■これまでのあらすじ
夫・拓也との子どもを切望する美咲は、拓也が妊活に前向きになれない様子にしびれを切らしてた。しかし、拓也が子どもを持つことの不安を美咲に打ち明けられたことで、少しずつ心境の変化が起き、妊活に臨むことに。1年後、やっと子どもを授かった美咲は流産してしまう。それから数年が経ち、赤ちゃんをワンオペで育てる美咲だったが、拓也が我が子に無関心なことに傷ついていた。ある日、美咲がこれまでの鬱憤をぶつけると、拓也から「今は一緒にいたくない」と言われてしまう。こうなってしまった原因は何なのか? 美咲が「別に子どものこと好きじゃなかったんでしょ?」と言うと、拓也は黙り込んでしまい…。
■妊活には前向きだった?■そんなこと言われても…「妊活は前向きな気持ちだったの?」という美咲の問いに、「覚えてない」と答える拓也。
美咲と結婚してから今日を迎えるまで、たくさんのことがありました。
最初は子どもがほしいとは思えなくて、美咲の子どもを望む気持ちに着いて行けなかったこと。
自分の生い立ちから、子どもを持つことが怖かったこと。けれど、美咲がその気持ちを理解してくれたこと。そんな自分が美咲と「子どもを育てたい」と思えるようになって、妊活を始められたこと。
そして、突然起きた悲しい出来事…。
そのすべてを思い出すと、拓也は「今は…、妊活をしない方が良かったと後悔してる」と言うのでした…。
(ちなきち)