秋は結婚式シーズン。友人や親戚の結婚式・披露宴に出席するときには守るべきファッションマナーがあります。「知らなかった」で済まされるのは学生のうちまで。フォーマルな席で恥ずかしい思いをしないためにも、しっかり知識をつけておきましょう。
■01. 白く見える服白いドレスは主役である花嫁さんのもの。「結婚式には白い服はNG」というのは知っている人も多いと思います。でも、見落としがちなのが、ベージュやシルバー、淡いピンクなどの色。
これらの色の服は、実際には白に見えなくても、カメラのフラッシュなどの影響で写真には白く写ってしまうことがあります。あとで写真を見た人に「非常識な人」と思われないためにも、白に近い淡い色目は避けるようにしましょう。
■02. 肩出しやミニ丈のドレス「結婚式はパーティだから露出OK」と考えるのは間違いです。結婚式や披露宴は、新郎新婦の親族をはじめ、幅広い年齢層の人が出席しています。露出の高すぎる服装では、悪い意味で目立ちすぎることになりかねません。
夜の時間帯の披露宴以外は、肩出しドレスはNG。ボレロやストールを羽織るなどして肩を隠すようにしましょう。挙式の場合は、時間帯にかかわらず露出を避けるようにします。
また、披露宴の席ではほとんどの時間を椅子に座って過ごします。スカート丈が短すぎるドレスでは座ったときに太ももが見えてしまい、ほかの列席者が目のやり場に困る…なんてことにも。スカート丈は、ひざが隠れるくらいのものがおすすめです。
■03. ファー素材秋冬の定番ファッションアイテムの一つがファー素材。最近では、披露宴などでドレスにファー素材のボレロを合わせた着こなしも見られるようになってきました。
でも実は、結婚式にファー素材というのはNGとされているんだとか。理由としては、ファーが「殺生」を連想させるから、という説や、ファーについたホコリや毛が食事の席で不衛生だから、という説があるようです。
カジュアルなパーティであれば許容範囲かもしれませんが、ファードレスやボレロなどはできるだけ避けた方が無難といえます。
■04. サンダルやブーツ結婚式のようなフォーマルな場では、つま先の隠れるパンプスを履くのがマナー。サンダルやミュールなどはカジュアルに見えるため避けます。
最近ではバックストラップのものなど、つま先が隠れるタイプのサンダルならOKとされる場合も多いようですが、パーティの格式や列席者によってもとらえ方は異なるため、不安であればパンプスを選ぶようにしましょう。
また、いくらエレガントなデザインであっても、結婚式にブーツはNGです。どんなシューズを選んでも生脚は絶対にやめて。必ずストッキングなどを履くようにしましょう。
■05. 時計今や時計は時刻を見るためのものではなく、立派なファッションアイテム。アクセサリーの一つとして時計を選ぶ人もいるでしょう。でも実は、時計は「時間を気にする」という印象を与えるため、本来は結婚式にはNGなアイテムなんだとか。
実際に時計をつけているからといって、「マナー違反」と思われることはあまりないかもしれませんが、念のため、会場に入る前には外しておいた方がよさそうです。
意外と見落としがちな結婚式のファッションマナー。「知らなかった」と後悔することがないように、しっかり身につけておきたいですね。
(加藤 朋実)