■これまでのあらすじ
母親の優しさが息苦しい?。心配性で過干渉な母親に支配される子ども時代を過ごしてきた主人公・志乃。社会人になり、母親から逃れるため、一人暮らしを始めることに、しかし…。人生初の彼氏に夢中になる志乃と娘の恋を阻止する母親。対立する親子関係を通して描かれるのは、女性の「自立」と「恋愛」、そして「自分らしい生き方」について。母親宛てに大学案内が届いた謎が解けた志乃は、大学に行きたくても行けない時代があったことを知るのでした。そして母親に対して抱いていた自身の偏見を恥ずかしく感じます。一方母親は志乃に対して、「自分が諦めたことを全部やってあげよう」と思っていたものの、それが独りよがりだったと話すのでした。
■初めて知った娘の本心に… ■志乃の心を悲しませたのは…自身のことを「ダメな母親」と話す姿にしっくりこない面持ちで見つめる志乃。彼女にとって母親は「ダメ」ではなく、むしろ完璧で、やさしくて、いつもニコニコしていた存在でした。
しかしその張りつめた笑顔が志乃を悲しい気持ちにさせていたことに気づくのでした。
今までフタをしていた自身の感情を知る志乃。今の母親を見て、彼女が感じたこととは?
(福々ちえ)