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知っているようで知らない、日焼け止めのあれこれ

これから暖かい季節になってきて、紫外線対策を本格的に行う季節になってきます。紫外線は、女性美にとって大敵となるシミなどを増やす原因になります。


ひと言で「日焼け止め」といっても、種類は様々。今回は、日焼け止めのあれこれをご紹介いたします。

■日焼け止めは大きく分けて2種類
日焼け止めは、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2タイプがあります。

【紫外線吸収剤】
紫外線を肌に吸収して、化学反応により熱などのエネルギーに変換してブロックするタイプ。肌への負担が比較的大きく、お肌が弱い方は炎症が起こることがあります。SPF50など高い数値のものに多く使用されています。

【紫外線吸収剤に含まれている主な成分】
メトキシケイヒ酸オクチル、オキシベンゾン、オクチルトリアゾン、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンなど。

【紫外線散乱剤とは】
紫外線を肌表面で反射ブロックさせる効果があるタイプ。比較的肌に優しい成分が多いが、SPFの数値はさほど高くはないものが多い。(最近では散乱剤でもSPF50タイプが出てきています)

【散乱剤に含まれている主な成分】
酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、カオリン、タルク(滑石)など。

■SPFとPA++とは? 
SPFは、サン・プロテクション・ファクターの略で、シミの原因となる紫外線B派をブロックする効力を示した数値となります。何もつけない肌の状態と比べて、どれ程の紫外線B派ブロック効果があるのかと言うと、SPF1の数値は15分〜20分の効力があると計算できます。

例えばSPF30の場合は、30(SPF)×20(分)=600(分)、約10時間何もつけない肌に比べて日焼けをブロックできるという計算になります。ただし、条件によって異なりますので、おおよその目安として考えてください。

PAは、プロテクション・グレイド・オブ・UVA(Protection Grade of UVA)の略で、紫外線A派をブロックしてくれる数値を表したものです。現在国内の数値は、++++の4つの+が最も高い数値になっています。紫外線A派は、シワやたるみの原因となるので、PAの数値も気をつけてたいですね。

■高い数値を選べば良い? 
SPFもPA+も高い数値を選ぶと良い? と思いがちですが、数値が高いと肌に掛かる負担も多い成分が使われている事があるため、長期間使用することで、肌トラブルを起こしてしまうこともあります。

毎日使用するものですので、あまり負担が掛からない適切な数値を心がけて使用しましょう。

ビーチやプールで日中過ごす場合は、SPF50PA+++がオススメ。近くのスーパーへの買い物やちょっとしたお出かけには、SPF30前後PA++程度。日中にデスクワークが多い日は、SPF20前後PA++程度など、ご自身のシーンに合わせて日焼け止めを使い分けることも大切です。

■日焼け止めのタイプ
【スプレータイプ】
スプレータイプの特徴は何といっても、使い勝手の良さ。忙しいときやメイクの上からでも可能です。商品によっては、髪の毛にも対応しているUVスプレーもあります。また、広範囲にスプレーできるため、短時間で済みます。

日焼け止めの効果が高くても、時間が経過して汗や皮脂が出てくるとどうしても崩れてしまい、UVカット効果も落ちてきます。また、手を汚さないのでスポーツやアウトドアでの使用にも向いています。

【クリームタイプ】
クリームタイプの特徴は、紫外線からお肌をしっかりガードしてくれる点や、化粧下地として使用できる物があることです。水分や油分が不足しがちな乾燥肌や敏感肌の方には、クリームタイプがオススメ。

保湿成分が含まれていて、スキンケア効果のあるものもあります。しかし、オイリー肌の方には、毛穴に油分が詰まって肌荒れの原因にもなるので、Tゾーンを避けて使うか、ローションタイプか乳液タイプの使用がオススメです。

【乳液タイプ】
さらっとした使用感の乳液タイプは、伸ばしやすく肌への負担もかかりにくいので敏感肌の方にオススメ。伸ばしやすいので顔だけではなく全身にもオススメですよ。

【ローションタイプ】
ローションタイプはデイリーに使えるので、UVカットを意識しなくても、UVカット効果のあるローションを基礎化粧品として使うことで、UVケアができます。しかし、クリームなどに比べ落ちやすいため、UVカット効果をメインにしたい人にはクリームタイプがオススメです。

【ジェルタイプ】
水ベースなので伸びがよく、軽い使用感が特徴。伸ばすとサラサラになる成分が入っているものなど様々なタイプが出ています。

ジェルタイプのような不安定な形状のものは、作る過程で形状を安定させるためにUVブロック成分の他に、石油系界面活性剤となどが使用されている場合がありますので、敏感肌の人は、パッチテストなどを行ってからご使用することをオススメします。

日焼け止めも沢山の種類がありますので、ご自身のライフスタイルに合わせて、様々な使い方をオススメいたします。日焼け止めを正しく使い、5年後10年後も今以上に綺麗なお肌を保てるように頑張りましょう。
(田中 愛)

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