肌寒さの残る季節、春を先取りするようにウドを使った温かい料理はいかがでしょう。今回は
「豚とウドの柳川風」をご紹介します。ウドのほろ苦さと爽やかな香りが、春の訪れを感じさせる一品です。
■食感や香り ウドの魅力とは?ウドは
皮ごと調理することでより深い香りを楽しめます。ただし、切った後はすぐに変色してしまうので、
酢水に2〜3分ほどさらすのがおすすめ。さらしすぎると風味が抜けてしまうので注意しましょう。さらに、煮る時間は短めにするとウドの
シャキシャキ感を楽しめます。
軟白ウドの柔らかさを楽しむのも良いですし、山ウドの
力強い香りを味わうのもまた格別。どちらを使っても、旬の味わいを存分に楽しめます。
ウドの風味を引き立てる食材として、今回は
豚肉と玉ネギを合わせました。どちらも控えめで甘みがあり、ウドの爽やかな香りを邪魔しません。豚肉はあらかじめ下ゆでして、余分な脂と臭みを取り除いてください。
寒い日に春の訪れを感じられる温かい一品です。
■ウドと豚肉の柳川風調理時間 25分
レシピ制作 保田美幸
ウドと豚肉の柳川風
【材料】(2人分)豚バラ肉(薄切り) 150g
ウド 1/2本(15cm)
酢 少々
玉ネギ 1/4個
<合わせだし>
だし汁 150ml
しょうゆ 大さじ 3
みりん 大さじ 2
砂糖 小さじ 1
溶き卵 3個分
【下準備】1、鍋に湯を沸かして豚バラ肉をゆでる。水洗いして水気を絞り、幅1cmに切る。玉ネギは縦薄切りにする。
【作り方】1、ウドは長さ3等分に切り、皮ごと縦薄切りにし、さらに縦細切りにしてすぐに酢水にさらす。

2、鍋に<合わせだし>の材料を入れ、豚バラ肉と玉ネギを加えて強火にかける。煮たったら中火にし、アクを取りながら玉ネギがしんなりするまで煮る。

3、ウドをザルに上げて水気をよくきり、(2)に散らす。

4、煮たったら溶き卵の2/3をまわし入れる。かたまってきたら残りの溶き卵をまわし入れ、好みのかたさに火を通して火を止める。

(保田 美幸)