日に日に寒さが増し、空気もひんやり乾いてきました。この時期、手洗いやうがい、マスクで予防に気をつけていても、うっかり風邪をひいてしまうこともありますよね。
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鼻水や咳、のどの痛みといった、いわゆる風邪の諸症状があるだけで、パフォーマンスは下がってしまいがち。そこで、「ちょっと風邪っぽいかも…」と思ったらすぐにできる、アロマやハーブを使った風邪対策をご紹介します。
■通勤中にもオイルが大活躍鼻水や鼻づまりに悩まされたときに筆者が使っているアロマオイルが、「ティートリー」と「ユーカリ・ラディアータ」です。
ティートリーには抗菌や抗ウイルス作用があるとされ、ユーカリ・ラディアータは鼻やのどのトラブルを緩和するといわれています。どちらもスーッとした香りが特徴的。
通勤中には、湿らせたガーゼにティートリーやユーカリ・ラディアータを数滴たらし、マスクのなかにしのばせておくといいでしょう。呼吸するたびにさわやかな香りを吸いこむことができ、鼻のとおりがよくなります。湿ったガーゼが乾燥対策にも役だちます。
注意点は、オイルが肌に直接触れないようにすること。風邪はもちろん、花粉の時期にもおすすめです。
オフィスでは、お湯を注いだマグカップに精油を1〜2滴たらし、湯気を吸いこむようにゆっくり深呼吸。これだけで鼻のなかがすっきりし、体もほんのりあたたまります。
■おうちでの風邪対策には「エルダーフラワー」がイチオシ季節を問わず、我が家に常備しているのが「エルダーフラワー」のコーディアルです。エルダーフラワーは、風邪の症状やインフルエンザなどの感染症予防、花粉症の症状をやわらげるのにもいいとされ、ヨーロッパでは古くから親しまれているハーブのひとつ。コーディアルとは、フレッシュなハーブやフルーツを原料とした飲料のことをいいます。
ちょっと風邪気味かな、と思ったら、コーディアルをお湯で割って飲むようにしています。マスカットの酸味を少し強くしたような風味で飲みやすく、とくにせきがでたり、のどが痛いときに積極的に飲むといいでしょう。症状がやわらぐ実感があります。
ちなみに、エルダーフラワーを毎日飲んでいた昨年は、一度も風邪をひくことなく乗りきることができました。初期症状へのアプローチだけでなく、日々の予防としてもおすすめしたいハーブです。
鼻がつまって寝ぐるしい夜には、「ティートリー」や「ラベンダー」のアロマオイルを数滴たらしたコットンやティッシュを枕元におくといいでしょう。「ラベンダー」は、心地よい眠りを誘ったり、鼻づまりにもいいといわれています。数回深呼吸しているうちに鼻のとおりがよくなり、眠りやすくなりますよ。
自然のめぐみがつまったアロマやハーブで体をいたわりながら風邪対策をし、忙しい年末年始を乗りきりましょう。
(コミヤ カホル)