強い日差しが降り注ぐ夏に比べ、冬の時期は紫外線対策を怠りがち。でも、紫外線は年中降り注いでいます。たとえ紫外線量が少ない冬でも、長時間屋外にいれば夏場と同じだけ紫外線を浴びていることに。
冬場の乾燥した肌は紫外線のダメージを受けやすくなっているため、冬でも気を抜かずに対策が必要です。
■冬の紫外線がキケンな理由夏場に比べると、冬の紫外線は強さも量も少なくなっています。しかし、少ないといっても夏の5分の1程度は降り注いでいるといわれ、蓄積されるとシミやシワなどの肌トラブルとなって現れてしまいます。
とくに、肌の奥まで届き、コラーゲンなどにじわじわとダメージを与えるUVA波は、雲やガラスも通り抜けるという性質を持っています。どんよりとした曇り空でも油断は禁物なのです。
■美白を極めるには冬の紫外線対策が肝心! 夏に浴びた紫外線のダメージは、冬の間にしっかりケアしておくことが大切です。夏に作られたメラニンは、放っておくと本格的なシミになって肌に定着してしまいます。
また、気温が低いと肌の温度も下がり、血行不良によりコラーゲンやメラニンの代謝機能が低下する傾向に。肌のターンオーバーが乱れ、紫外線によるダメージを受けやすくなってしまいます。
シミのもとを次の夏まで持ち越さないために、冬こそ気を抜かずに紫外線対策を行いましょう。
■冬ならではの紫外線対策法とは冬でも、夏と同じように毎日の日焼け止めを忘れずに。でも、真夏と同じ日焼け止めを使う必要はありません。逆に、必要以上にSPFやPAの数値が高い日焼け止めを使うと、肌への負担になることも。
日常の外出時であれば、SPF20、PA+程度でじゅうぶんでしょう。肌の血行を促進させるためには、スキンケアの前に蒸しタオルなどで肌をあたためるのもおすすめです。
そして、あわせて重要なのが保湿ケア。冬の乾燥した肌はバリア機能が低下し、紫外線ダメージも受けやすくなっています。乾燥がくすみやシミといった肌トラブルの原因にも。冬の紫外線対策は保湿とセットで行いましょう。
また、注意すべきなのが雪の日。地面の雪が紫外線を反射し、通常の2倍の紫外線量を浴びることに。ゲレンデへ出かける場合は雪面の反射に加え、標高の高さなどで紫外線量も増えるので、夏場同様の紫外線対策を心がけましょう。
(加藤 朋実)