空気が乾燥し始め、そろそろ風邪やインフルエンザなどの感染症が流行りだす頃。
手洗いうがい、マスクなどで予防を心がけている方は多いかもしれません。
お口の中ウルウル大作戦で風邪、インフルエンザをシャットアウト!
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基本的な感染症対策に加えて、もうひとつご提案したいのが「お口の中を潤す」こと。
じつは、唾液には雑菌の繁殖を抑えウイルスなどを付着しにくくさせる、いわばお口のガードマン的な役割があるんです。
今回は歯科医に教えていただいた「唾液を分泌させて、お口の中をウルウルにする方法」をご紹介します。
そういえば最近お口の中が渇きやすい…と感じている女性は必見です!
■ストレス、マウスウォッシュの使いすぎも注意! 唾液が減少する原因緊張したとき、口内や喉がカラカラになった経験はありませんか? それもそのはず、唾液とメンタルは密接に関わっているからです。
私たちの体は、緊張や高揚、ストレスを感じているとき、交感神経が優位な状態になっています。
すると唾液の分泌が抑制され、乾きやすくなります。逆に副交感神経が優位なリラックスモードのときは、唾液が分泌されやすい状態になります。
また、歯科医によると「マウスウォッシュ」の使いすぎも、唾液減少のひとつの原因になることがあるそう。
マウスウォッシュには揮発性の高いアルコールが含まれているのがその理由。アルコールが少ない低刺激性のマウスウォッシュもあるので、気になる方は成分をチェックしてみてください。
■今日からできる、お口が潤う2つの習慣では、唾液を正常に分泌させるには? 日常生活に簡単に取り入れられる2つの方法がこちら。
1.よく噛む
すっぱいものをイメージすると、唾液が出てきませんか? これは脳から「唾液を分泌しなさい」とのサインが出るためです。
日頃からよく噛むくせをつけておき、脳からのサインを鈍らせないようにすることが大切です。
ちなみに、よく噛むことは脳の活性化やストレスの軽減にもつながるといわれています。ものを食べるときは、しっかりゆっくり噛むことを意識してみてください。
2.マッサージで唾液腺を刺激
口の中が渇いてきたけど飲み物がなくてすぐに潤せない、そんなときには唾液腺を刺激して口内を潤しましょう。
3つある大きな唾液腺のなかで、オフィスでもこっそりマッサージしやすいのが耳の手前横にある「耳下腺」と、両あごのえらの下にある「顎下腺」。
方法は簡単。耳を人差し指と中指ではさみ、手のひらであごを包みます。両手でほおづえをつくようなイメージです。そのまま、指や手のひらを軽く動かしてやさしくマッサージ。
これだけで唾液がじわじわと出てくるのを実感できるはず。ぜひお試しください。
普段はあまり意識していなくても、実は体の健康を保つのに欠かせない唾液。お口の中もお肌と同様、ウルウルに保って冬の感染症にも負けない体をつくりましょう。
(コミヤ カホル)