今や世界中から人が訪れる富士山。今年、世界文化遺産に登録され、より一層来訪者が増えています。富士登山と言えば険しい山道を登るイメージかと思いますが、今回は気軽にハイキングが楽しめる、緑豊かな富士山麓のパワースポットをご紹介します。
■昔の人々が富士山を登る前に身を清めた「胎内神社」流れ込んだ溶岩がヒトの胎内に見える胎内洞窟の入り口にあります。木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤヒメ)が赤ちゃんを産んだという伝説があり、神社の御祭神となっています。
鳥居をくぐると境内の中に洞窟の入り口がある珍しい神社です。まずは参拝をしてから洞窟内に進みましょう。 比較的歩きやすいですが、多少足場が悪い箇所もあるので気をつけて。
洞窟内はぐるっと一周できるようになっていて、「胎内めぐり」と呼ばれています。参拝とプチ探検ができるアトラクション的な神社はとても魅力的です。(河口湖フィールドセンターが受付です。)
■参拝を済ませたらいざ、山麓へ今回ご紹介する道は、「吉田口登山道」で、富士山頂へ向かう道です。緑の木々の中を緩やかな傾斜が続いています。ゆっくり歩いて往復2時間のショートコース(中ノ茶屋から大石茶屋跡手前)は森の中を散歩する感じですが、針葉樹と広葉樹が混在しているので新緑から紅葉まで楽しめます。
ちなみに紅葉の見頃は10月下旬。実はこの道がすごい! 富士山のパワーをチャージする絶好のチャンス! パワースポットではなく、パワーロードです。
木々の緑は疲れた心を癒すヒーリング効果だけでなく、その生命の息吹にもパワーが宿っています。また、シカやウサギの足跡が見られ、野生動物の痕跡も楽しめます。登山はしないので、いったん森が途切れた地点で折り返しますが、もっと歩きたい人は是非この先もチャレンジしてみてください。
ショートコースの散策を終え、戻ってくるとコース入り口付近に屋根付きのイスとテーブルがあります。せっかくですからお弁当を食べたり休憩をしたりと、少しでも長く滞在し、フルにパワーを頂きましょう。
■富士山の伏流水に水源を発する湧水池「忍野八海」名前の通り8カ所の湧水池があります。全箇所をまわってその水の違いを楽しむのもお勧めです。その中でも一番湧水量が多い「湧池」は水深も深く、透明度も高いので、見応えがあります。
富士山から湧き出る水自体が、強いエネルギーをもっています。嫌なこと、忘れたいことはさっさと水に洗い流し、新たな良いエネルギーを吸収して開運しましょう。
水車小屋もあり、風景も美しく、また清水に癒されるのか、長居しても飽きません。このあたりは観光スポットなので、お土産屋さんやお茶をしたり、ご飯を頂いたりできるお店もたくさんあります。でもせっかく富士山に来たのだから、名物の吉田うどんを食べてみるのも旅の楽しみですね。シンプルですが、おうどんのコシが強く、食べごたえあります。
今回は「お手軽」というポイントから富士山麓のオススメ3地点をご紹介しました。登山道は緑も美しいのですが、これからは紅葉を楽しめます。富士山に行きたいけど登山はちょっと、という方に是非ともチャレンジして頂きたいポイントです。まずは富士山麓から始めてみませんか?
【冬花のインスピレーションフラワー】
冬花のインスピレーションフラワーは小ぶりのキクです。お部屋に飾ると愛らしいエナジーが広がり、心が温まります。
・河口湖フィールドセンター・富士山麓を歩く吉田口登山道ハイキング・忍野村観光サイト(森 冬花)