春巻きは炒めて、冷やして、揚げてと手間がかかるため、家庭で作るのは面倒に感じる方が多く、その理由からかお店では一番人気のメニューでした。そこで今回は、
できるだけ材料を絞り、調理の手間を省いたレシピをご紹介します。春が旬のタケノコをたっぷり使い、シンプルながら風味豊かな一品に仕上げました。

タケノコ本来の香りや食感を活かすため、干しシイタケや
スープの素は使わず、しょうゆも控えめに。仕上げに加える少量のゴマ油と五香粉が、奥行きのある味わいを引き立てます。五香粉がない場合は、山椒粉を使うのもおすすめです。また、豚ひき肉とタケノコを煮込む際は、水分をしっかり飛ばし、
強めのトロミをつけることがポイント。これにより、具材がまとまりやすくなり、揚げた際にパリッとした食感を楽しめます。
さらに、揚げる前の春巻きは
冷凍保存が可能です。1本ずつラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れれば、約1ヶ月保存可能。調理時は解凍せず、低温(160℃)の油でじっくり揚げることでサクッとした仕上がりになります。タケノコの旬の味わいを手軽に楽しめる春巻き、ぜひお試しください。
■タケノコと豚肉の春巻き調理時間 25分
レシピ制作 保田美幸
タケノコと豚肉の春巻き
【材料】(10個分)タケノコ(水煮) 150g
豚ひき肉 100g
水 150g
<調味料>
砂糖 小さじ 2
しょうゆ 大さじ 1/2
みりん 大さじ 1
塩 少々
<水溶き片栗粉>
片栗粉 大さじ 1
水 大さじ 1
ゴマ油 少々
五香粉 少々
春巻きの皮 10枚
<小麦粉のり>
小麦粉 大さじ 1
水 小さじ 2
揚げ油 適量
パクチー(香菜)(飾り用) 適量
酢 適量
【下準備】1、タケノコはサッと水洗いし、薄切りにしてさらに細切りにする。市販品の水煮の場合は熱湯にくぐらせてザルに上げる。<小麦粉のり>と<水溶き片栗>をそれぞれ混ぜ合わせておく。
【作り方】1、鍋に豚ひき肉と<調味料>の材料を入れ、菜箸で混ぜ合わせる。強めの中火にかけながら混ぜ、そぼろ状に火を通す。

2、水を加え、煮たったらアクを取り、タケノコを加えて混ぜ合わせる。水分がヒタヒタよりも少なくなってきたら<水溶き片栗>を少しずつまわし入れて強いトロミを付けて火を止める。ゴマ油と五香粉で風味を付け、味が薄ければ分量外の塩で調味する。
五香粉がなければ山椒粉を代用しても美味しいですよ。

3、バットに移して平らにし、ラップをピッタリとのせて冷ます。

4、春巻きの皮に(3)の1/10量を横長にのせて左右を折り、手前から包むように巻き、巻き終わりは<小麦粉のり>で留める。

5、高さ3cm位に注いだ油を170℃に熱し、(4)の食べる本数を色よく揚げて取り出す。油をきって器に盛り、お好みで酢、香菜を添える。
【このレシピのポイント・コツ】揚げる前の春巻きが余ったら、1本ずつラップで包み、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍保存すると約1ヶ月ほど日持ちします。揚げる際は解凍せず、凍ったまま低い温度に熱した揚げ油(160℃)でゆっくり揚げましょう。

(保田 美幸)