ヘルシーで使いやすい
「鶏むね肉」は、パサつきやすいイメージがありますが
、ちょっとした工夫で、驚くほどしっとり柔らかく仕上げることができるんです。

今回は、
鶏むね肉をしっとり柔らかく仕上げるアイデアレシピをご紹介します。どれも身近な材料で簡単に作れるものばかり。ぜひ参考にしてくださいね。
・話題の「ブライン液」とは?

ブライン液とは、塩・砂糖・水の3つを合わせた調味液のこと。食材を漬け込んで冷蔵庫で寝かせることで、たんぱく質が分解されて水分が保持されやすくなります。そのため、脂身の少ないお肉でも柔らかくなるため、覚えておくと便利な調理法です。
以下のレシピでは、豚ロース肉を使用していますが、しっとりジューシーに仕上がります。鶏むね肉にも応用可能です。
■【塩・砂糖】簡単サラダチキン塩・砂糖・すりおろし玉ねぎを鶏むね肉にもみ込み、電子レンジで加熱するだけ。火を使わずにしっとり仕上がります。そのままはもちろん、サラダやサンドイッチにもぴったり。作り置きにもおすすめの一品です。
簡単サラダチキン しっとり柔らかく by是永 彩江香さん
【材料】(作りやすい量 1回分)鶏むね肉 2枚(500g)
水 大さじ 1
塩 小さじ 2
砂糖 小さじ 1
玉ネギ(すりおろし) 1/2個分(100g)
<ゴマだれサラダ>
サラダチキン 1枚
モヤシ 1袋(200g)
シメジ 1/2パック(50g)
キュウリ 1本
<ゴマだれサラダ/タレ>
すり白ゴマ 大さじ 2.5
マヨネーズ 大さじ 2.5
砂糖 大さじ 1
酢 大さじ 1
ゴマ油 大さじ 1
水 大さじ 1
しょうゆ 小さじ 2
<チキン春巻き>
サラダチキン 1枚
春巻きの皮 10枚
白菜キムチ 200g
お餅 4個
<チキン春巻き/小麦粉のり>
水 小さじ 1.5
小麦粉 小さじ 1
<チキンの塩こんぶ炒め>
サラダチキン 1枚
大根 250g
ニンジン 60g
塩昆布 15g
麺つゆ(2倍濃縮) 大さじ 1
ゴマ油 大さじ 1/2
【作り方】1、22cmほどの耐熱皿に鶏肉をのせ、塩、砂糖、玉ネギすりおろしを順番に両面にすり込む。
塩、砂糖、玉ネギの順で、ひとつずつ順番にすり込むことでしっかりと味が入ります。

2、水を回し入れてラップをかけ、室温に20〜30分置いておく。
室温におくことで火の通りのムラを減らします。

3、電子レンジで3分加熱し、上下を返して再びラップをかけ、3分30秒加熱する。

4、ラップをかけたまま、20分ほど置いて余熱で火を通し、粗熱をとったらサラダチキンの完成。
加熱後、余熱で火を通すことでしっとりします。

5、<アレンジ1.ゴマだれサラダ>サラダチキンは5mm幅の薄切りにする。シメジは石づきをとり小房に分ける。キュウリは斜め薄切りにする。

6、耐熱ボウルにモヤシ、シメジを入れ、ふんわりとラップをかけ、電子レンジで3分半加熱する。粗熱が取れたら水気をよく絞る。

7、ボウルに(4)のサラダチキンとキュウリ、(6)のモヤシとシメジを入れさっと和える。器に盛り付け、よく混ぜた<ゴマだれサラダ/タレ>をかける。
モヤシ、シメジは茹でず、レンジで簡単に調理できます。あと1品ほしいときにすぐできる一品。

8、<アレンジ2.チキン春巻き>サラダチキンは皮をとり大きめにほぐす。キムチは、キッチンペーパーにとって水気を切る。お餅は、長い辺を5等分にする。
サラダチキンは、皮をとるほうが◎。存在感を残したいので大きめにほぐしてください。揚げるのでキムチは水分をしっかり拭いてください。

9、春巻きの皮に(8)の1/10量をのせて巻き、巻き終わりの向こう2辺に<小麦粉のり>を塗り、しっかりとめる。全部で10本作る。
お餅は揚げると膨らむので、巻くときに少し余裕を持たせて巻いてください。

10、フライパンに揚げ油(分量外)を深さ2cmほど注いで180℃に熱し、数本ずつ揚げる。時々返しながら6〜7分揚げ、油を切る。

11、<アレンジ3.塩こんぶ炒め>サラダチキンは5mm幅の薄切りにする。大根、ニンジンは5mm幅の半月切りにする。

12、フライパンにゴマ油を強めの中火で熱し、(11)の大根とニンジンを広げ入れる。返しながら5〜6分ほど焼き付ける。

13、塩昆布、(11)のサラダチキン、麺つゆを加え、さっと炒める。
サラダチキンは、火が入ると硬くなってしまうので温める程度で、さっと炒めてください。おつまみにも最適です。
【このレシピのポイント・コツ】アレンジも自由自在のサラダチキンです。どんな食材とも好相性です。
アレンジ1.ゴマだれサラダ 1人分:649Kcal
アレンジ2.チキン春巻き 1人分:325Kcal
アレンジ3.塩こんぶ炒め 1人分:138Kcal
電子レンジは600Wを使用しています。
■【予熱でゆっくり】むね肉でもしっとり柔らか! 本格よだれ鶏
むね肉に塩をもみ込み、熱湯ではなく「予熱」でじんわり火を通すのがポイントです。中心までゆっくり加熱することで、想像を上回るほどジューシーに。濃厚ダレをかければ、本格的な中華風の一皿が完成。ビールとの相性も抜群です。
■【片栗粉】やわらかい! 鶏むね肉のオイスターソース炒め
鶏むね肉に片栗粉をまぶしてから炒めることで、水分を閉じ込めてパサつきを防ぎ、しっとりぷるんとした食感に。ソースにも自然なとろみがつき、全体によくからみます。
■【マヨネーズ】柔らかい! 鶏むね肉の唐揚げ
「マヨネーズで下味?」と驚くかもしれませんが、マヨネーズに含まれる油と酢が肉を柔らかくしてくれます。揚げてもかたくなりにくく、衣はカリッと中はふっくら。冷めてもおいしいのでお弁当にも最適。漬け込んだ状態で冷凍保存も可能です。
■【ヨーグルト】タンドリーチキン
スパイスとヨーグルトに漬け込んで作るタンドリーチキンは、しっとり柔らかな仕上がりが魅力。ヨーグルトのほど良い酸味が肉の旨みを引き立て、スパイスの豊かな香りが食欲を誘います。あとはオーブンにおまかせでOKという手軽さもうれしいところ。一口頬張れば、くせになるおいしさです。
今回ご紹介した柔らか鶏むね肉レシピは、いずれも家庭にある材料で手軽に試せます。「パサつくから…」と敬遠しがちだった方も、ぜひこの機会にチャレンジしてみてくださいね。
いつもの鶏むね肉が、ジューシーで感動的なおいしさに変わりますよ。(豊島早苗)