきったゴボウを炒め合わせる。

2、全体に油がまわったら、だし汁を加えて煮立て、火を弱めて10分くらい煮る。具が柔らかくなるまで煮ます。

3、<調味料>、豆腐を加え、2〜3分位煮て火を止め、最後にすりおろしたショウガを加える。 お椀によそい、刻みネギをのせる。




■具だくさんな「みそけんちん汁」の作り方

出典:E・レシピ「みそけんちん汁」


【材料】(4人分)
大根 4cm
お米のとぎ汁 適量
ニンジン 1/4本
ゴボウ 1本
ネギ 1本
シイタケ(生) 3枚
板コンニャク(小) 1枚
油揚げ 1枚
里芋 2〜3個
木綿豆腐 1丁
サラダ油 大さじ1
ショウガ汁 1片分
だし汁 1000ml
みそ 大さじ4〜5
練り白ゴマ 大さじ1.5
ネギ(刻み) 適量

【下準備】
・大根とニンジンは皮をむき、薄い半月またはイチョウ切りにする。大根はお米のとぎ汁で柔らかくゆでる。

・ゴボウは斜め薄切りにして水に放ち、ザルに上げて水気をきる。
・ネギは斜め薄切りにし、シイタケは軸を切り落として笠の部分を幅7〜8mmに切る。
・板コンニャクと油揚げはそれぞれ食べやすい大きさの短冊切りにし、熱湯に通す。
・里芋は皮をむき、幅1cmのひと口大に切る。
・木綿豆腐は手でひとくち大にちぎり、ザルに上げて水気をきる。

【作り方】

1、鍋にサラダ油を熱し、大根、ニンジン、ゴボウ、ネギ、板コンニャクを炒め合わせる。だし汁を加え、煮たったら火を弱めてアクを取り、鍋に蓋をして10分煮る。

2、里芋、シイタケ、油揚げ、ショウガ汁を加える。里芋に火が通ったら木綿豆腐を加え、みそと練り白ゴマを溶き入れる。器に注ぎ、ネギをのせる。




けんちん汁にはどのような副菜や主菜、主食が合うのでしょうか。相性抜群のおかずレシピ【15選】をピックアップしました。

■けんちん汁に合う【主菜】レシピ5選

・グリルでふっくら! サバの塩焼き



出典:E・レシピ「サバの塩焼き」


シンプルなサバの塩焼きは、けんちん汁の主菜としても最適です。こちらのレシピは、サバに塩を振って置くのがポイント。そうすることで、臭みが消え、ふっくらとした焼き上がりに。お好みで、大根おろし、レモンを添えて召し上がってください。



・ブリの照り焼き



出典:E・レシピ「ブリの照り焼き」


脂がのったブリの照り焼きも、やさしい味わいのけんちん汁によく合います。両面焼いたブリに、照り焼き味の調味料をからめましょう。付け合わせのネギの甘さもたまりません。ぜひお試しを。



・タラの西京焼き



出典:E・レシピ「タラの西京焼き」


しっかり味のタラの西京焼きをけんちん汁の主菜として味わうのもオススメです。焼いたシイタケ、マイタケのほか、ミニトマトを添えると彩り鮮やかに。漬ける時間を省けば、15分で作れるのも助かりますね。



・豚バラのショウガ焼き



出典:E・レシピ「豚バラのショウガ焼き」


けんちん汁のボリュームでは物足りない場合は、豚バラの生姜焼きを一緒に食べるのも良さそうです。下味をつけてから焼くため、濃厚な味わいを楽しめます。ジューシーで子どもから大人まで大満足できる一品です。



・鶏肉の竜田揚げ



出典:E・レシピ「鶏肉の竜田揚げ」


揚げ物は、けんちん汁と好相性です。鶏もも肉にしっかり下味をつけておけば、あとは焼くだけ! 低温でじっくりと焼き上げるのがコツです。ブロッコリー、プチトマトなどお好みの野菜を盛り合わせていただきましょう。



■けんちん汁に合う【副菜】レシピ5選

・ヒジキの煮物



出典:E・レシピ「ヒジキの煮物」


けんちん汁と合うのは、やはり煮物。シンプルなヒジキの煮物は、多めに作って、お弁当のおかずにしたり、混ぜご飯の具材にすることもできます。大豆をプラスするのもアリでしょう。



・豆腐のキノコあんかけ



出典:E・レシピ「豆腐のキノコあんかけ」


精進料理をとことん堪能したいのなら、こちらのレシピを作るのもいいでしょう。キノコと豆腐を使ったヘルシーなあんかけです。食べ応えもあり、美味しくお腹を満たすことができますよ。



・ワカメとカニカマの酢の物



出典:E・レシピ「ワカメとカニカマの酢の物」


さっぱりと味わえる酢の物もけんちん汁と合います。こちらのレシピは、ゆずこしょうが効いているのが特徴です。ミョウガがない場合は、貝割れ菜をトッピングしても◎。5分でパパッと作れて便利です。



・根菜の煮物



出典:E・レシピ「根菜の煮物」


ニンジンやホウレン草を合わせて彩りを良くした根菜の煮物です。具材にだしがしっかりしみ込み、コクがあります。けんちん汁のアクセントになりそうな一品です。鍋いっぱい作って、翌日、お弁当に入れるのもいいでしょう。



・だし巻き卵



出典:E・レシピ「だし巻き卵」


だし巻き卵は、シンプル・イズ・ベスト。こちらのレシピでは、だし巻き卵にすりおろしたカブを添えていただきます。けんちん汁と一緒に味わうと、それぞれの美味しさが際立ち、くせになりそうです。



■けんちん汁に合う【主食】レシピ5選

・大葉とジャコの佃煮おにぎり



出典:E・レシピ「大葉とジャコの佃煮おにぎり」


けんちん汁とともに味わいたいのが、おにぎり! こちらのレシピでは、大葉とジャコの佃煮を使います。佃煮は冷凍保存ができるので、事前に作っておくことも可能。ぜひ試したいコラボです。



・炊き込みごはん



出典:E・レシピ「炊き込みごはん」


和風の味つけの炊き込みごはんとけんちん汁の相性もピカイチ。具材の旨味たっぷりで、豊かな風味を楽しめます。そば米を入れない場合は、米3合、または米2.5合・もち米0.5合などにしてもオッケーです。



・とろとろ親子丼



出典:E・レシピ「とろとろ親子丼」


卵を2回に分けて加えることで、とろとろの親子丼に。フライパンで一度に2人分の卵とじが作れて、時短にもなります。ボリュームがあり、育ち盛りの子どもも喜びそう。リピートしたくなる美味しさです。



・天丼



出典:E・レシピ「天丼」


エビにシイタケ、レンコン、大葉を使った天丼です。ボリューム満点で食べ応え十分! お好みで、粉山椒をかけてもいいでしょう。サクサク衣と甘辛のかけつゆが見事にマッチ。後を引く味わいです。



・和風ジャガイモカレー



出典:E・レシピ「和風ジャガイモカレー」


残った肉じゃがを使って作れる和風カレーです。意外かもしれませんが、けんちん汁とカレーは相性抜群。一度味わうとハマってしまいますよ。こちらのレシピでは、最後に香菜をのせてますが、省いても問題ありません。



肉を使わないのが大きな特徴のけんちん汁は、根菜がいっぱい入っていて意外と食べ応えがあります。塩おにぎりとけんちん汁だけでも立派な一食に。今冬は、おうちでけんちん汁を作って、体の内側からポカポカと温まりたいですね。



[参考]
農林水産省

(木下あやみ)
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